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2011年10月24日 月曜日
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《Diary 2004年3月》

2004年3月31日 水曜日

2006年ドイツW杯アジア地区一次予選で日本はアウェーでシンガポールと対戦し、2対1で勝利。先日のオマーン戦に続いて劇的といえば劇的だけど.....。日本ってこんなに弱かったっけ?選手が悪いのか監督が悪いのかはしらんが、この調子では最終予選どころか一次予選突破すら危うい。選手は日韓W杯の頃と比べてそんなに変わっているわけではないのだから、やはり監督の問題だろうか。名選手は名監督に非ず、か.....。そういえば、楢崎の連続無失点も途切れちゃったな。なんともあっけない。

今日はアジア地区のW杯予選が各地で行われ、オマーンはインドに5対1で圧勝。これで得失点で日本が優位に立つのは難しくなった。オマーンとのアウェーの試合は最低でも引き分けなきゃいかんということか。驚いたのが、韓国がモルディブ相手にまさかの引き分け。予選と名の付くものでは韓国はそつなく戦う印象があったので驚いた。韓国でも監督解任の話が再燃しそう。

競泳のオーストラリア選手権女子100m自由形でレントンが53秒66の世界新を出し、デブルーインの記録を更新。聞いたこと無い選手だけど、さすがは競泳大国オーストラリア。ソープは順当に100m、200m自由形で五輪出場権獲得。

せっせとレビュー。読んでいくにつれて粗が目立ってきて印象が悪くなってきた。多分Major Revisionかなという感じだけど、俺が共著に入っていたらこの状態で投稿するのは渋るだろうな。とりあえず、内容以前のくだらないミスが多いので読んでいてしんどい。内容の新しさは認められるんだけど、先入観に基づいたこじつけのように思える部分も多く、議論を尽くしているとは言い難い。同じ著者らによる少し前の論文は結構いい論文なのに何故、という感じ。なんとか明日には終わらせてコメントを送付しよう。

今日のESLは、用意してきたニュース原稿をカメラの前で読む、というもの。俺のグループは某大統領の愛犬の死の影響についてで、俺はでっちあげニュースを担当した。某大統領が老けたとか、悲しみの余りG7を欠席したとか無いこと無いこと書き連ねて面白かった。このクラスも来週で終わりか。その後はどうしようかな。


2004年3月30日 火曜日

昨日の酒の影響か、一日中眠かった。仕方ないので明日のESLでしなければいけない5分間のニュース読みの原稿作り。俺の担当はブッシュ大統領の愛犬死去の影響で、あることないこと適当にでっちあげて作るようにということだったので、某首相にも御登場願って適当に作成。しかし5分はもたない気がする。面白いんだがめんどい。

MLBが日本で開幕。デビルレイズがヤンキースに勝ったおかげでなかなか面白いスタートになった。せっかくだからヤンキースにはこのまま沈んでもらいたいもんだが。そういえば元西武の水尾がエンゼルスの3Aに入団。ああいう変則タイプが成功するというのは柏田で証明済みだから、結構通用する気がする。とにかく頑張ってください。


2004年3月29日 月曜日

今日のAtmospheric Physics SeminarはGFDLのThomasさんによるResponse of the stratosphere-troposphere system to impulsive topographic forcingという話。波数1の強制のみを与える簡単な3次元モデルで、AOシグナルの下方伝播の様子を調べたもの。初期値をいろいろ変えたところ、下方伝播の速いケースと遅いケースがあり、それが何故なのかを調べているんだが、結局よくわからんかった。とても興味のある話題ではあるんだけど、波動平均流相互作用が原因ならもっとシンプルに考えていいんではなかろうか、と思う今日この頃。

レビュー依頼が来た。大気光観測に見られる重力波の話ということで、そんなもん知るかぁという感じではあったが、途中まで読んでみた感じでは大気光についてのバックグラウンドも必要ないし、重力波についてもそれほど理論的にこてこてというわけでもないのでなんとかなりそうだ。今のところrejectということはなさそうだけど、一部怪しげなところがあるのでそれ次第ではまだ予断を許さない状況。とりあえずさっさと読んでさっさと終わらせよう。

Kickiがドイツに帰国するということでS先生宅で送迎会。別に特別なことをするわけではなくて、いつも通り適当に飲んで食ってただけだけど。今回は各自食材を持ち寄るようにということだったので再びおにぎりを持っていったんだが、予想以上に好評で第1陣の5人くらいで飲み食いしているときに15個ほどあったおにぎりがあっという間に無くなり、第2陣以降はその存在すら知ることはなかった。Peltier先生のグループのAmitが来ていて初めて話をしたんだが、おにぎりとお寿司を混同しているらしく、soy sourceをつけなくていいのか、とか作るときにvinegarは使わないのか、とか言っていた。そういえば、JamesはPh.D.を取ったら日本語を勉強して日本で働きたいと思っているらしい。いやぁびっくり。また、トロント大学ではMaster 1年、Doctor 4年というのが標準年限らしいんだが、他の大学は日本と同じでMaster 2年、Doctor 3年だそうだ。今更ながらの新発見。


2004年3月28日 日曜日

ボローニャがラツィオに続いてローマを撃破。中田もフル出場で勝利に貢献。これでボローニャは9位浮上。フェイエ・小野もアシストを決めて勝利に貢献。2人はそのままシンガポール直行。

朝青龍が2場所連続全勝優勝。土俵外ではあほな話題をいろいろ振り撒いていますが土俵の上では本当に強い。既に全盛期の貴乃花を上回っている感じ。

Dmitryが貸してくれたFinding Nemoを見た。予想以上に面白くて全世界で人気になるのもうなずけた。Dmitryは某ファイル共有ソフトを使ってダウンロードしたらしいが、非常にクオリティが高くて驚いた。多分市販されているものと全く同じものだろう。現在はPassion of Christのダウンロードに挑戦しているらしい。どう考えても違法コピーな気がするんだがいいんだろうか。

ここ1ヶ月くらいウィルスメールの数がかなり増えた。現在使用しているメールサーバでウィルスチェックはしているし、セキュリティソフトも入っているんだが、それでも除去されずに入り込んでくるものがある。今もA先生からのメールで危うく感染しそうになった。困ったもんだ。


2004年3月27日 土曜日

パ・リーグ開幕。西武・松坂はどういうわけか開幕戦に弱いのは相変わらず。注目されたSHINJOの初打席はなんと送りバント。やってくれます、ヒルマン監督。開幕戦が終わっただけだけど今年のロッテはやはり面白そう。もともと投手力はあるから打線次第なんだけど、4番の李が期待通り働きそうだから軸が出来て全体もうまく機能しそう。ただ、プレーオフ方式が何かしらの影響を与えそうではあるが。

44次越冬隊、45次夏隊の方々が帰国。ご苦労様です。

世界フィギュア女子シングルでなんと荒川静香優勝!!!世界チャンピオンになってしまいました。いやぁびっくり。安藤が4位、村主が7位。村主はもし最終グループで滑っていたら確実にもっと高得点だったろうに残念。それにしても日本の女子シングルは本当にレベルが高い。この3人以外にも恩田、太田、浅田とかいるからなぁ。

競泳のオーストラリア選手権男子400m自由形で、世界記録保持者のイアン・ソープがまさかのフライング失格。五輪での金メダル確実と言われた種目だったのに。100m、200m自由形はファンデンホーヘンバンドという強敵がいるし、リレーはアメリカがいるから、下手するとアテネで無冠の可能性も。つい先日まで、マーク・スピッツ以来の7冠達成か、と言われていたのが嘘のようだ。

女子ゴルフの今季メジャー第1戦クラフト・ナビスコ選手権で14歳の天才少女ミシェル・ウィーが3日目を終わって4位につける。日本は藍フィーバーだけど、そのはるか上をいっている。でもそれ以上に凄いのが、3位までを占めている韓国勢。英才教育の成果でここ最近の女子ゴルフの韓国勢は本当に凄い。日本勢でなんとか戦えそうなのは不動くらいか。


2004年3月26日 金曜日

春の選抜1回戦で、東北・ダルビッシュが熊本工相手にノーヒットノーラン、12奪三振。前評判通りとはいえ、凄すぎ。プロに入っても松坂に匹敵する活躍をするかも。それにしても凄い。

今日のBrewer SeminarはRickによるCollisional Narrowing of Spectral Line Shapes in CO-Arという話。吸収線の形は主に分子の熱運動に起因するDoppler broadeningと分子同士の衝突に起因するcollisional broadeningによって波数空間に広がりを持つ。その結果得られる吸収線の形としてLorenz型やVoigt型がある。しかし、実際の吸収線の形を得るには、熱運動の影響でcollisional broadeningが変化するspeed-dependent collisional broadeningと衝突の影響でDoppler broadeningが狭まるcollisional narrowingというものを考えなければならないらしい。今日の話題は特にcollisional broadeningの効果を実験的に確かめるということだったらしい。あまりにも馴染みのない話題だったので結論がさっぱりわからんかった。

どうやらDmitryが6Fの部屋に移って、新しい人が来ることになった。4人目のルームメートか。トロント滞在中に一体何回ルームメートが入れ替わるのやら。今度はKim先生のところのポスドクのドイツ人。ちょっと話をしたけど比較的聞き取りやすい英語で助かった。以前はフランスにいたらしく、独・仏・英の3ヶ国語ぺらぺらだそうだ。そんな高望みはしないから俺の英語力どうにかしてくれ。


2004年3月25日 木曜日

今日のGroup MeeingはKickiによる冬季成層圏の波数2の東進性擾乱の話。IUGGでPawsonさんがした話らしいが全く記憶に無し。停滞性の波数1,2は北半球の方が活発なのに対して、伝播性の波数2は南半球の方が活発だそうだ。2002年の南極オゾンホールの分裂の際にも明瞭に見えていたらしい。ただ、北半球にもあることはあるらしく、事例解析の結果などを見せていた。S先生を含めて何人かが指摘していたのが、波数2成分だけを取り出した経度時間断面図でしばしば位相が飛んでいるにも関わらず、東進性擾乱と言っていいのかという部分。Kickiは自信満々で相手に全て言わせずに返答していくんだが、聞き取れた範囲内ではあまり明確な根拠があるようには思えなかった。

昨日Dmitryに日本食料品店の場所を教えたんだが辿り着けなかったらしく、夕方帰るついでに連れて行った。目的はワカメだったらしいが、チャイナタウンに比べて高いと言っていた。ついでに彼が興味を持った蕎麦の食べ方などを説明したが、水で薄めるって英語でなんというかわからず麺つゆの説明がかなり怪しくなった。まぁ今度一緒に日本食レストランに食べに行ったら説明すればいいか。

頭の中を整理するために再び文章化に着手。予想通り背景場の記述のところで止まってしまった。さてどうしたもんかな。

世界フィギュア男子シングルはプルシェンコが予選、SP、フリー全て1位となる完全優勝。ヤグディンも本田もいないんじゃそんなもんか。日本の高橋は11位、田村は22位。高橋は初出場にしては頑張ったということになるのかな。

先日雪で中止になったボローニャ対ラツィオは2対1でボローニャが勝利。中田はあまり目立たなかったようだ。これでボローニャは降格争いからほぼ脱出。

のんびりくつろいでいたら、Ken Tomikawaさんですか、という電話がかかってきた。TomikawaだけどKenじゃないよと言ってもなかなか納得してくれないので、Kenって誰?と聞いてみたら、President of Toyotaという返事。いやぁびっくりした。結局その人とは何の縁もないということを納得してもらって電話終了。ちょっと気になったのでWeb上で検索してみたら、確かにToyota Canada President Mr. Ken Tomikawaと書いてある。Tomikawaなんてマイナーな名前だと思ってたんだが、思わぬところに大物がいたんだなぁ。当然ながら親戚でも何でもないけど。


2004年3月24日 水曜日

S先生から、JASに投稿した論文の最終稿をもらってないんだけど、というメールが来た。印刷までしたのにすっかり忘れてた.....。机の上の論文の山を探索したらあったよ、きれいに印刷した論文が。論文を渡しに行ったらついでに東京について聞かれた。なんでも6月にIPCC絡みの会議が千葉であるらしく、東京にも少し滞在するらしい。京都には滞在したことがあるけど、東京は通過しただけで滞在したことが無いそうだ。外国人向きの街・浅草、東京の忙しなさを象徴する街・新宿と渋谷、若者の街・原宿、電気の街・秋葉原という感じで教えておいたけど、よかったんだろうか?まぁCCSRのT先生とは仲良しらしいので、そちらからも何か情報提供があるのだろう。

現在通っているESLのクラスには、イラン出身の人とイスラエル出身の人がいる。今日のfree questionの時間に銃犯罪に関する質問をしたら、イスラエル出身のDavidからイスラエルは銃犯罪多いから、という返事が返ってきてコメントに困ってしまった。話題にしたかったのは最近のトロントにおける銃犯罪の増加だったんだが。ただし、ダウンタウンではそんな傾向は全く無くて、スカボロ地区限定っぽいけど。

世界フィギュア女子シングル予選A組で荒川、安藤がクワン、スルツカヤを抑えて1,2位通過。村主は8位と出遅れ。B組はコーエンがトップ。各組の3位に入っていないとSPの最終組で滑れないと思うので、スルツカヤや村主はもうチャンス無しかな。あとはフリーで安藤が4回転を決めれば金メダルの可能性もありそうだ。


2004年3月23日 火曜日

今日は恒例の自主休業日。昨日の不在時に届けものの通知が届いていたので取りに行く。今回はアパートから市電で20分、徒歩10分ほどのEast YorkにあるPurolatorの配送センターまで取りに行かされた。ダウンタウンにも配送センターはあるのに何故.....。

森博嗣の四季 冬読了。四季4部作とうとう完結。S&Mシリーズ、Vシリーズの集大成であると同時に百年シリーズの始まりにもなっているようだ。それにしても難解。そもそも誰がいつ喋っているのかわからない部分が多すぎ。ついでに真賀田四季以外の登場人物は結局どうなったのかさっぱりわからん。できれば外伝か短編集みたいな形でそのあたりの話も書いてくれると嬉しいが、次からは新シリーズと言っているので無理かも。日本からわざわざ送ってもらうのはこれが最後かな。強いて言えば、篠田真由美の失楽の街は読みたいけど。

U19サッカー日本代表がU19韓国代表と対戦し、0対1で負け。平山も後半出場したけどノーゴールで、この世代は対韓国3戦全敗。まぁしょうがないか。

スポーツニュースを見ていたら、ACミランの試合結果の後に突然ハルウララ登場!!!高知競馬場の売上記録を大幅に塗り替えただけでなく、海まで越えてしまいました。お見事。


2004年3月22日 月曜日

今日のAtmospheric Physics SeminarはMSCのBrunetさんによるHigh resolution simulations and wave activity diagnostics of hurricanesという話。MM5でシミュレートしたハリケーンの解析に、ハリケーンの目を中心とする極座標系で定義されるwave activity fluxを用いたそうだ。さらに、ハリケーンの非軸対称部分をEOFの変形であるEmpirical Nomal Modesに分解し、特に波数1,2の影響について調べたそうだ。Wave activity fluxについては式の追跡は出来なかったけど、感覚的にはそういうものがあってもまぁ不思議ではない。ただ、ENMについてはどう考えればいいのかよくわからんかった。EOFの利点の1つは、空間構造として三角関数や球面調和関数のような特定の調和関数を指定しないでいいところだと思っていたんだが。ただ、ENMでは複数の物理量を同時にモード展開することで、個々の物理量の物理的な関係が維持されたままモードを抽出できるそうだ。確かにこれはEOFの欠点の1つを補う面白い手法だ。行列表記を眺めても全くフォローできなかったけど。ついでにハリケーンや台風のようなvortex Rossby waveと呼ばれる現象についていつも不思議に思うのが、いわゆるソリトンとどういう関係があるのかなということ。あるいはvortex Rossby waveの分散性はどうなっているのか、と言い換えてもいいんだが。でもこれは勉強すれば多分すぐわかるんだろう。必要性を感じていないので今のところ勉強するつもりは無いが。


2004年3月21日 日曜日

ボローニャがバッジョ率いるブレシアに3対0で完勝。これで10位浮上。バッジョはイタリア代表での引退試合が決定したようですが、リーグ戦ではお祝いできず。中田はフル出場。フェイエ・小野もフル出場で勝利に貢献。フェイエは3位堅持。

どういうわけか今週一週間は見事なまでにやる気欠如状態だったので、明日からはなんとか改善したいなぁ。有言不実行になる可能性も否定できんが。


2004年3月19日 金曜日

毎月小切手を郵送するのは面倒だし、切手代の無駄なので、電話料金の支払いを銀行引き落としに変更。申込書にvoidと書いた名前付きの小切手を同封して送れと書いてあったんだが、どこにvoidと書けばよいのかわからず大家さんに聞いてみたところ、赤字ででかでかと書けばいいということだったのでその通りにして郵送。郵送したのは1月だったが、銀行引き落としになったのは今月分からのようだ。小切手にもだいぶ慣れてきて、これは確かに便利かもしれないと思うようになった。その分、管理はしっかりしないといかんが。

今日は保守党の党首選挙らしく、3人の候補者の最後の演説が行われています。唯一の女性候補が"I'll elevate your country as a prime minister !!!"とか勇ましいこと言ってます。ただ、アナウンサーの言うことがあまり聞き取れないので現在の首相ポール・マーチンとの関係がよくわからん。彼はリベラルなのかな?


2004年3月18日 木曜日

!!!祝日本男子サッカーアテネ五輪出場権獲得!!!
アテネ五輪男子サッカーアジア地区最終予選日本ラウンド第3戦で、日本はUAEに3対0で快勝。バーレーンがレバノンと引き分けたため、アテネ五輪出場決定。最後の最後に最高の試合をしてくれました。UAEが腑抜けていたとはいえ、内容的にも圧倒したようだ。とにかく、3大会連続五輪出場おめでとうございます。朝5時半から速報を見ていた甲斐があった。カナダで日本の試合がテレビ中継されるには決勝までいかないとダメかな。さて次はW杯予選だ。

今日のGroup MeetingはMikeによるPre-turnaround date時のプラネタリスケールの波動の話。CMAMやUKMOのデータを使って北半球夏季の波数1の波の様子を示していたんだが.....よくわからんかった。主に5日波と潮汐の話をしていたんだが、どうにも聞き取れなくて話についていけず。終了後に直接Mikeに聞いてみたんだが、Mikeもよくわかってなくて余計混乱した。我ながら進歩が無い。

解析が進まない、進まない進まない。見通しがきちんと立っていないのでほとんど手探り状態。あれやこれやと考えてはいるんだが。何かブレークスルーが無いかなぁ。


2004年3月17日 水曜日

物理学科のDHCP接続がMACアドレス登録制に移行することになった。セキュリティ強化のためとはいえ、めんどくさいなぁ。面倒なのは俺じゃなくて管理者の人だけど。

必要な論文を探しに図書室に行ったがあるべき場所にないので司書さんに聞いてみたところ、閉架書庫の方にあるということだった。このときに初めて、stockが開架でstorageが閉架だということを認識。結局、閉架の雑誌を取り寄せる申請をして、明日取りに来ることになった。書庫に行って取ってくるだけだと思うんだが、何故24時間待たなければいけないのか不思議。

どうも今週は仕事がはかどらん。今日も負の渦位勾配の生成理由を調べていたが.....よくわからん。波数1の停滞性プラネタリ波の寄与が大きいとは思うんだけど、渦位の極小が背景風と共に移流されているように見える。波束の伝播とか考えればいいんだろうか?謎だ。


2004年3月16日 火曜日

アテネ五輪男子サッカーアジア地区最終予選日本ラウンド第2戦で日本はレバノンと対戦。後半途中で追いつかれる危なっかしい試合展開ながらもなんとか2対1で勝利。しかし、バーレーンがUAEに勝ってしまったため、日本は最後のUAE戦に勝たなければいけない状況になってしまった。UAEがバーレーンに勝つか引き分けるかしてくれれば日本はUAE戦引き分けでもOKだったのに。勝っても得失点次第でどう転ぶかわからない状況で、日本代表の精神的な強さが問われることに。しかし、ホームの方が内容が悪いというのはどういうわけだ.....。


2004年3月15日 月曜日

アテネ五輪のマラソン代表が決定。女子は野口、坂本、土佐の3人が順当に選出。しかし男子は国近、油谷、諏訪ということで、小島忠幸が落選。選考レースを2回走って2回とも2時間8分台だったことを高く評価するよりも、福岡で諏訪に負けたことの方を重視したということか。もし小島がびわ湖で2時間7分台を出していたらどうなったかなという気はするけど、まぁ決まった以上は頑張ってもらいたい。正直、女子はラドクリフとヌデレバさえいなければ3人でメダル独占しても不思議じゃないメンバーだけど、男子は10位以内に1人入ればラッキーかな。男子の救いは、昨年の世界20傑の半数以上を占めるケニアから3人しか出場できないということか。どっちにしてもメダルに引っかかる可能性は無いだろう。

今日のAtmospheric Physics SeminarはCITのTapioさんによるPhase transitions and self-organization to critical states in the macroturbulence of a dry atmosphereという話。中緯度対流圏の温度減率を決めるのはbaroclinic adjustmentによるPV一様化、と以前に書いたけど、その一様化がどこまで進むのかについて、エネルギー供給スケールに相当する変形半径と2次元乱流のエネルギー逆カスケードの止まるRhinesスケールが一致するまで対流圏温度減率の調節が起こるそうだ。その結果、エネルギーの逆カスケードがほとんど起こらなくなり、波の非線形性が小さくなることから、線形理論で傾圧波の性質をよく記述できるのはこの性質に起因する、と言っていた。また、対流圏界面と地表の温位について、Θtrp -Θsfc = -f/β・dΘsfc/dyという関係が成立することをNCEP/NCAR再解析データを使って見事に示していた。この結果から考えると、baroclinic adjustmentと共に対流圏界面高度を決定する要素と考えられているradiative adjustmentはあまり重要ではないのかなという気もするが、radiative adjustmentが重要になってくるのはおそらく全球平均か熱帯の話であって、中緯度だけでみたら力学起源の変動の方が卓越するということかな。ただ、中緯度の対流圏界面高度を考えた場合、B-D循環の変動の効果も大きいと思うんだが、上記の関係ではおそらく考慮されていない。対流圏界面の高度ではなく温位を使っていることも影響あるのかもしれないが、うーーん、難しい。

Shepherd [JAS, 1985]を参考に、Orr mechanismに対するT-N fluxを計算してみた。T-N flux自体は擾乱の傾き(言い換えれば時間)に依存する成分を持つが、空間には全く依存しないため、fluxの収束は存在しない。しかし擾乱のエネルギー自体は変化するわけで、なるほどこういうことかぁと納得。


2004年3月14日 日曜日

アテネ五輪女子マラソン選考最終レースとなる名古屋国際女子マラソンは、土佐礼子が2時間23分57秒で田中めぐみとのデッドヒートを制し、優勝。これでアテネ五輪代表は、野口、土佐、坂本で確定.....と思ったんだけど、田中のタイムがいいから坂本との比較ということになる可能性もあり。高橋は残念だけど、結果を出せなかったんだからしょうがない。秋のベルリンあたりで再び日本最高を塗り替えてください。

アテネ五輪男子サッカーアジア地区最終予選の日本ラウンドがスタート。レバノンと対戦したUAEは主力を温存しようとして引き分けるというおバカさんをやってくれたが.....日本がバーレーンに負けてどうするんだよ!!!これで、日本、UAE、バーレーンの3チームが勝ち点7で並ぶ大混戦。得失点の関係から日本が残り2つ勝てば五輪に行けることは間違いないんだが.....本当に勝てるんかい?ついでに、次のUAE対バーレーン戦が見逃せない試合になりました。引き分けてくんないかなぁ。

フェイエ・小野が久しぶりに出場し、PSV戦の勝利に貢献。フェイエもオランダ三強の一角でありながら、ここ最近アヤックスとPSVに差をつけられてるからなんとか巻き返さないと。

デンマークの国内リーグが再開し、ノアシェランの川口が先発フル出場で無失点。つい先日、再開後の正GKに指名された川口が、ひとまず発進といったところ。最近ずっと出場機会が無く、日本代表からもご無沙汰になっていたけど、ようやく復活の第一歩。楢崎の無失点が続いている限り代表での出番は無いだろうけど。

朝日新聞にソニーが次世代ロボットの研究所設立という記事。少し前にロボットに関する瀬名秀明の小説を読んだところなので興味津々。所長さんは5年後には人間と自然なコミュニケーションが可能なロボットを作るといってるけどさすがにそれは無理では、と思ってしまう。そもそも自然なコミュニケーションというのはなんなんでしょう?ロボットはどう頑張ってもプログラムに基づいた応答をするので自然ではないと見られてしまうけど、人間だってその人の人格というプログラムに基づいた応答をしているに過ぎないと言ってしまえばその通りだと思うし。ある程度相手の人格というものを把握していれば、その人の応答が予想できるというのは結局そういうことだろう。ロボットにも、複数の回答が有りうる質問に対して周囲の気温などに応じた重みを持つランダムな関数などを用いて応答するようなプログラムを組み込んだらそれも一種の人格のように見えるんだろうか?一時期、ファジー理論というのが流行ったけど、それとはまた別の話なんだろうな。とにかく、とても面白そうな話題なので、これからどういう成果が生まれてくるのか非常に楽しみ。


2004年3月13日 土曜日

ボローニャはアウェーでサンプドリアに敗れる。中田はフル出場したんだけど.....どん底ですな。柳沢の出番は無く、日本人対決は実現せず。

PVをQGPVと比較するためのスケールファクターがどうにも予測値から2割ほどずれるなぁと先週から不思議に思っていたんだが、ファクターを計算する際に高度に依存する気温を使っていたことが原因と判明。QGPVはこれだからめんどくさい.....。まぁとりあえず疑問が一つ解決してよかった。


2004年3月12日 金曜日

今日のBrewer Seminarは、StellaによるMid-latitude stratospheric nitrogen partitioning during summer time using MANTRA measurements and the Canadian Middle Atmosphere Modelという話。MANTRAという大気球を用いた各種微量成分の光学観測で得られたデータをCMAMの結果と比較して、中緯度成層圏におけるオゾン減少に寄与する微量成分の定量的な情報を得ようということらしい。結局、一点観測のデータにどれだけの代表性を持たせるかという部分が問題らしい。あまりついていけてないけど。

今日は朝っぱらから吹雪いたり風が強かったりで、久しぶりに寒い一日だった。Dmitryとも、冬に戻ったみたいだ、と話をした。

T-N fluxの図をいろいろと眺めているときに、面白そうな分布を発見。ついでにT-N fluxを使ってこういうことを調べてみたらどうかなぁと思うことがあったのでちょっと考えてみた。結構面白いと思うんだけど、正直海のものとも山のものともつかないので、とりあえず計算してみるかな。

不在時に配達が来たらしく、荷物の預り証がドアにかけてあったので、指定された郵便局に取りに行く。預り証と身分証明書を見せて受け取り。どうやらアメリカのアマゾンに頼んだ本が届いたらしい。日曜日に頼んで木曜日にはもう届いていたということか。一応国際郵便なんだけど早かったな。


2004年3月11日 木曜日

今日の午前中は俺の番ということで、ThomasとKickiの部屋に行って自分の研究の紹介。内容は先週のGroup Meetingで喋ったものそのまま。二人とも対流圏界面から成層圏にかけての人なおかげで比較的簡単に理解してくれて助かった。二人の興味は主に負の渦位勾配を持つ背景場がどうして作られたかということで、最後は2002年の南半球の成層圏におけるプラネタリ波の活動というところまで話が飛んでいってしまった。1時間あれば大丈夫だろうと思ったが、最後はGroup Meetingの開始時間を過ぎてしまいS先生に呼びに来させてしまった。それにしても俺の下手くそな英語は相変わらずだ。

今日のGroup MeetingはLisaの4次元データ同化に関する話。未だにデータ同化のあの面倒な行列の式にはついていけないんだが、要するにある種の線形バランスを仮定することで、同化後の場がバランスを満たすようにするということらしい.....とは言ってもやっぱりよくわからんのだが。ただなんとなく疑問に思ったのが、そういったバランスを仮定することが難しく、時間スケールの短い重力波と長いロスビー波という単純な時間スケールの分離が成立しない熱帯では適用可能なのかな、という点。質問しようと思いつつ、口を挟む隙が無かった。情けない。

午後はひたすら論文のレビューを書く。結局rejectという結論でコメント送付。午後がまるまる潰れたけど、あまり引きずりたくなかった仕事が片付いてホッと一息。

帰ろうかという時刻になってDmitryからの成層圏水蒸気に関する質問があってMiddle Atmosphere Dynamicsなどを開きながら二人で議論。熱帯では対流圏界面で水蒸気混合比極小になるのは当然の話だが、中高緯度ではどうなるのかと聞かれてはたと悩んでしまった。とりあえず対流圏よりも成層圏の方が低いのは当然として、熱帯対流圏界面を通過してからの時間が短いほど水蒸気量が少ないわけで.....結局自信が持てなかったので教科書の水蒸気の緯度高度断面を見て納得。なるほど、overworldの一番下のあたりが水蒸気量の極小、つまり一番若い気体になると考えればよくて、lowermost stratosphereの水蒸気は、熱帯対流圏からの等温位輸送の影響か、overworldからの輸送の影響か、中緯度対流圏との混合の影響かは微妙だけど、とにかくoverworldよりも水蒸気量が多いと。あやふやになっていたことが確認できた。感謝。

今週のスポーツTVは先週末のNHLの試合で後ろから殴られた選手が首の骨を折る重傷を負った事件一色。殴った選手が刑事訴追されるかどうかが現在の焦点。涙ながらの謝罪会見などしているけど、試合の映像を見るとマークしていた相手を何の前触れも無く突然殴ったようにしか見えず、試合中の事故では済まないだろうなぁという感じ。訴追すべきかどうかの電話投票も盛んで、訴追すべきという意見の方が優勢。アイスホッケーは氷上の格闘技と言われるけど、それは体のぶつかりあいの話であって殴り合いではないということを再認識する時期がきたということかな。


2004年3月10日 水曜日

今日の午前中はDmitryがThomasと話すことになっていたが、俺も彼の話は聞き逃したのでついでに聞かせてもらった。内容は、いくつかの地点における100年以上の地表気温データから自己相関関数を計算し、それがラグの冪乗則に従うというもの。面白いことに陸域の観測点ではどこでも大体相関の指標が0.65で与えられ、海岸部ではもっと大きな値になるそうだ。海岸部では海流による影響が大きく、海洋の相関時間は大気よりも明らかに長いので、それが大きな値につながるそうだ。Thomasは0.65という値がKolmogorovの理論を使って2/3になったりするのでは、と言っていたが、正直よくわからない。同じ値を各種GCMで計算してみると0.5に近くなってしまうケースが多く、GCMの改良が必要だと言っていた。ただ、NCARのPCMでは現実に近い値になり、特にNatural and Anthropogenic Radiative Forcingを全て与えると現実に観測されている値と最も近くなるそうだ。この結果がPCMの正しさを示すものなのか、Forcing Scenarioの正しさを示すものなのか聞いてみたが、まだ不明ということだった。バックグラウンドが理論物理なだけあって、難解な話が多くてあまり理解できなかった。

午後はベルリン大学から来ているKickiによるThe role of the middle atmosphere in climate changeという話題。さすがはLabitzke先生のところのポスドクだなぁというタイトル。主に成層圏の気温減少トレンドに関する話とプラネタリ波砕波の発生頻度に関する話だった。初めて知ったんだが、冬季北極成層圏には気温減少トレンドは無いらしい。北極オゾンホールの発生原因として北極成層圏の寒冷化が寄与していると思い込んでいたけど、そういうわけではないんだろうか。プラネタリ波砕波の発生頻度を示す図は、どういうわけかピークが赤道近くにある不思議な図だった。定義の問題なのかもしれないけど、どうにも消化不良。

レビューを依頼された論文が届いたので早速読んでみた。うーーーん、内容云々以前の問題として同じ著者によるほぼ同じ内容の論文が去年出版されているんだが.....。さすがにそれはよろしくないよなぁ。まぁ今回の論文は短いので楽なのは嬉しいんだが。


2004年3月9日 火曜日

今日は久々に自主休業日。ちょっとした気分転換ということでホームページのフレーム化をしてみたんだが、これが結構大変な作業だった。2時間くらいかかりきりになってしまった。

Thomasの滞在中にS研のそれぞれがThomasと話をしようということで、スケジュールが回ってきたんだが.....それによればThomasは今日から金曜日までかわるがわる11人と話をしなければいけないらしい。俺も事前にインタビューとか受けに来てたらこういうことになったんだろうか。しんどそう.....

育英会から免除職に関しての通知が来た。免除職就職期限延期願いを出さなきゃなぁと思ったが、学振PDの場合の必要書類がよくわからなかったので国際電話で問い合わせしたところ、学振の特別研究員も免除職に含まれることが判明。というわけで免除職就職届を出せと言われてしまった。あと2年免除職に相当するものに就けば一部免除は受けられるということか。なんとかしたいなぁ。

順圧不安定に関する論文を10本以上とってきてぱらぱら眺めているが.....なかなか必要な情報が無い。今後のためにポイントをまとめておくと、
1. 負の渦位勾配を持つ基本場の形成理由
2. 不安定モードではなく中立モードが卓越する理由
を明らかにすることが主題。特に2については、
・背景場の時間依存性
・背景場の経度依存性
・擾乱の鉛直発散
・擾乱の非線形性
のどれか、またはいくつかで説明できないかと思っているが、やっぱり経度依存性がキーかなぁ。但し、中立モードの波長やら構造まで影響されるのも困るので、どう考えたらいいものやら五里霧中。


2004年3月8日 月曜日

今日のAtmospheric Physics SeminarはThomasによるThe extratropical tropopause region。彼は9月からS研のポスドクになるそうで、今回は1週間の事前訪問ということらしい。前半はラジオゾンデデータを使って対流圏界面を基準とする座標系で気温や安定度をプロットしたときに現れる特徴の話。この手法は特に新しいものでもないんだけど、安定度と風速分布の関係をきちんと導出して現実と照らし合わせているところがまぁ良かった。それよりも非常に面白かったのが後半の話で、渦位の南北分布からHomogenization Factor (H) のようなものを定義し、その極小が対流圏界面に相当し、値が1に近いほど渦位の一様化が起こっているというもの。ほぼ同様の概念の物理量としてeffective diffusivityがあるけど、少し前の日記に書いたように、計算には仮想トレーサーを1ヶ月以上流してその場を使う必要があるし、ラグランジュ平均なので経度依存性を知ることが出来ない。しかし、彼が定義したHは渦位の分布から簡単に計算できるし、経度毎に求めることも可能ということで、うまく使えばかなり大きなブレークスルーになるのではないかと思った。Hの経度依存性、及びeffective diffusivityとの関係について質問してみたけど、まだどちらも調べていないといういことだった。この量について出版されている論文があるかも聞いてみたが、まだドイツ語で書いたものしか無いそうだ。

Thomasの歓迎会ということで飲みに。最初はFaculty Clubへ行くという話だったんだが、どこでどう話が変わったのかS先生のお宅へ。お宅訪問もこれで4回目くらいかな。道中Thomasにいろいろ聞いてみたところ、彼は現在Reading大学のポスドクをしているそうだ。てっきりHoskins先生のところかと思ったら、Craigさんたちのところだそうだ。こう考えてみると、Reading大学の面子はCambridgeに負けて無いよなぁと改めて思った。ちなみに今日のTropopause関連の話は彼がドイツにいたときの研究で、現在はcloud resolving modelを使ってTTLのdehydrationについて調べているそうだ。これまで会った人の中で最も興味の対象の近い人で非常に嬉しい。

日本からトロントに戻って初めて酒を飲んだ気がする。2ヶ月ぶりか。酒無しでも全く問題なく生きていけるな。ついでにこっちに来てからビールよりもワインを飲んでいることの方が多い気がする。日本にいた頃は飲むにしても白ワインしか飲まなかったけど、こちらでは赤を飲んでることの方が多い。なんでだろう?


2004年3月7日 日曜日

女子ゴルフの宮里藍がプロ転向4戦目にしてプロ初優勝。当然ながら史上最速。周りも騒いだ甲斐があったってもんでしょう。これでしばらく藍フィーバーで女子ゴルフ人気安泰か。

びわ湖毎日マラソンで小島忠幸が2時間8分18秒で日本人トップとなる2位に入り、アテネ五輪代表当確。3つ目の切符を世界選手権5位の油谷、東京国際2位の大崎、福岡国際2位の諏訪、福岡国際3位の高岡で争うことになるわけだが.....高岡の落選は決まりか。さて誰になるか。


2004年3月6日 土曜日

ノルディックスキー複合W杯で高橋大斗がまさかの2連勝。今回もジャンプでトップに立ち、そのまま逃げ切るというパターン。惜しむらくはこれがシーズン最後の2戦だったということか。この勢いを来シーズンにつなげて欲しいけど、うーん、どうかなぁ。ちなみに北村も自己最高となる6位入賞。

フィギュアスケートの世界ジュニア女子で安藤が初優勝。先日の全日本選手権を初制覇し、世界選手権代表に選ばれている安藤がようやくジュニアの世界一を獲得。去年の時点で優勝する力はあったと思うんだけど、太田に負けちゃったからなぁ。世界選手権では4回転を決めて上位に食い込んで欲しいところ。実力的にはまだ村主の方が上だとは思うが。


2004年3月5日 金曜日

アテネ五輪男子サッカーアジア予選で日本はUAEと対戦し、2対0で勝利。これでなんとか首位で日本ラウンドへ。日本ラウンド最後のUAE戦で勝つか引き分ければ五輪出場ということになりそうだ。ここ最近の各世代の日本代表は、W杯、五輪、世界ユースという世界大会にもれなく出場しているので、今回もなんとかその流れを引き継いで欲しい。

ノルディックスキー複合W杯で高橋大斗が初優勝。荻原健司亡き後エースとして頑張ってきた高橋がとうとう勝ちました。最近は距離で順位を上げるレースが続いていたので期待していたが、ジャンプで首位に立ち、きっちり逃げ切りました。特にゴットバルト相手にゴール前のスプリント勝負を制したところが凄い。あとは高橋に続く北村、小林あたりが頑張れば、再び団体でのメダルが見えてくるかな。

今日のBrewer SeminarはAldonaによるGround-Based Solar Absorption FTIR Measurements at TAO: Comparisons with Models and Other Measurementsという話。トロント大学のBurton Towerに設置してあるFTIRの概要とCMAMやMOPITTとの比較の話。特に興味を覚える話ではなかったが、気になったのがinversionの際のaveraging kernelの話。Averaging kernelは正の値でなければいけないもんかと思ってたんだけど、示された図では正負の間でずいぶんばたばたしていた。Charlesも同じ疑問を持ったらしく、質問していたんだが、負の値があってもいいらしいということくらいしかわからんかった。

Mattから日記を読もうと挑戦したけど読めなかったというメールが来た。そりゃ無理だよ。

今日は18℃まで気温上昇。平年最高気温が1℃だからちょっと信じられない暑さ。しかし明日は15℃ほど下がるそうだ。なんて天気だ。


2004年3月4日 木曜日

Group Meetingで半年振りの発表。朝の8時に大学に行って、9時にPowerPointの準備が出来て、10時50分に発表原稿を書き終え、11時から発表というまさに綱渡り。発表原稿は作っても読んだ試しも無いし、書いたとおりの発表になったことも無いんだが、原稿を書くというプロセスで頭がクリアになるし、後々論文化するときにこれが結構役に立つので外せない作業になっている。一応29枚のスライドを用意していったんだが、20枚目くらいで既に規定の1時間をオーバーし、最後の数枚は1枚20秒くらいでさっさと片付けた。中立波の理論を考える際にQGを用いたけど、順圧を仮定するならQGを陽に導入しなくても非線形項がどうのこうのとS先生に言われ、どういう意味か理解できず。後でまた教科書と睨めっこだ。ERA40とECMWF現業解析の違いについては、4D同化を使っているECMWF現業解析に比べて3D同化を使っているERA40の方がばたばたするそうだ。そうだったのか.....知らんかった。これもやはり要勉強。基本場に無理矢理合わせるために渦位勾配をいじったり負のβを仮定する点については、物理的に正しいのかという指摘を結構もらった。現実と合うという理由で採用しているけど、もっと考察が必要。Charlesからは、渦位勾配の大きい領域の経度幅がそれほど大きくないことの影響がどうなのかという指摘があった。それは考えてなかった。そういう基本場が形成された理由と共に抑えておくべき点だし、中立波が卓越する理由とも関連している可能性があるので考えねば。簡単な線形順圧モデルで再現してみたら、という指摘もあった。モデルなんて学部4年で扱った重力波のやつ以来触ったこともないので、本気で使おうと思ったらやっぱり勉強が必要。結局、不安定モードではなく中立モードが卓越する理由を明らかにしなければどうにもならん、という結論で、流体力学の根幹を成すテーマだね、とS先生に言われてノックアウト。そんな大層なものに手を出す気は毛頭無かったんだが.....。私がわかるのはせいぜい成層圏限定の力学だけです。流体力学と数学の教科書買おうかな.....。

セミナーの冒頭でS先生からある方の訃報に関する話があったが、その部分を正しく聞き取れず、大変失礼なことを言ってしまったというかしてしまったというか.....。本当に申し訳なくて泣きたくなる瞬間。

8月にビクトリアで開かれるSPARCのアブスト提出。結局今日のネタで喋ることにした。ついでにfinancial supportの申し込みもしたが、このときに実は初めて英語で経歴を書いた。そういえば、今まで英語で履歴書を書いたことが無かったなぁ.....。


2004年3月3日 水曜日

アテネ五輪の男子サッカーアジア地区最終予選で韓国がホームで中国に先勝。この組は韓国、中国、イランという前回W杯の出場3カ国が揃ってしまったらしい。どうやら日本の入ったB組が一番楽なようだ。今日の日本はB組最弱と目されるレバノンと対戦中。前半終わって2対0だから今日は勝ちそうだ。結局4対0で勝利。しかしUAEがバーレーンに3対0で圧勝したため、次のUAE戦に負けると自力通過の可能性が無くなるという状況になってしまった。さてどうなるか。

世界卓球の女子団体で日本の4強入り確定。福原愛もシングルスで5分以上の成績を残しているようだ。本当に強かったんだなぁ。世界選手権シングルス8強なんだから当然かもしれんが。


2004年3月2日 火曜日

中立波、及び不安定波に対するT-N fluxがどうあるべきか計算してみた。不安定波の場合には負の渦位勾配の部分で発散、正の渦位勾配の部分で収束という予想通りの結果。驚いたのは、中立波が東向きのフラックスを持つこと。Cg=F/Aという関係から考えると、中立波は背景風に対して東向きの群速度を持っているということか?それを確かめるために中立波のwave activity density (A)を出そうとしたが、これがどうしてもうまくいかない。Phase-independentにならなきゃいけないのにどうしても位相に依存する部分が残る。試しに普通のロスビー波でやってみたらきちんとphase-independentになったから式がおかしいわけではないんだが。wave activity densityを導出する際の仮定のどれかが成立していないのだろうか。3時間近くあれこれやってみたが、どこがおかしいのかどうしても分からず断念。この項を2倍すればちょうどいいんだが、という部分はあるんだけど。

スプライン補間のプログラムで小さなバグ発見。終点の境界条件を始点の境界条件と同じ式で与えていたら、符号を逆にしなければいけなかったことが判明。このプログラムでトラジェクトリを計算したら先日の0.001度のずれが消えた。良かった良かった。

木曜日の発表準備開始。とにかくできるところからPowerPointで作成。今日は14枚。最終的には30枚くらいの予定。PowerPointの準備はまぁ間に合うが、喋る内容を考える方は時間が足りなさそう。英語でぶっつけで喋れるとも思えんのだが、その場合は仕方ないか。


2004年3月1日 月曜日

男子サッカーの五輪アジア地区予選がスタート。日本は初戦でバーレーンと対戦し、スコアレスドロー。いくら敵地に相当するといってもバーレーン相手に.....。前評判が結構良かっただけに残念。まぁ中身はどうあれ予選突破してくれればいいんだけど。

中立なのか不安定なのかはっきりしてくれ、と叫びたくなる今日この頃。それをはっきりさせるのが仕事であり研究だろうが、というのも事実だが。今日は以前もお世話になったT-N fluxを計算し、南北収束の分布で順圧不安定が起こっているかどうかわからないだろうか、ということでやってみた。たまに不安定っぽい収束・発散分布もあるけど、基本的には起こってないような気がする。また、最も不安定なモードの空間構造は見れば見るほど観測結果と違う気がする。またまた中立に心が傾いてきた。結局のところ、中立だとしたら何故不安定モードではなく中立モードが卓越したか、という問題に答えられるかどうかに帰着する。それに関連して、Rayleigh's theoremではなく、Fjortoft's theoremで考えてみるようにS先生にはsuggestされたんだが、うーむ、ちょっと違う疑問が湧いてきてしまった。仕方ないので明日質問しに行くか。一応研究者のはしくれになったはずなんだが、学生時代とさして変わらんな。


 
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