2007年6月20日 水曜日
昨日S先生と議論している際に内部重力波の位相関係について間違いを指摘されたので教科書で確認。これまで、重力波は横波だから波数ベクトルと空気塊の振動方向は直交し、群速度ベクトルは波数ベクトルと直交するから、群速度ベクトル//空気塊の振動方向//等位相面だと思っていたのだが、それはあくまで3次元的に考えた場合の話で、水平面における水平波数ベクトルと空気塊の振動方向、および等位相面の関係は違うようだ。いまさらながらにしてこんな基本的なことを知ることになろうとは。
2007年6月17日 日曜日
こんな商品が出てました。未だにマイナスイオンとか公言してる企業があるとは。しかもオゾンとの同時発生だそうな。0.024ppm以下のオゾンで殺菌するそうだが、それって普通にそこらへんの濃度だよなぁ。東京医科歯科で実証試験済みと書いてあるけど、こんなところに名前を出されてしまった医科歯科もかわいそうに。
2007年6月16日 土曜日
貫井徳郎のミハスの落日読了。外国を舞台にした短編集。まぁまぁかな。
2007年6月14日 木曜日
宙空メールサーバのアップデート作業が終了したそうだが、問題は解決せず。原因は別のところにあるようだ。シンポ受付締切まであと1日。現時点で申込19件。昨年の80件台まではいきそうもない。さてどうしたもんか。
朝日新聞夕刊で連日の南極特集。極地研にきてそれなりの時間が経ったけど、まだまだ知らないことが多い。昭和基地にもうセスナが無いというのも、新聞記事を読んで今日初めて知った。
2007年6月12日 火曜日
宙空シンポの申込締切が3日後に迫っているというのにメールサーバが不安定。現在Yさんが更新作業を行ってくれているので、今日明日にはどうにかなってほしい。申し込みは例年通りなら最後の2日間に集中するので。
2007年6月11日 月曜日
北村薫の玻璃の天読了。ベッキーさんシリーズの中篇集。相変わらず、人の死なないミステリを書くのがうまい。人の死ぬ話もあるけど。
Jensen et al. [JGR, 2007]を読む。Convective overshootはTTLにおけるdehydrationにほとんど寄与しないという論文。現在のcloud
resolving modelにはこんなにたくさんの雲物理過程が入っているのかと感心。効率的なdehydrationのためには氷晶が短時間で重力落下できるくらい大きくならなければいけないが、overshootの時間スケールではそこまで大きくなれず、小さい氷晶のまま浮遊し、entrainmentやdetrainmentで周囲の大気と混ざって暖かくなると昇華してrehydrateしてしまうそうだ。ただ、TTLの温度を決める際のovershootの重要性は無視できないそうだ。
Huck et al. [JGR, 2007]を読む。Ozone mass deficitの新しい計算方法を提案した論文。これが出来れば便利だなぁとは思っていたが、ずいぶんあっけなく計算してくれている。2003年の事例については自分の研究にもすぐに引用できそうなのでありがたい。しかし、欠損の無い全球オゾン全量データはやはり提供していないのだろうか。
電車の中でボーっとしているときに、これはいけるかもと思いついたことは、既に他の論文でやられていた。残念。
2007年6月9日 土曜日
高田崇史の毒草師読了。QEDの登場人物・御名形史紋を主役にした外伝のような話。法月綸太郎を思い起こさせるような話で面白かった。
2007年6月8日 金曜日
南極に設置するライダーの検討会ということで信州大出張中。昼も観測可能なライダーかぁ。出来たら嬉しいけど難しいよなぁ。
2007年6月5日 火曜日
昭和基地を含めた7基地によるozonesonde Matchが始まり、どうやら初回の観測はうまくいったようだ。出発前も出発後もいろいろごたごたしたけど、とりあえずうまくいって一安心。
2007年6月4日 月曜日
天気の5月号に2年前のシンポジウムの報告があり、一般参加者からの「今後のテーマの希望」に関するアンケート結果が興味深かった。異常気象と温暖化がTOP2で、オゾン破壊は6番目、大気汚染は7番目。2年前の結果なので、現在ではオゾン破壊は減って大気汚染は増えてるだろうとは思うが。中層大気の研究者にとって、温暖化、オゾンホールに代わる新しいトピックの提示は至上命題という感じなんだが、うーん難しい。自分の周辺や業界ではここ10年ほど上下結合がブームだけど、一般の方々に認知されるところまではいってないよなぁ。
高田崇史のQED河童伝説読了。河童はまぁいいとして、事件の話がちょっと手抜きな気がする。
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