南極に上陸してからだいぶ日が経ちました.雪まりもはあるかな,とまわりを見渡してもなかなか見つけることができませんでした.たまに表面霜が雪面に発達する日がありました.そこで,表面霜に息を吹きかけ,折れた表面霜が他と機械的に絡み合い,コロコロと転がり,雪まりもにならないかなと思い試してみましたが,ダメでした.
担当藤田さんの雪上車に乗り込み,南極氷床頂部ドーム基地周辺を広域にレーダーで観測中のことでした.その日も,数日にわたり雪面には表面霜が発達していました.雪上車の窓から雪面を眺めると,雪まりもらしきものがあるようなないような,そのような雪面でした.レーダー観測中のため,移動している雪上車の窓から適当に何枚も何枚も雪面の写真を撮ることにしました...後で写真を確認してみると,その中の1枚に何か写っていました(拡大写真).これは!と思いましたが,...うぅん,何か心に引っかかります...そうだ,帰国後に雪まりもの亀田博士に伺ってみよう.帰国後の楽しみがまた1つ増えました.