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2011年10月24日 月曜日
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《Diary 2006年2月》

2006年2月28日 火曜日

プロジェクト研究員の採用手続きに必要な書類を集めるためにあちこち廻る。その一環で数年ぶりに母校の門をくぐる。とは言っても特に何か感慨があるわけでもなく、卒業証明書をもらって10分で退出。たまってた雑用をちょっとずつこなしてはいるが、我ながらテンション低すぎ。テンション低いときの自分は本当に役に立たんなぁと思いつつ、ちょっとだけ仕事。今週はたぶんずっとこんな状態だ。


2006年2月25日 土曜日

森博嗣の大学の話をしましょうか読了。ついつい共感してしまった。こういうことを無意識に思っている人は結構居そうだけど、それを言葉、または文章に出来ることがやはり凄いと思う。S先生と話をしているときにも良く思うけど、何が大事かを教えられることなく自覚できる人というのはいるんだよな。俺は教えられないとわからない人間の典型だが。


2006年2月23日 木曜日

出張から本日帰宅。いろいろと参考になる話も多く勉強になった。発表内容についてはやはりまだまだ詰めが足りない。3次元で熱力学の式を使わずに保存量を導出することが出来るといいなぁと思った。そうすると温位-渦位座標系で子午面循環を診断できないという問題が解決するんだが。まぁ無理そうだけど。


2006年2月20日 月曜日

清涼院流水の秘密室ボン読了。彼の他の作品と微妙にリンクしているのはわかるんだが、この登場人物はどの作品に出てきた誰だっけ、という感じ。


2006年2月17日 金曜日

清涼院流水の秘密屋文庫 知ってる怪読了。秘密屋 赤・白に書下ろしを加えたもの。まぁこういう作家だよな、といった感じ。

集中して考えるために雑用をほったらかしにしてたら面倒なことになってきた。来週の出張までに多少はやらんといかんのだが。


2006年2月16日 木曜日

SCOPUSのデータベースにPMGを加えてもらえることになった旨の連絡が来た。再来年度には各部門が出している英文誌を統一して極地研として一つの英文誌にすることになりそうだからデータベースに入った途端に消えるということになりそうではあるけど、とりあえず良かった。

今日もせっせと解釈の続きとスライドの作り直し。極渦発達期の鉛直質量発散についてはどうしても原因がわからないので、WSで意見を募ろう。突然昇温時の非断熱加熱の活躍については結局、プラネタリ波に伴う断熱加熱に対するradiative relaxationということになりそう。あとはPJOの極向き伝播を構成する各メカニズムが連鎖して起こるのが必然かどうかという問題もあるけど、これも持ち越しかな。


2006年2月14日 火曜日

JASから正式なacceptの連絡。最近のJASの論文は受理から出版まで8ヶ月くらいらしいので、年内ぎりぎりくらいに出版かな。その後は、極渦発達中に温位座標系で鉛直質量発散が現れる理由について考える。温度風の関係から考えて、これが極夜ジェットの加速と対応しているのは明らかなんだが、それだと単なるバランスなので因果関係を議論できない。MLMのメリットは時間発展を議論するのに適している点なので、どうにかその方向から理由付けをしたい。きちんと考えればわかる気もするんだがわからない。


2006年2月13日 月曜日

気水圏コロキで英語の練習を兼ねた発表。準備が間に合わず、自分でも納得していないようなことを喋らなければいけなくてしんどかった。まぁ来週のワークショップのための練習なので、それまでには解析を間に合わせねば。午後は気象学会用の予稿を作成して申し込み。あとはセミナーのアブストを送ったり研究集会関連のメールを送ったりという雑用。

森博嗣のレタス・フライ読了。Vシリーズなども多少混ざった短編集。まぁそれほど特筆することもなく、淡々と話が進む感じ。


2006年2月10日 金曜日

午前中は研究談話会に参加。ロシアのボストーク基地の下三千数百メートルにある湖の話。Subglacial lakeというらしい。現在の課題は、湖を汚染することなく如何にして湖の水を採取するかだそうだ。その後はせっせとスライド作り。しかし11枚目まで。面白くなってきたのはいいんだが、1枚作るのに2時間かかるのは勘弁してほしい。


2006年2月9日 木曜日

共著の論文の校正を終えて第1著者に送付。データ取得についてMくんにお願い。JASの論文改訂にOKが出たので改訂稿をJASに送付。コロキ用のスライドは7枚目まで。ドーム隊は本日帰国。さて明日からトリノだ。


2006年2月8日 水曜日

午前中は研究談話会。ドームFで天文観測を行う計画の話。非常に面白かった。まだこれからsite surveyをしようという段階で、本当にドームFに苦労して望遠鏡を持っていく価値があるのかどうかも不明だけど、コア掘削終了後のドームFを維持する理由付けになるかもしれない。差しあたって48次隊での結果次第といったところか。午後はグループミーティングに参加。予想通り総研大5年制移行は問題噴出中。月曜日のコロキ用の発表スライドを作り始めるも2枚目まで。最終的には20枚を超える程度まで作る予定。共著に入っている論文の原稿が届いたので校正。


2006年2月4日 土曜日

査読を終わらせてコメントをエディタに送付。セミナーとコロキのアブストを作成して送付。しかし送ってから誤字に気付く。まぁいいや。


2006年2月3日 金曜日

久々に査読依頼が来たのでせっせと読む。トピックは面白いし、手法的にもなかなかいいと思うんだが、どうにも受け入れ難い部分がいくつか。この雑誌はreviseの期間が長いからmajor revisionでもいいのかもしれんが、結局大幅な修正の上での再投稿が妥当、と判断。自分的にはタイムリーな話題でもあり勉強になった。


2006年2月2日 木曜日

2002年南極オゾンホールスプリットに関するJASの特集号を眺める。5月中旬からの継続的なpreconditioningが最終的な大振幅プラネタリ波の伝播につながったという点はほとんどコンセンサスが得られているようだ。しかし、過去に例のないpreconditioningを引き起こしたプラネタリ波の継続的な成層圏への伝播については、対流圏でそもそも例年より多く発生していたのか、対流圏界面付近のrefractive indexが伝播しやすい条件になっていたのか、成層圏での準停滞性波数1と東進性波数2の相互作用(共鳴?)が原因なのか、はっきりとはしていないようだ。この年もMLMの解析対象にしたいところだけど残念ながらデータ無し。気になった論文はHarnik et al. (JAS, 2005)。波動の伝播に関する卓見は相変わらず素晴らしい。ご本人を全く知らないけど話をしてみたいものだ。


2006年2月1日 水曜日

最近のYM-netでも情報の流れていた独立成分分析(ICA)に関する論文Mori et al. (SOLA, 2006)を読む。結局のところ、各モードの空間分布が直交するというEOFの仮定と、各モードが統計的に独立というICAの仮定のどちらが物理的に意味があるか、という問題らしい。言い方を変えれば、どちらの見方の方がより明快に現象の物理を説明できるか、ということかな。これでまたAOは虚像であるという方向に流れがいくかもしれないけど、物理的プロセスが本当に解明されるまで当分解決はしなさそう。それにしても、NAOのパターンが出てこないのは意外だった。

午前中は研究談話会に参加。午後はS先生から早速コメントが届いたのでそれに基づいてさらに改訂。あとは雑用で終わり。


 
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