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2011年10月24日 月曜日
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《Diary 2004年11月》

2004年11月30日 火曜日

結論とappendixを書いてあとはアブストのみ。読み返してみた限りでは特におかしいところはないと思うけど、自分で書いたものを読んでいる以上既にバイアスがかかっているようなもんだし。しばらく推敲してワークショップ明けくらいにS先生に渡せればいいか。いい加減ワークショップの準備にも手を付けなくては。

どうやらブッシュさんがトロントに来ているらしい。ブッシュ政権の政策に反対する人たちが5台のバスを使ってお出迎え、というかデモ(でいいのかな?)に行く様子をニュースでやっていた。その中で小学生の子供達がインタビューに答えている場面があって、ブッシュ大統領のグローバリゼーション政策には反対とかなんとか言っているのを聞いて、日本の小学生でそういうことを知っていてなおかつ自分の意見を言える子供というのはどれだけいるかな、と思ってしまった。


2004年11月29日 月曜日

今日のAtmospheric Physics Seminarは最近UofTのポスドクになったMichaelさんによるSimulation of the separate climate effects of stratospheric and tropospheric CO2 doublingという話。内容は、B-D循環の強化にTropospheric CO2 doublingが効いていて、AO indexの増大にStratospheric CO2 doublingが効いているということだった。面白いトピックだと思うんだが、解釈の部分が全く無くてみんな不満そうだった。B-D循環の強化はwave dragの増大であり、対流圏でのwave forcingが変わっていなければ、亜熱帯ジェットの位置・強さの変化に伴う伝播経路の変化に起因といったところか。一般に対流圏温暖化と成層圏寒冷化が起こればmiddle worldでは南北温度勾配が強化されてジェットの強化と上方遷移につながるはずだから、その場合のrefractive indexの変化を描いたりすれば一応の理解は得られるんだろう。ただ、それがtropospheric and stratospheric CO2 doublingのどちらに起因するかという問題は、middle worldでのCO2 doublingをどう扱っているかで変わってくる気がする。こういう場合の変動の与え方を知らんのだが、きちんとmiddle world内を対流圏と成層圏に分けてCO2の変化を与えているんだろうか?なんとなく100hPaより上と下で分けちゃうとかやってる気もするんだが。AO indexについてはどう考えればいいのかいまいち思い付かない。

今日もせっせと論文書き。結果の部分を書いて10ページまで。あとはアブスト、結論、appendixか。論文の中で人様の論文の結果をほとんどダイレクトに引用しているので、それらについての詳細をappendixにきちんと書かなきゃいけないのがしんどい。原著を読んで下さいというだけで済めば楽なのに。とりあえず予定通りかなりコンパクトになりそうだ。


2004年11月28日 日曜日

先日の発表を基に、論文のイントロとデータの記述に関する部分を書く。でもまだ3ページ。先は長そうだ。ぼちぼちGCC workshopの準備もしないといけないし。


2004年11月27日 土曜日

フィルタの正当性を示すために規格化した運動量フラックスの切断周波数依存性などを調べる。結構手間がかかった割に期待した通りの結果にはならず論文には使えないことがわかった。ただ、勉強という意味ではいろいろと面白かった。南半球では亜寒帯ジェットは年中あるくせに亜熱帯ジェットは冬季しか現れないという東西風分布をしているけど、亜寒帯ジェットは常に運動量フラックスの収束域になっていることが確かめられた。総観規模擾乱の順圧的減衰に伴う運動量輸送が効いていると考えてよいのだろう。亜熱帯ジェットの方にはそういう様子は見られず、やはり熱帯の南北非対称加熱によって駆動される強いハドレー循環が角運動量を供給しているという考え方で良いのだろう。北半球では収束域の季節変動がはっきり見えたけど、帯状平均で見るのはあまりよろしくないかも。未だにちゃんと読んだことがないけど大気科学講座の4巻とか読めばこのあたりの話が書いてあるのかな。

大学行く途中にセブンイレブンに寄ってコーヒーを買おうとしたら、隣にいた人が余っているからとクーポン券をくれた。1$59¢相当。結構嬉しい。カナダ人はやっぱりフレンドリーやなぁと思ってみてみたら、もろ東アジア系の人だった。何はともあれthanks。


2004年11月26日 金曜日

Bell Canadaのホームページで電話の取り外しの申し込み。Rogersについては電話で解約を申し込まなければいけないらしいので、帰国2週間前くらいでいいかな。領事館にも帰国届とか出さなくちゃいけないはずだよな。SINカードや免許証はどうしたらいいんだろう。領事館で聞いてみるか。持ってかえらないものの寄付先とかも探さなくては。

昨日の発表で勉強不足が否めなかったのでせっせとお勉強。南半球のstorm trackやjet streak、総観規模擾乱の発達に関するmodal growthとnonmodal growth、downstream developmentなどなど。でもまだまだ自分の中では消化しきれてない感じ。Nonmodal growthで見かけ上成長するモードはnormal modeと直交なわけではないんだからnormal modeに射影されるか、相互作用するということがありそうな気がするがそのあたりがいまいちよくわからん。Orr mechanismもEady modeも個別にはまぁイメージできるんだが。それに時々upstream developmentと書いてあることがあるんだが、どうやったら上流方向に発達するんだろうか?そもそもdownstream developmentだって単なる波束伝播にすぎないとも言えるし。あるいはType-B cyclogenesisの過程でphase lockされる際に非線形効果で位相速度・群速度が変化したりするんだろうか?現実にはさらに水やら前線やらが関わってくるから余計しんどい。でもまぁ久しぶりに充実したお勉強タイムだった気がする。


2004年11月25日 木曜日

Group Meetingで発表。予想通りの反応もあったけど、詰め具合がまだ足りないかという感じ。Tropopause disturbanceを波として解釈することができる、という方向で話をしていたが、一歩踏み込んでisolated vortexとして解釈するのは良くないというところまで言えたらいいんだが。


2004年11月22日 月曜日

考えてみたらカナダ滞在も残り1ヶ月。一応こちらを12月22日に発って日本に23日に着くチケットを購入。あと1ヶ月で何が出来るかなぁ。

木曜日の発表用のPowerPointがほぼ完成。18ページにしかならなかったけど、多分これで1時間もつだろう。論文もほとんど同じ論理展開で書く予定。ただタイトルをどうするかで結構悩み中。Tropopause wave analysis using potential and kinetic energy distributionsって感じかな。まぁ共著の方々の意見を伺ってからまた考えよう。

今日のAtmospheric Physics SeminarはYork Univ.のBountempoさんによるAn inconclusive view on convection parameterizations and their implicationsという話。Convective parametrization schemeの歴史とSatellite dataを使ったschemeの評価について。でも歴史の部分に時間をかけすぎて肝心の彼の研究の話はほとんど無し。Tobiusも結局何が言いたかったのかよくわからんと言っていた。まぁ俺みたいに真鍋先生の対流調節の話の時点でよくわかってない人間には難しいお話でした。


2004年11月21日 日曜日

東京国際女子マラソンで千葉が4位に。日本人選手では2位でタイムも良くないので世界選手権代表は苦しくなった。高橋は骨折したし、野口は来年秋まで走らないっぽいし、いきなり有力候補が消えていった。残っているのは渋井、坂本、土佐といったところか。とりあえず次の大阪に注目。

北半球を結果に入れるべきかどうかでちょっと悩んでたけど入れないことに決定。これで発表と投稿論文の大筋は決まったので準備準備。でもまだレビューが不十分だから論文読まなきゃ。

レッズが初のステージ優勝。ブッフバルトは選手としても素晴らしかったけど監督としても有能だったんだなぁ。彼が監督になってからの試合を一度も見たことないからよくわかんないけど。Jリーグ創設当時のお荷物ぶりが妙に懐かしい。


2004年11月19日 金曜日

GCC workshopの日程を確かめてみたら、去年よりも1週間早かった。これでまたちょっと切羽詰った。

CharlesとDianeの結婚お祝いカードが廻ってきた。お祝いの言葉といってもcongratulationsくらいしか浮かばないので英文手紙の書き方を参照。どうやら女性に対してcongratulationsを使うのはよろしくないらしい。結局、Please accept my best wishes ...とかなんとかいうのを書いておいた。とにかくおめでとう。

今日のBrewer SeminarはAmitによる新開発のprimitive equations model on sphereで傾圧不安定の実験をしてみました、という話。正20面体のようなグリッドを採用することで極の特異性が回避できる云々というところは別に新しい話でも無い気がするんだがどうなんだろう。地形を入れずにstorm trackらしきものが再現されているという話も出てたけど、その解釈の部分が無かったのでよくわからず。それよりも、モデルが安定するまで走らせる時間が短すぎるのでは、とか基本場の鉛直温度分布がどういうわけか対流圏界面付近で不安定っぽくなっているのは変なのでは、という話の方が気になった。


2004年11月17日 水曜日

数式との格闘がようやく終了。結局論文内の半分以上の式の導出を確認し、3箇所の誤植を発見。著者に問い合わせてそれらが誤植であることを確認後、論文にあるのと同じ図が書けることを確認。その理論を使って現在自分が抱えている問題を説明できないかとやってみたが、結局ダメなことがわかった。この何日かの苦労は一体…

W杯サッカーアジア地区一次予選で中国の敗退が決定。日韓W杯出場国の中では一番最初に敗退が決まってしまった。ここ数年の急成長はそのさらに数年前の日本を見ているような感じだったけど、これで少なくとも4年間は停滞を余儀なくされてしまったか。韓国はどうにか最終予選へ。これで最終予選の8カ国が出揃い、日本、韓国、イラン、サウジが出場権を取って、5番目の座を残りの国で争うという感じになりそう。

来週のgroup meetingで発表だからぼちぼち準備しなければ。今回は初めて喋るネタだから出来合いのものとかも無いし。

ドラフトで阪神が15歳の少年を指名。これぞ究極の青田買いといったところか。早い段階でプロ入りすることが肉体的・精神的に良いのかどうか、テストケースになりそう。


2004年11月15日 月曜日

ある数式と3日間格闘した挙句、どうにもならなくて論文の著者に問い合わせのメールを送った。最近数学がわからなくて活動停止することがしばしばだ。やれやれ。


2004年11月12日 金曜日

久しぶりにS先生と議論。持っていった題材は基本的に賛同を得られた。問題なのは論文を分割しようという話になったこと。もともと2種類の波の相互作用の話につなげるために2種類の波を1つの論文の中で扱っていたが、相互作用について示すのがどうにも苦しいということになってしまったために、わざわざ1つの論文の中で2種類の波を扱う必要性が無くなってしまった。それでもJASで10ページ分くらいになるだけの材料はあるのでまぁいいかという感じではあるんだけど。ただ書き始める前にどうしても解決したい問題1つと決めなくちゃいけないことが1つあるので来週前半にはけりをつけたいところだ。Withdrawした論文を除けばもう2年も投稿できていないので、出来るだけ早く投稿にもっていきたいがどうなることやら。


2004年11月10日 水曜日

ようやくという感じで、対流圏界面が有限幅を持つ場合の中間規模波の鉛直構造を求めるプログラムを書く。Rivest and Farrel [JAS,1992]を参考にし、同じ条件下で同じ結果が出るところまでどうにか漕ぎ着けた。論文に書いてある式が間違っていたのには困ったが。得られた結果は期待通りのものだったけど、さて今度は解釈が難しい。圏界面が本当に面の場合とどうして異なってくるのかを定性的に説明したいんだけど、流体力学的知識が欠けているのでよくわからん。金曜日にS先生と議論する予定なのでそれまでに自分なりの考えをまとめておかねば。


2004年11月9日 火曜日

今日は1日中インストールやらデータの復旧やら。致命傷は無いけど、それでも結構面倒なことになってるものは多数。また、WinXP上にVMwareを入れてその上でRedhat 9を走らせることにしたんだが、ネットワークの設定でてこずる。でもまぁ夕方くらいになってようやくつながった。これで明日からは作業が出来そうだ。glibc 2.2までしか対応していないはずのFujitsu F90がglibc 2.3.2上で入ったのは嬉しい誤算。

今日はKirillの誕生日ということで皆でランチへ。コリアンタウン一歩手前のNirvanaというイタリア料理店へ。カナダに来て以来、サンドイッチを食べるとはずれのことが多かったけど、ここのサンドイッチは非常においしかった。特にNirvana特製ドレッシングというのがなかなかグッド。ちなみにNirvanaとは天国の意味だそうだ。


2004年11月8日 月曜日

ようやくPCが届いた。発注から3ヶ月弱、長かった…結局、極地研出入りの業者に頼んだら5日とかからずに届いてしまった。

5月からYork Univ.でポスドクをしているTさんがUofTのセミナーに参加しに来て久しぶりにお会いした。前回会ったのはポスドクになる前なのは間違いないから少なくとも2年以上は前か。久しぶりに日本人と話をした気がする。

どうやら今日初雪が降ったらしい。気温も氷点下まで下がり、一気に冬模様。去年は年末に帰国するまでは寒さも雪もそれほどでもなかったので、今年もそうなってくれるといいんだが。

サンズ・田臥が新メンバーの加入によって弾き出されて故障者リスト入り。やはり甘くはありませんな。


2004年11月4日 木曜日

日本観光のTV番組をたまたま見ていたら、竜安寺のことをTemple of peaceful dragonと言っていた。まさしく文字通りという感じで妙に感心してしまった。

アメリカ大統領選は結局ブッシュ氏が勝利。その直後から、選挙結果に失望したアメリカ人からカナダ移住に関する問い合わせが急増しているそうだ。アメリカはこれから4年間どこへ向かうのやら。


2004年11月3日 水曜日

サンズ・田臥がNBAデビュー戦で7得点1アシスト。試合の大勢が決まってからの出場とはいえ、たいしたもんだなぁ。今後がさらに楽しみ。


2004年11月1日 月曜日

PCは結局極地研へ返送された。この2ヶ月は一体何だったんだ。EMS以外に確実に届く方法はあるんだろうか。

田臥がサンズの開幕メンバー入り。日本人初のNBAプレイヤーに。高校時代にあまりに注目されすぎてその後はあんまりという感じだったけど、これでまた一気にブレイクしそう。どんなプレイを見せてくれるか。

明日はアメリカ大統領選。ブッシュ政権のやり方が嫌いなので一応ケリーさんを応援してるけど、小泉さんみたいに期待はずれに終わりそうな気もする。とりあえず選挙結果確定までどれくらいかかるかな。

Muraki et al. [JAS, 1999]を読む。u,v,θをヘルムホルツの定理に基づいてスカラー&ベクトルポテンシャルを使って表現し、プリミティブ方程式系から近似無しでQGもどきの方程式系を導出したもの。さらにそれらをロスビー数で級数展開することで、leading orderがQG、next orderの非地衡流成分に慣性重力波が入っていることを陽に示している。これまで、慣性重力波は非地衡流成分に入っているはずだけどと思いつつ確信が持てなかったのでとても参考になった。地衡風調節をこの方程式系で考えたらどうなるのかな。さらにMuraki and Hakim [JAS, 2001]ではこの方程式系を用いて高・低気圧性擾乱の非対称性を示している。QGでは対称だけど、next order correctionが入ると低気圧性擾乱の方が深くて強いという結果が出てくる。ただ、俺には数学が煩雑すぎて追いかけられなかったけど。この結果をなんとか自分の論文で引用したいけど…どうなるかな。


 
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