2010年1月31日 日曜日
Solomon et al. [Science, 2010]を読む。2000年以降の成層圏水蒸気量の減少が地表の温暖化を25%抑制したという論文。定性的にはわかっていたけど、定量的にこれだけ効くのか。成層圏の水蒸気観測の重要性がますます高まりそうだ。
2010年1月30日 土曜日
ライフルを担いだBendikさんらとともに島内散歩。アイゼンなんぞ付けるのも生まれて初めて。一面真っ白な中、聞こえるのは自分たちの足音だけ。途中立ち寄った小屋では休暇で来ていた人達からコーヒーをもらったり。満月の大きさにも感動しつつ、かなり満喫。
2010年1月28日 木曜日
フライトはほぼ予定通りで、Iさんが離村、Nさんが入村。ディーゼル車のエンジン始動のワンポイントを教えてもらったり。
2010年1月27日 水曜日
急遽スケジュールが変更になり、明日Iさんが離村、Nさんが入村することに。特にIさんはお疲れさまでした。南極でも頑張って。
こちらに来て以来、おそらく初の快晴。というわけで写真撮影。星空とキッチンからの風景。どちらも30秒露出。
2010年1月26日 火曜日
寒いと思ったらドライラボのヒーターが動いていなかった。KBKCから修理に来てもらうが結局直らず、次のフライトで来るテクニシャン待ち。観測には動きがないが、生活面ではいろいろ発生して退屈はしない今日この頃。
2010年1月25日 月曜日
朝っぱらから車が雪だまりでスタック。気温が0度を超え、暴風雨の中で脱出作業。朝食行くのも一苦労。成層圏では着々と突然昇温が進行しているようで、OPCゾンデ観測の実施はちょっと苦しいか。
2010年1月24日 日曜日
せっせとMTI handbook用の原稿作成。しかし終わる気配なし。これが終わらないと南極資料の原稿に取りかかれないのであと2、3日で終わらせんと。
2010年1月23日 土曜日
こちらに来て初めて月を見た。15秒露出の写真がこんな感じ。下の方に山の形が見えて、小さな明かりはZeppelin station。これでも一応真昼間。
2010年1月22日 金曜日
こちらに来てから行った解析の内容で気象学会に申し込み。どうやら一番最初の申し込みだったらしい。連合の方もMFの解析結果で出せるといいんだが、間に合うかどうか。
給油に行くが、ディーゼルが出てこず。結局、KBKCのスタッフに来てもらっていろいろやってみてようやく給油。Sさんが離村されてから車のトラブルが多い。やはり経験者の力は偉大だ。
2010年1月21日 木曜日
JCからレビューコメントが届く。Major revisionではあるけれど、だいたい予想していた範囲内なのでなんとかなりそうだ。結局、次の論文でやろうと思っていた解析をこの論文に含めなければならないということか。
2010年1月20日 水曜日
急遽OPCゾンデ観測をやらないかという話になり準備するが、最終的にはキャンセル。今日は朝食に行こうとしたら車のバッテリが上がっていて、深夜にAWI
observatoryから戻ろうとしたときにもバッテリが上がっていた。バッテリ上がりで始まり、バッテリ上がりで終わった1日だった。
2010年1月19日 火曜日
Sさんが離村。4本連続のフライトキャンセルで4日足止めされて大変でしたが、日本までお気をつけて。ニーオルスンは相変わらずの天候不良でOPCゾンデ観測もFTIR観測もなし。ただ、地上天気予報と成層圏の予報を見ると、来週は狙い目か。それまでせっせと日本から持ってきた仕事に精を出そう。
2010年1月17日 日曜日
相変わらず地上の天気が悪く、成層圏の状況にもあまり変化がないため、当分観測はできなさそう。非常にまったり。おかげでここ1年では最も集中してデータ解析を出来ている。極めてハッピーな状態だ。あとは滞在中にOPCゾンデ観測を行えれば目的達成。
2010年1月16日 土曜日
今日は中国のYellow River Stationを訪問。2階建の非常に快適な建物。屋上にはいくつかコンテナが設置されており、それぞれにモノクロのカメラなどが入っているようだ。基地の南西側にはリオメータが設置されている。ラベンもぜひ改修してこれくらいになるといいんだが。案内してくれたFuさんは、一昨年の日中セミナーの際に極地研に来ていたそうな。忘れていてごめんなさい。
2010年1月13日 水曜日
午前は引き続きOPCの練習。午後はManager Meeting出席。Oさんに教えていただき、VNCで仕事をする環境を整える。AWI observatoryでETHのグループが行う予定のbackscatter
sonde観測では、一緒にSnowwhiteも搭載している模様。かなり興味深い。
2010年1月12日 火曜日
Sさんに教えていただき、OPCゾンデの練習。市販品とはいえ、オゾンゾンデと比べるとまだまだ開発途上といった感じで、調整者によっていろいろ違いが出そう。2~3回練習して本番に臨まないと絶対失敗するだろう。結構密度の濃い一日だった。
2010年1月11日 月曜日
午前中はUNISのNIPR officeで作業。午後はチャーター便でニーオルスンに移動。11人乗りのプロペラ機で約30分。この時期のニーオルスンに行く乗客が9人もいたことに再び驚いた。ニーオルスンからロングイヤービンに戻るMさんとちょうど入れ替わり。施設の場所やら給油方法やらを覚えつつ、ラベンへ。これから約1ヶ月の滞在で得るところが多いとよいのだが。
2010年1月10日 日曜日
今日はロングイヤービンに移動して1泊。極夜まっただ中の真冬のロングイヤービン行きの便に100名近い乗客がいて驚いた。宿はMay Ann's Polarrigg。フランスの学生さんや韓国の学校の先生と話。ここに来る目的はオーロラかと思ったら、ice cavingやスキー、なぜかプールで水泳というのもあった。ここの部屋は非常に狭く、簡易ベッドでシャワー・トイレは共同。人によって評価は分かれそうだ。
2010年1月9日 土曜日
ニーオルスンに向けて移動中。今日はオスロ宿泊。特にトラブルもなく、SASの機内食もまぁまぁ。ただやはりオスロは寒く、到着時が約-20℃。明日宿泊予定のロングイヤービンはさてどんなものか。
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