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2011年10月24日 月曜日
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《Diary 2004年5月》

2004年5月29日 土曜日

とりあえず大家さんに事情を説明して新しいカードキーをもらう。追加料金でもとられるかと思ったけど、言ったら新しいカードキーをすぐにくれた。これでなんとか外に出られる。


2004年5月28日 金曜日

最後のレクチャーはMenardさんによる4D-Varの話。全く話についていけず。聞き取れないわけではないんだけど、当たり前のように使っている用語の説明から始めて欲しかった。ちなみに、講義ノートはここですべて公開される予定。昼飯を食ってから空港へ。交通手段は自分でどうにかした方がいいんだろうなと思って来る前にシャトルバスを予約してきたんだが、帰りは一緒の便の人たちとバンに乗ることが可能だった。40$以上損した。トロント空港からアパートまでどうやって帰ろうかと思っていたら、同じ飛行機だったConstantineさんの奥さんが迎えに来ていて乗せていってくれると言うのでKirillと一緒に乗せてもらった。かなり助かった。

アパートに帰ってきて衝撃の事実が判明。アパートの建物に入るためのカードキーを旅行中に紛失したらしい。土日と夜間はカードキーが無いと建物に入れないし、建物には入れても深夜はカードキーが無いと階段のドアも開かないし、エレベーターも動かせないので、部屋まで辿り着けない。結局、たまたま通りかかったアパートの人に事情を説明して、ビルのドアを一緒に通ってもらってエレベーターも一緒に乗ってもらってなんとか部屋へ。明日は大家さんに事情を説明して新しいカードキーをもらわなければ。それまでビルの外に出ることもできん。あぁ困った。


2004年5月27日 木曜日

午前はCharlesによる重力波の話。一番衝撃だったのが、重力波のパラメタリゼーションでは重力波は鉛直にだけ伝播すると仮定しているという話。東西伝播の考慮についてはもう少し先のステップの話かなと思っていたけど、南北伝播については現時点できちんと考えなければいけない問題だと思っていたのでちょっと驚いた。一番簡単・確実な解決方法は全ての重力波を解像することだけど、それが出来るようになるのは10年以上先のことだろう。パラメタリゼーションで鉛直と同時に南北伝播を考慮するようにするのは.....難しいだろうなぁ。午後はStellaによる主にAirglow関連の話。Na Lidarの話が出たときにちょっと興味を引かれたけど、それ以外はあんまり。

明日の午前中のレクチャーで終わりなので、夜はバンケット。特に意図したつもりは無いけど、中国人4人、インド人1人、ナイジェリア人1人、スペイン語圏の1人と非英語圏の人間だけでテーブルを囲むことになった。気楽でいいんだけど、なんだかなぁという感じ。まぁ楽しく飲み食いできたからいいんだけど。


2004年5月26日 水曜日

どういう経緯か知らんがAlwinのデジカメが発見されたらしい。朝会ったときにgood newsを知ってるかい、とか言うので何かと思ったらそういうことだった。とにかく良かった。

午前はMcElroyさんによるオゾンの地上観測の話。ドブソン分光計の原理から始まって、最後は測器の中身について詳しく喋っていた。あまり興味が無かったのでほとんど聞き流し。夜はWardさんによるMLT領域の話の続き。考えてみたら、non-migrating tideのことを俺は全く知らないんだよな。今日のレクチャーの中でwestward and eastward migrating tidesの合成でできるstanding waveと言っていたように思うけど、その場合には何故eastward migrating tideが存在するのかというのがやっぱりわからない。まぁ必要になったら勉強しよう。

午後のフリータイムは単独行動。まず土産を買いにダウンタウンへ行ってから、初心者向けハイキングコースになっているTunnel Mountainへ。山頂付近ではバンフの街並みと周囲の山脈がミックスされたなかなかの眺めだった。途中で野生のElkは見かけたけど、さすがに熊には出会わなかった。地球の歩き方によれば上りは1時間10分と書いてあったけど実際は40分。それでも結構きつかったけど、雪が無い分、先日のMoraine Lakeに比べればはるかに楽だった。


2004年5月25日 火曜日

午前はSarojaさんによるデータ同化のお話。Optimal Interpolationの話は今まで聞いた中で一番わかりやすくてよかった。ただ、Cost functionのところからさっぱりわからなくなって、Optimal Interpolationと3D-Varがどう違うのかもさっぱりわからんかった。3D-Varでは同化する変数が予報変数の1次式でなくてもいいとか、同化するデータのdata selectionが必要無いとかいうのは前にも聞いたことあるんだけど、それが何故なのかは結局わからず。午後はSanteeさんによるPolar Process Studiesの話。てっきりpolar lowの話とかが出てくるのかと思ったら、完全に成層圏限定の化学の話だった。主に、PSC、denitrification、chlorine partitioningの話。非常に聞き取りやすい英語でよかったんだが、Homogenious Type1a PSCとか聞いたことも無いような話の部分はよくわからんかった。

晩飯後に山登りに行っていたTobiusによれば、車の中にいるときに体長1mちょっとの2頭の熊と遭遇したそうだ。Elkと会っても微笑ましいだけだけど、野生の熊はさすがに会いたくないな。


2004年5月24日 月曜日

今日の午前はJonesさんによる成層圏化学の基礎。大体知っている話だったのでまぁついていけた。STSとNAT絡みのThreshold Temperatureについての話で、冬季極域成層圏で195K以下になるとエアロソルの生成が急増し、193K以下になるとHCl/ClOx partitioning rateが逆転することを示す観測結果は面白かった。てっきりこのあたりのThreshold Temperatureの話は室内実験の結果に基づいてみんな言っているのだと思っていたけど、ちゃんと観測結果があったんだなぁ。あとは、モデルではstratospheric mean ageを過小評価する傾向があるというのは初めて知った。夜はWardさんによるMLT領域の話。Nighttime lectureは通常の半分の時間で、今日と明後日の2回に分けて行われる。中間圏の子午面循環や温度構造、潮汐やプラネタリ波の話から始まって、大気光やChemical heating rate、homopauseの話があり、最後にはなんだか知らんが不安定論まで手を出していて、はっきり言って全くついていけなかった。どう考えても情報を詰め込みすぎ。

午後はフリータイムということで、20人くらいのグループでMoraine Lakeというところに行ってハイキング。バンフから車で約1時間。ハイキングってこんなにつらかったんだね、という感じ。スタートしてまもなくCharlesたちのグループを見失い、10人くらいで休憩をとりまくりながらなんとか登った。Charlesはさすがはアウトドア野郎といったところか。登り坂自体も結構しんどかったんだけど、なんと言っても困ったのが雪。Trail上にまだまだ雪が残っていて、上の方では腰まで埋まるくらいの深さ(実際何度か埋まった)。そんな中を普通の革靴で行くもんだから靴の中に雪が入って本当に困った。それでもまぁ、道すがら眺める景色と、頂上(というか単に開けた場所かもしれんが)での360度のパノラマは本当に見事でした。ヨーロッパから唯一の参加のAlwinは麓でデジカメを置き忘れ、気づいた時には誰かが持ち去った後だった。4日前から現地入りして写真をとりまくっていたのに可哀相に。


2004年5月23日 日曜日

今日の午前はS先生によるMiddle Atmosphere Dynamicsのレクチャー。主にChemical Reviewsの論文に沿った形で波、子午面循環、物質輸送の話など。Eulerian and Lagrangian correlation timeの話がさっぱりわからなかったのでトロントに帰ったら論文を読まねば。午後はYork Univ.のMcDadeさんによるリモセンの話。インバージョンの話などはさっぱり。OSIRISやSWIFTといった具体的な測器の話になってようやく少しついていけた感じ。しかし、部屋に戻る途中でSWIFT関連のことをJamesに聞かれたけど答えられなかった。やれやれ。

晩飯後に付近の散策。今の時期は10時近くまで明るいので時間はたっぷり。まずはBow river沿いに下りてBow fallsへ。わざわざ滝と名前を付けるほどのものでもなかったけど、川沿いから眺める山々は絶景。川を挟んで建っているBanff Springs Hotelも趣きがあって非常にいい。橋を渡ってBanff Springs Hotelのところまで行ってみたけど、川越しに見る方がよかった。途中のB&Bの庭にどういうわけかElk(ヘラジカのことらしい)がたむろしていて驚いた。それからCascade Gardensへ。一応観光地のはずなんだけどほとんど人もおらず、静かというよりも閑散としていた。再び橋を渡ってバンフの中心部であるBanff Avenueへ。土産物の店がたくさんある中にブティックやらレストランやらがあるという感じ。行ったのはずいぶん前だけど、清里ってこんな感じだったかな。驚いたのは日本人と日本語の多さ。「巨泉のOK」なんてふざけてるとしか思えない名前の店もあって笑えた。結局、バンフの魅力はやはり自然の豊かさと景観でしょう。そういえば、今宿泊しているBanff Centreにも日本語があふれていて、テレビでNHKの大相撲中継をやっているのにはさすがにびびった。

山登りに行ったはずのTobiusが12時になっても帰ってこないのでまさか遭難!?と思ってDavidに電話してみたら、山から戻ってそのまま飲みに行った、ということだった。どうやら俺が帰ってくる前に戻っていたらしい。結局Tobiusは午前1時頃帰ってきました。人騒がせな。


2004年5月22日 土曜日

朝6時前にアパートを出て空港へ。残念ながらTTCの始発に乗っても時間的に苦しかったので痛い出費だけどタクシーを利用。今日の運転手はエチオピア出身のおっちゃんで、どういうわけか広島・長崎の原爆の話やらエチオピアがイタリアに侵攻されたときの話やら、まじめな話をしてしまった。今日は初めて機械でのチェックインにトライしたけど、どういうわけかクレジットカードが受け付けてもらえなくて結局カウンターへ。セキュリティーでは何故だか知らんが引っかかって、全身にくまなく金属探知機をあてられ、靴も脱がされて調べられたけどなんとか通過。乗ったのはエアバス231とか言ってたかな。カルガリーまで約4時間のフライト。カルガリー空港は思った以上に閑散としていた。シャトルバスの運ちゃんの話によると、あと2日で周辺のスキー場も閉まるそうだ。GCC summer schoolの行われるBanff Centreまで丁度1時間半。道中吹雪いていておいおいという感じ。

午後から早速最初の講義。York Univ.のMcConnellさんによるAtmospheric Radiationの話。あまりにも盛りだくさんでほとんどついていけず。結局言いたかったのはNon-LTEの重要性なのかなという感じだったけど、どう重要なのかよくわからんかった。バンケットで久しぶりにMikeと会ったので話をしたら、彼は2週間前にアルバータ大学の修士課程に移った(入学した?)ということでびっくり。今度はpaleoclimate modellingとかやってるらしい。部屋は結局大学と同じでTobiasがルームメートということになった。とりあえず一週間頑張りましょう。


2004年5月21日 金曜日

昼飯帰りにSimalに会って、コーヒー飲みに来ないかと言うので行ったらコーヒーではなくウィスキーだった。さすがはMark曰く、S研で最も酒に詳しい男。そういえばSimalたちの部屋に行ったのも滅茶苦茶久しぶりだ。


2004年5月14日 金曜日

Police Association(だったかな?)というところから募金のお願いの電話がきて、押しの強さに負けて募金してしまった。意思弱し。


2004年5月13日 木曜日

今日から夏季限定でGroup Meetingは2人の発表者がそれぞれ1時間喋る形式に移行。DavidはTropopauseの定義の変遷と、比較的新しい方法で定義されたtropopauseをCMAMとUKMOで比較の話。Charlesは重力波のparametrization schemeについての概論。過去の話と大体同じだったと思う。

今日のGroup Lunchは日本食にしようということになったので、先日行った新しい日本食レストランへ。Markと話しているときに桜の話になって、トロントにもあるはずなんだけどという話をしたら、わざわざSimalに聞いてHigh Parkにあるらしいと教えてくれた。また、以前S研に来ていたIさんの日記にも記述があるはず、だそうだ。多謝。

バンフへは皆で車で行くのかと思っていたら、各自で飛行機を取るんだよとDavidに言われ、慌てて予約。うーん、この費用は出ないということかな。まぁ仕方ないか。


2004年5月12日 水曜日

自宅で使用しているノートPCの容量がかつかつになってきたのでハードディスクを買いに行った。ただでさえ20GBしかないところをデュアルブートにしてるんだから当たり前かもしれんが。物理学科の建物から歩いて2分ほどのCollege streetとSpadina streetの交差点周辺にはパソコン関係の店が10軒くらい集まっているのでその中の一軒へ。最初、pocket-size harddiskと言ったら内臓のハードディスクを出されたのでexternal harddiskと言い直したら、あぁhard driveのことね、と言って外付けのを出してくれた。harddiskとhard driveで内臓と外付けという意味があるんだろうか?結局、USB2.0の80GBのハードディスクを購入。ちょっと痛い出費だったけどまぁ仕方ない。

競泳の欧州選手権男子100m自由形で世界記録保持者のファンデンホーヘンバンドが敗れる波乱。勝ったのは聞いたことない人だった。五輪でも荒れるか?


2004年5月11日 火曜日

2年間ロサンゼルスに留学していた友人S氏が来月帰国するそうだ。トロントにも遊びに来てくれたので、彼の滞在中にロサンゼルスに行ければと思っていたけど結局ダメだったな。次に会うのは5年後とかだったりするかもしれんが、とにかく日本でも頑張ってください。


2004年5月10日 月曜日

今日のAtmospheric Physics SeminarはCohenさんによるA NEW Approach to understand and predict Northern Hemisphere winter Climate variabilityという話。未だにホットなAOとNAOの同一性の議論について、シグナルの時間発展を見ることで、シベリア付近から西方伝播するType Aと北大西洋域から東進するType Nに分けることができ、Type Aは10月のSiberian snow cover、Type Nは7月のSiberian snow coverと良い相関を示すんだそうだ。Snow coverが大きい場合、アルベドが大きくなってシベリア付近の地表面が冷え、高気圧性のアノマリを作り出し、プラネタリ波の活動度に寄与するそうだ。AOシグナルの下方伝播については波動平均流相互作用で落ち着くのかなと感じられる今日この頃だけど、波動活動度の変動原因についてはまだまだ議論のあるところだと思うので、その1つの候補としてsnow coverを挙げた面白い研究だと思う。あまり聞き取れていないので勘違いしている部分もありそうだが。

なんでか知らんがうちの部屋にJASの古いのを置くことになったらしく、明日手伝ってくれというお達しがS先生から来た。昔だったら喜ぶところなんだが、今はわざわざ紙媒体である必要は無いんだよな。


2004年5月7日 金曜日

今日のBrewer SeminarはAnnemarieによるThe Tale of the ACE 2004 Arctic Validation Campaignという話。遊び心溢れる楽しい発表だったんだが、その割にやたらと短い時間で終わってしまい、内容的にはちょっと乏しすぎるのでは、という感じだった。それに話すスピードがやたらと速くて、ほとんどついていけなかった。

Liquid Mirrorsという面白そうな話題だったので初めてAstronomy Colloquiumに参加。液体表面を鏡として利用し、望遠鏡を作るという話。光学望遠鏡の限界はたしか直径数mだったと思うけど、Liquid Mirrorを用いた直系3mの望遠鏡は既にどんどん活用され、現在は直径6mのものを作っているそうだ。大きさが同じなら、鏡よりもLiquid Mirrorを用いた方が安いらしいので今後どんどん増えていくのだろう。また、Liquid Mirrorを20個くらい並べてレーダーとして用いる計画もあるそうだ。鏡を用いる望遠鏡では鏡の自重が問題なのだと思うけど、Liquid Mirrorだったらそれは問題にならないと思うので、どこまで大きくできるのか興味深い。現在は液体の水銀を用いているらしいが、水面を傾けてパラボラのようにするには粘性が大きい方がいいらしい。水銀はあまり粘性が大きくないので、水・油にコロイド粒子を加えたものが現在研究されているらしいんだが、このあたりの話はほとんどついていけなかった。コロイドの表面を金銀でコーティングするとか言ってたように思うけど何故だかさっぱり。もう1つの問題は鏡面として用いる液体表面の傾け方で、容器を回転させて放物線型の表面を作るしかないんじゃないのかと思ったら、磁場を用いる方法と、レーザーを照射して熱的にやる方法があるそうだ。やっぱり詳細はよくわからんかったけど。このあたりの話は望遠鏡に限らず工学的にも重要な話題っぽくて面白かった。あまりにも盛りだくさんでほとんどついていけなかったけど、非常に興味深い話題だった。

SPARCの旅費援助に申し込んでいたのがなんとか通った。今回は学会終了後にトロントに戻らずにそのままちょっと観光に行く予定なので、ぼちぼち予定を決めて予約せねば。


2004年5月6日 木曜日

ここんとこどうも調子悪かったけどなんとか復帰。今日のGroup MeetingはSorinによるAPEの話。結局のところ、reference stateをどう定義するかという問題に帰着する気がする。しかし、前回の発表に比べて進展が無かったような気がするのがちょっと心配。


 
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