こんにちは、体重が4kg減ってから3日程停滞中の医療隊員宮岡です。同乗している小林隊員からは「移動中にお菓子食べているからじゃ?」と言われましたが、そのせいではないと、勝手に思っています。
行動中の食材管理及び医療隊員として、日々の食事摂取量を確認しておりますが、みなさん大きな変化はありません。日々チェックしている体重ですが、服を着たままですので差が出ている方も何人かいますが、誤差の範囲内で継続して減少している人はおらず、概ね健康であると考えています。ただ、お茶の使用量が在庫に比べ大幅に多く、『行動前半で、お茶切れ注意報』を発表すると、使用量が激減し、食事における水分摂取量も減ってしまいまいた。我々は通常、尿として大きなペットボトル一本分程度の量を排出します。よって、それ以上の水分を摂取しなければなりません。皆さんに飲水を促したい所ではありますが、トイレに行くためには、温度差が50℃以上ある雪上車の外に出る必要があります。この急激な温度変化は体にとって好ましいものでないのはいうまでもなく、飲水を促す→トイレの回数が多くなる→夜間にトイレに行く→急に具合が悪くなる→気付かれず発見が遅れる、という事態を考えると、やみくもに飲水というのもよろしくないかなと思えます。
外出には注意して飲水していただくようにお願いしました。
さて、現在の地点は太陽が夜になっても沈まない白夜になっています。雪上車の窓際にカメラをおいて、太陽を撮ってみました。夜の23時から朝5時までの写真を並べてみると、確かに沈んでいません。「太陽に対して地球は(23.4°)傾いているから、場所によって一日中太陽が出ていたり、逆に出てこなかったりする」と理科の授業で昔勉強した記憶がありますが、それを実感でき感動しています。
今回この白夜を撮影するにあたり、1分1枚で計400枚の写真を撮影しました。写真を確認していると、朝4時過ぎの写真に雪上車の外を歩く隊員が写っていました。どうやらトイレに行っている際の写真のようでしたが、同じ車内で寝ていた私はトイレに行った事に全く気付きませんでした。
本日の行動
出発地:NMD270
キャンプ地:NMD324
標高:約3100 m
気温:-33度(6時半)、-27度(18時半)
風速:4〜8 m/s
移動距離:54km
S16(出発地)からの積算移動距離:579 km
ドームふじ基地まで:477 km
本日の行動:移動、ルート沿いサンプリング、レーダー観測、キャンプ地での観測、雪上車整備