少し更新が空きましたが、藤田さんより連絡がありました。
生活用水を造る!の前記事は
こちらです。ICC事務局
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雪上車のエンジンの廃熱を利用して生活用水をつくっていることを
以前にお伝えしました。ふたのついた20リットルポリバケツに雪を入れて、
雪上車内にある廃熱吹き出し口に置きます。
空気を介した熱交換の効率をあげるために、ステンレス製の20リットル寸胴鍋も用いていることをお伝えしました。
実際に温度計測をしてみたところ、造水の効率という点では、
決定的な差は両者にはありませんでした。5~6時間かけて造水をするにあたり、
寸胴鍋の方が数十分から1時間程度時間が短くて済む程度です。
出来上がったお湯の冷めやすさの点でも、寸胴鍋入りのほうが若干早いです。これだけなら、
寸胴鍋をがんばって用意することもありません。しかし、
寸胴鍋のもっていた大きな利点は、コンロにかけて加熱できること。
シャワーを浴びようとしているタイミングでお湯の温度が低くても、コンロにかけて+45℃
程度の適温にすぐもっていくことがで
きます。雪上車のエンジンをかけない日などには重宝します。
将来の内陸旅行隊に現時点で推奨したい造水(シャワー・洗濯)
用装備案(各車両)
・シャワー用小型テント1
・テント内床用スタイロホーム
・蓋付き20Lポリバケツ(6~8(うち1は洗濯専用))
・20L寸同鍋1
造水用の蓋付きポリバケツの数が多いことは重要です。
今回、シャワーや洗濯にかかる衛生面で、
内陸旅行の生活環境はとても改善しました。小さなことですが、
内陸チームの精神衛生面での利益はとても大きいとおもっています。今回の調査旅行にあたり、「
シャワーや風呂にかける藤田さんの執念・こだわりはすごい」
などと思われ言われていたようですが、欲しかったのはむしろ内陸チームの生活衛生と精神衛生なのです。今回も、
今後も。過去に感じた種々の不便さや工夫の足りなさや経験への反省もあり、、、
。
(藤田記)