2006年7月31日 月曜日
極地研に来て7年目にして初めてクリーンルームに入った。なるほどこんなふうになっていたのか。先週はそういえば初めて大気光観測の実験室に入ったなぁ。その経験が生かされることは恐らく無いが。
篠田真由美の水冥き愁いの街読了。龍の黙示録シリーズの5作目だったかな。イタリア3部作の1作目らしい。相変わらず人間離れした人がたくさん。
2006年7月28日 金曜日
午前中はオーストラリア南極局のMorrisさんによるセミナー。南半球のPMSEの話。北半球に比べて7~10K気温が高い南半球中間圏界面付近では、PMSEのSNが22dBほど低いそうな。単純に北半球の方が地形などの影響で重力波活動が活発で子午面循環による断熱冷却も大きいということだろうか。不思議だったのは、夏半球中間圏界面付近にプラネタリ波の活動があるという話になっていたこと。Morrisさんのコメントでは冬半球側からの伝播を考えているようだったけども、うーんどうだろうか。PMSEはPANSYの主要な研究テーマの1つでもあるので、今後要勉強。
2006年7月27日 木曜日
狙ったかのようなジダンの頭発売。はてさて誰が買うのやら。
カナダから極地研にお客さんとして来ているJさんといろいろ話。彼の個人的感想では、日本の研究者は研究効率が悪いそうな。確かに耳の痛い話。日本人には英語の論文書きは大変とか、いらん会議が多いとか言い訳を試みるも、まぁその通りだよなぁと納得。もちろん当てはまらない日本人研究者もいるんだが。また、彼は学会等には年に2回しか参加しないとか。特に、大きい学会は時間の無駄とばっさり。ある程度顔の売れている彼だから言えることかもしれんが。
2006年7月26日 水曜日
だいぶ切羽詰っている。気象学会の申込締切はなんとか乗り切ったけど、現在は来週の宙空シンポのポスター作成中。明日には完成しそうなので、それが終わったら来週のJARE&三陸観測用オゾンゾンデ講習の準備。必要な測器やら薬品やらがどこにあるかの確認からだから結構面倒。それが終わったら8/6からのシアトル出張にむけて口頭発表の準備。非常に厳しいつっこみの予想される面子だからしっかり準備せねばならんし、hyperbalance
equationsの勉強会も来週する予定。さらにホームページやパンフ作成についての打ち合わせもあるしなぁ。
ECMWFの客観解析データを購入するためにホームページ上で見積もりを出し、これくらいならいいかということで申し込んだら、正式な見積もりでは値段が3倍以上に跳ね上がっていた。何故?
2006年7月18日 火曜日
Kさんから科研費通ったよと連絡。学振の研究奨励費は全員通るものだから、競争的資金をもらえるのは初めて。かなり嬉しい。でも申請額に対して7掛けということはぎりぎり通ったということだろうか。今回応募したのは今年から始まった年複数回応募の試行というやつで、申請者はほぼ全員初めて申請する人ばかりだから、これで通らなければ普通の科研費も通るわけないんだよな。まぁ申請書の書き方は今後も課題か。これでひとまず来年度は科研費を申請する必要は無さそうだ。
2006年7月17日 月曜日
休日出勤で雑用を片付ける。極地研ニュースの原稿、融合ホームページの素案作り、パンフ修正項目のリストアップなど。本当に仕事の能率が落ちている。去年の今頃はせっせと論文を書いたり改訂したりしてたなぁ。今年も早く論文書きに取り掛かりたい。今週のお仕事の予定は、気象学会のアブスト作成、パンフ最終稿の作成、hyperbalance
equationのお勉強、データ発注・ダウンロード・整備作業、オゾンゾンデ観測の準備、宙空シンポの発表準備、融合ホームページ関連、MLM関連の解析、といったところか。終わらないだろうなぁ。
2006年7月16日 日曜日
高里椎奈の海紡ぐ螺旋 空の回廊読了。薬屋探偵妖綺談、第一部完結。面白いけど結構混乱。
2006年7月12日 水曜日
FIFAランクの算出方式変更に伴い、日本は18位から49位へ大幅ダウン。北中米で2強状態のためにランキングが高くなっていたアメリカ、メキシコもダウンして、まぁ実力を反映した形になった気がする。メキシコはもっと上でもいいと思うけど。それにしてもやっぱり日本はこんなもんか。アジアトップは47位のイラン。W杯出場は32カ国なんだから、実力的にはアジア枠は0ということか。
姫野龍太郎の魔球をつくる読了。フォークはただの重力落下という言葉に惹かれて衝動買い。各球種の流体力学的説明はなかなか興味深い。ジャイロの話も載ってるけど、ちょっと古いせいか現在の感覚とは多少ずれがあるような。この姫野さんは計算科学夏の学校で講師を務めるそうな。
2006年7月11日 火曜日
うーん、ERA-40の成層圏気温がこんな妙なことになっていたとは。このデータを使って解析していいんだろうかと心配になってくる。
2006年7月10日 月曜日
ドイツW杯はイタリアの優勝で幕。ジダンは勝っても負けてもあと10分で英雄になれるはずだったのに…。ユーべの疑惑のような暗い話題からロナウドの最多得点記録のような明るい話題までてんこ盛りで、なかなか楽しませてもらいました。さて研究活動に復帰するか。してなかったわけではないけど。
いろいろお絵描きして、予想以上にナッジングが効いていることが判明。このナッジングの正体が何者なのかが次の課題。素直にgravity wave
dragということになってくれれば楽だけど、それを示すためにはまだ色々と必要なステップがあるので、そのための解析の準備中。先はまだまだ長いけど、来月のシアトルでの発表にはなんとか間に合わせねば。
どうやら今年も三陸での気球実験に参加することになりそうだ。まぁ具体的な準備はシアトルから帰ってからになりそうだけど。
2006年7月6日 木曜日
Randel et al. [JGR, 2006]を読む。2001年以降の熱帯下部成層圏の水蒸気減少が、subtropical wave drivingの増加に伴う熱帯上昇流の強化・熱帯対流圏界面温度の減少に由来することを示した論文。オゾンの減少と併せて議論することで子午面循環の変動が原因であるという説を補強したり、使用した各データの信頼性についてきっちり議論している点はさすがだなぁという感じ。唯一疑問な点は、subtropical
wave drivingの増加を示した図では、100hPaより下でははっきり増えているけど、100hPaより上ではあまりそうは見えない点。100hPaの鉛直流であれば、そこより上のEP
flux div/convに拠るはずなので、ちょっと示し足りない感じがする。また、鉛直流に関連するのはveritcally-integrated
EP flux div/convそのものよりもその緯度勾配なので、その部分の言及が足りないのでは、と感じた。でもresidual vertical
velocityが熱帯下部成層圏で大きくなっているのは間違いないので、結論が変わるようなことは無いし、総じていい論文であることには異論なし。
10日間ほどほったらかしにしていたプログラムをどうにか完成させて計算実行中。明日せっせとお絵描きして見通しをつけたいけどそこまでいけるかどうか。
2006年7月3日 月曜日
ヒデが突然の引退表明。残念で仕方が無いけど、とにかくお疲れ様でした。
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