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2011年10月24日 月曜日
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《Diary 2006年8月》

2006年8月29日 火曜日

流行りものということで山手線占い。俺は有楽町だそうな。でも説明を見てみるとだいぶ違う気も。

今日も今日とて雑用。6台のノートPCを相手にインストールやらアップデートやら。三陸に行く前に研究は全く出来なさそうだ。


2006年8月28日 月曜日

森博嗣のフラッタ・リンツ・ライフ読了。このキルドレのシリーズも何作目だろうか。いつもこれで終わりかと思うんだが、気付くと続巻が出ている。なかなか面白い問いかけもあってちょっと考えてしまった。

久しぶりにSOLAを見てみたら、いくつか気になる論文が出ていたのでチェック。以前Kくんからチラッと聞いていたM先生の3次元重力波フラックスの論文をざっと眺める。基本的にはPlumb (1986)のnongeostrophicへの一般化ということのようだ。局所的な平均流との関係がずいぶんと綺麗に出ているのでへぇーと思った。ちなみにBoussinesq近似と非静水圧って両立するんだっけ?Boussinesq近似で音波が出ないのは静水圧を使っていたからなような気もしたが。というわけで確認。なるほど、Boussinesq近似では非圧縮を仮定することで音波を除去しているのか。このあたりも本当は勉強しなおさないといかんのだが...。これを現実大気の解析に適用する場合、Boussinesq近似が邪魔だなぁ。非弾性近似で同じようなフラックスは出せないのかな。


2006年8月22日 火曜日

せっせと準備して2時間ほど勉強会。しかし予定の半分しか進まず、残りは明日。あとは昨日の作業内容の報告書作成。


2006年8月21日 月曜日

一日中オゾンゾンデの受信試験。どうにか成功。やれやれ。


2006年8月20日 日曜日

森博嗣のεに誓って読了。Gシリーズ第4弾。警察の仕掛けたトリックというのが結局よくわからんかった。

NHKの世紀の論文捏造を見る。ファン教授って獣医学の人だったのか。全然知らんかった。242例中の1例を再現実験なしに成功と考えるという感覚はよくわからん。人間の卵子を取り出すのがあんなに難しいことだとは。最近京大の人が卵子や胚を使わずに万能細胞を作ることに成功という記事が出ていたが、こちらは早い段階で他の研究者による再現が行われると良いのだが。

甲子園決勝はなんだか凄いことに。最初は見るつもり無かったんだけど、ついつい見てしまった。勝敗はともかくとして、将来有望な投手が潰れないことだけを祈る。


2006年8月18日 金曜日

SGEPSSの投稿締切が来週月曜日であることに今日気付いてとりあえず申し込み。オゾンゾンデ観測関連でごちゃごちゃ連絡を取り合って準備中。あとはせっせと来週の勉強会に向けてスライド作り。自分は中間圏のことを何も知らんなぁと改めて実感。


2006年8月16日 水曜日

瀬名秀明の第九の日読了。ロボット・ケンイチのシリーズもどうやらこれで終了か。彼の考え方に賛同するかどうかはともかくとして、そう遠くない未来に訪れるであろうロボットと共存する世界について、いろいろと考えさせられて面白かった。最後の終わり方は昨今のテロに触発されたのか、元々こういう終わりにするつもりだったのか、ちょっと気になった。


2006年8月15日 火曜日

今日もやっぱり雑用。引き続き気象学会スペシャルセッションの講演順や座長決め。謝金の手続きについて事務と相談。ECMWFにデータ購入の見積もりを依頼。自分が管理しているサーバのアップデートや設定変更作業。ホームページ作成のための素材集めやサーバの設定。研究集会の日程調査。パンフの業者さんと直接会って修正を依頼。


2006年8月14日 月曜日

まぁ予想通りの雑用三昧。査読依頼が来ていたが、現在別件で共同研究している人の論文だったので辞退し、別の査読者を推薦。シアトル出張旅費関連の事務処理のために東大の事務の方に連絡。ヴァイサラとのオゾンゾンデ練習日程調整と、備品一式を梱包してヴァイサラ宛発送作業。パンフの修正項目についてKさんと相談。シアトルで撮ったデジカメの画像をYahoo PhotosにアップロードしてFさんに連絡。9月の三陸出張の依頼書が届いたので事務で手続き(これは本来事務に行くはずの書類がこっちに来ていただけだが)。気象学会のホテルを予約。気象学会のスペシャルセッション講演順を議論。研究者の一日ってこういうものなんだろうかと考えてしまうなぁ。


2006年8月13日 日曜日

本日完全休養日。明日からはしばらく研究の本業ではない部分に明け暮れる予定。


2006年8月12日 土曜日

本日無事帰宅。直前にロンドンのテロ未遂事件があり、空港の警戒レベルも上がっていたので、念には念を入れて3時間半前には空港に着いていたが、チェックインはいつもよりスムーズなくらいで至って順調。結局搭乗まで2時間以上宴会。飛行機は日本上空に来るまで順調だったが、成田での視界不良のため、30分ほど上空で旋回。ようやく降り始めたと思ったら、高度4000m付近で上下動を繰り返し、悲鳴と子供の泣き声が交錯するちょっと凄い状態に。大人でもしんどかったから、そりゃ子供はつらいよなぁ。着陸の瞬間には乗客から拍手。その頃、東京は凄い雷雨だったらしい。とにかく無事に帰ってこれて良かった。


2006年8月10日 木曜日

3日目はどうにも調子が悪くてまともに話を聞けず。夜には復活して、一緒に食事に行ったChrisさんらに飲みすぎと言われてしまったが。4日目は自分の発表。しかし質問なし。内容的に今回のワークショップから一番外れた発表とはいえ、質問ゼロは悲しい。後で何人かの人に個別に聞いてみると面白かったとは言ってくれるが、まぁ社交辞令だろうし。午後のplenary sessionではspontaneous imbalanceの定義について、各自が意見を出して議論。まだまだ確定した概念ではないんだなと実感。Sくんには、balancedとunbalancedの定義をする際によく出てくるfuzzyの概念について教えてもらったが、軌道が多様体上の一曲面にならずフラクタル次元を持つ…だったかな。多様体もフラクタルも言葉の意味を分かっていないのであまり理解できず。とりあえずこれでワークショップ終了。終了後の午後2時くらいからFuqingさんの車に乗ってMt. Rainier国立公園へ。片道3時間という予想以上の道のりだったが、きれいな空気や花々、目前の鹿、氷河の先端部などを楽しみながら1時間半ほど散策。天気が微妙だったせいで他の観光客も少なく、非常に快適でした。12時頃ホテルに辿り着いてそのまま熟睡。


2006年8月8日 火曜日

ワークショップ2日目。午前中は主に重力波観測の立場からの話。まずはAlexanderさんによるreview talk。重力波の観測手法や生成源、その推定方法などが理路整然とまとめられていて非常にわかりやすい。特になるほどと思ったのは、成層圏で重力波を観測する理由の部分。言われてみるとわかるけど、普段そこまで考えて観測してないなぁと反省。

次はS先生による極渦からの重力波生成の話。過去の論文の話にunpublishedの話も加えて非常にわかりやすい。先週のシンポジウムでMさんと議論した内容にも通じるので非常にタイムリー。さすがだなぁと感心。

Zuelickeさんは、極向きに砕波するロスビー波からの重力波生成の話。ThorncroftのLC1,LC2とPeters & WaughのP1,P2って別物だったんだっけ。同じようなものかと思っていたので要勉強。また、Lagrangian Rossby numberという聞きなれないものが出てきたのでこれも要勉強。昼休みに日本人参加者で議論した時には、分母に地衡風速が入ってしまっているから地衡風の弱いところでは使えないのでは、という話だった。

その後は海洋や実験系の話であまり理解できず。休み時間にWirthさんのポスターで議論。Spontaneous adjustmentで出るIGWが、Thomas Birnerが報告している対流圏界面におけるsharp transitionの形成に寄与するかどうかという話。個別の事例では寄与したりすることもあるけど、Thomasが示しているのはあくまでclimatologicalなので、そういう意味では寄与していないという結論。あくまでbalanced flowの概念というか、balance relationを用いたPV inversionで理解できるということのようだ。一般的な考えでは、Brewer-Dobson循環が強ければ、下部成層圏の断熱加熱を強めて、圏界面を低くするかtransitionをsharpにするかのどちらかの効果を持つと思うけど、Thomasが示した季節変化の図を見ると、強いBrewer-Dobson循環がtransitionをsharpにする効果はあまり無いらしい。

夜はHusky stadium脇のwaterfront activities centerでdinner reception。S先生と重力波つながりで仲のいいらしいWuさんのレンタカーに乗せてもらってラッキー。囲んだテーブルは、何故かトロント関連の人間が多く、自分のほかにShepherd研学生のLisa、Shepherd研で学位を取ったNganさん、過去にPeltier先生のところにいたらしいWirosoetisnoさん。共有している情報があるおかげで多少はついていけたけど、やはりgroup conversationはしんどい。口を挟めなくてついついお酒に手が伸び、酔って頭が回らなくなって余計ついていけなくなるという相変わらずの悪循環。まぁこれは永遠に課題だろうな。


2006年8月7日 月曜日

Spontaneous Imbalance Workshop初日。日本からは、S先生、同級生K氏、S氏と自分の4人が参加。メンバーを見ると、海洋やapplied mathの人も多いようで、知らない名前が多い。

Dunkertonさんのopening remarksから開始。その中で、渦位勾配がある中での重力波による渦位アノマリ形成に言及していて、直感的な理解と矛盾していなくて安心。

最初の講演はMcIntyre先生によるreview talk。前半は主にLighthill emissionからf面浅水系の重力波放射あたりの話。非常に気になったのは、vortical flowのある領域にIGWが入射してdeflectされるときに、pseudomomentumが変化してしまうという話。何故そうなるのかはわからなかったけど、それが本当なら非一様な背景流中の重力波伝播による運動量輸送の概念が変わってしまうことになると思うのだが。あとは、Lighthill emissionの適用限界の話などが気になったかな。後半は、新たなnon-Hamiltonian potential vorticity based modelとして提案されているhyperbalance equationsの話。これは出発前に勉強会をしていてよかった。イメージとしては、balance relationの最高次にどうしても残ってしまう不定性を、従来のPV based modelでは最終的にPVにおっかぶせていたのに対し、hyperbalance equationsでは途中で発散に吸収させているということのようだ。そういうことができるのは、汎関数の導入と関係あるようだが、数学の出来ない俺ではついていけず。

次はShecterさんによる、ハリケーンから射出されるIGWの話。ハリケーンの存在する領域は渦位勾配が正になっているのに対して、その周りの重力波領域では渦位勾配が負になっている。その領域では負のwave activityを持つ重力波がspontaneous adjustmentによって生成されるため、それを補償する形でハリケーンが正のwave activityを得て増幅するそうだ。通常の順圧・傾圧不安定ではロスビー波同士で同様の増幅が起こるわけだが、このケースではハリケーンと重力波の間で起こるらしい。何故そうなるのかは背景風の分布と関係あるようだ。昼休みに少し話をしてみたが、それ以上は理解できず。

Vannesteさんはシア流からの重力波生成について議論。生成プロセスとしては、定常な不安定シア流からの重力波生成と、非定常で安定(?)なシア流からのspontaneous adjustmentによる重力波生成。anticyclonic shearの時のほうがcyclonic shearの時より重力波生成が強いらしいけど、理由はよくわからず。

これ以降の発表にはほとんどついていけず。夜はレセプション。McIntyre先生によるバイオリン演奏があった以外はのんびり飲食。久々にShepherd研の学生のLisaと会って話をする。Simalが学位を取って以後何をしているのかと思ったら、来月から中国で英語教師をするらしい。今回のworkshop開催のきっかけになる論文を書いた人間が何故…もったいない。


2006年8月6日 日曜日

今日からシアトル出張。行き帰りともユナイテッド。まずチェックイン時に預け荷物のX線検査が無くて驚く。座席が狭くてほとんど膝ロック状態。シアトルではとりあえず近場を探索。University Bookstoreやドラッグストアの場所はわかったので、特に困ることはなさそう。


2006年8月5日 土曜日

明日からシアトル出張なので、今日は休日出勤してPowerPoint作り。とりあえず図は半分以上差し替え。その過程で新たな図を描いてみたところ、結論を若干修正する必要があることが判明。別に間違っていたわけではないんだが、まじめに解説しようとすると、聴衆から何がどう違うのかわからんと言われそうな微妙な部分。従来どおりの図で押し通してもいいといえばいいんだが…。でもやはり現状でベストの発表をすべきではあると思うし…。まぁ発表が最終日なおかげで修正する時間はいくらでもあるし、飛行機の中でのんびり考えよう。そして帰ってきたら、研究とは微妙にずれた諸々の仕事が待っている。当初予定ではシアトル出張を乗り切ればだいぶ楽になるはずだったんだが。


2006年8月3日 木曜日

極域宙空圏シンポジウム初日。午前中は座長補佐でマイク持ちやら照明係やら。午後は南極オゾンホール内のオゾン層状構造というネタで初めてのポスター発表。日本語で3回、英語で1回説明し、もう十分。夜は懇親会。友人K氏と久々に会う。話についていけるようになるために、やっぱり電離圏・磁気圏のお勉強が必要だなぁ。


2006年8月1日 火曜日

朝から晩までオゾンゾンデ観測講習会。しかも結局うまくいかず仕切りなおし。こういうのをまさしく徒労と言うんだろうな。ヴァイサラさんどうにかしてください。


 
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