2007年8月31日 金曜日
三陸での気球実験の予定が延びて、Tさんの帰京が遅れているようだ、なんて思っていたら大気球が十和田湖周辺に落下か?という記事発見。どうやら気球を切り裂く機能がうまく働かなかったようだ。こちらの実験予定にも影響が出るかも。
とりあえずイントロを書き上げて、論文書きはほぼ終了。あとは図を1枚加えるのみ。これからせっせと推敲。
2007年8月29日 水曜日
午前中は論文書き、午後はオゾンゾンデ観測の練習。ちょっとバテ気味。論文はあと一歩のところまで来たけど、必要な最後の図を描けるようになるのはちょっと先なのでここで一旦停止。
2007年8月26日 日曜日
ポートランド出張より帰国。初めて参加したAMS Middle Atmosphere Conferenceは、やはり一線の研究者が集まっていて面白かったが、欧州からの参加者は少なく、思ったほど盛り上がらなかったという印象。初日のTTLセッションでは議論も活発でこのトピックが現在ホットなんだと感じられたが、それ以降はさほど盛り上がることも無かったような気がする。自分のポスター発表はまぁぼちぼち。初めて喋るネタだったが、こちらに来てから何人かの人と議論したりして、だいぶ頭の中が整理されてきた。そろそろ各方面からのプレッシャーもあるので、解析と論文執筆同時進行。目標は9月のChapman
Conferenceまでに書き上げること。
2007年8月18日 土曜日
Karlsson et al. [GRL, 2007]を読む。ODIN/OSIRISで測定したNLCの粒径と冬季極域成層圏気温の逆相関から、子午面循環を通じて冬季成層圏と夏季中間圏界面がリンクしているという論文。NLCの粒径を使うというのが意外だけど、あとは結構お手軽な感じ。南北半球間の違いの理由付けの部分がちょっと疑問ではあるけど、まぁまぁ面白かった。
2007年8月17日 金曜日
ポスターと三陸の観測準備でドタバタ。ちと大変だが、両方ともなんとか目処がたって一安心。
2007年8月14日 火曜日
アメダス改良の記事。これまでは瞬間最大風速を観測できなかったらしい。地上気象データで何かをするということは考えていないが、面白そうなデータであることは間違いない。
2007年8月4日 土曜日
東野圭吾の使命と魂のリミット読了。東野圭吾らしい作品で非常に面白かった。彼の歴代作品の中でもトップクラス。
2007年8月1日 水曜日
Fu et al. [GRL, 2007]を読む。TTLの上端を鉛直質量フラックスの極小で定義することを提案した論文。非常に面白かった。前半部分では、SHADOZのデータを使ってかなり細かく放射加熱率の計算をして、熱帯における鉛直質量フラックスの鉛直分布を示し、18.7kmより上ではB-D循環に伴う鉛直輸送が卓越することを示している。後半部分では、CALIPSOという衛星搭載ライダーのデータを使って雲の分布を出し、熱帯の対流活動に伴う雲がほぼ19km付近まで到達しないこと、それが上記で定義したTTLの上端とほぼ一致することを示している。放射の計算に16km以下の雲しか考慮していないことが若干の不安材料とはいえ、明確な目的のもとに、非常に妥当かつ信頼性の高い計算・解析を行っている。さらに、季節依存、緯度依存、モンスーンの影響など、今後への示唆も多く含んでいて、非常に勉強になる論文だった。
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