特別実験

2011年度

15件の特別実験が申請及び採択された。その内14件の実験を実施。

  1. 実験番号01
    EISCATレーダー観測による極冠域熱圏変動に関する研究
    (研究代表者:藤原 均)
    2012年3月12日7-13UT及び3月13日7-14UTにKSTレーダーとESRとの同時観測を実施。
    3月12日には太陽風ショックに伴う電離圏変動を観測。
  2. 実験番号02
    ESR等緯度観測モードを用いたカスプ・ポーラキャップ域の電子密度波状構造の時間空間発展の同定
    (研究代表者:田口聡)
    2011年12月2-5日7-11UT及び12月19-22日7-11UTにESR実験を実施。等磁気緯度スキャン観測。
    2012年1月21日には幸い天候とオーロラ(PMAF)活動に恵まれ、良い光学-ESR同時データを取得。
  3. 実験番号03
    SuperDARN, EISCAT, 地上光学観測を組み合わせた脈動オーロラの総合観測
    (研究代表者:細川敬祐)
    2011年11月20-21日 20-24 UT 及び11月28日 20-04 UT に VHF 鉛直上向きD領域観測。
    2011年11月28日の夜間には天候が回復し、02 UT 以降に脈動オーロラを観測。
  4. 実験番号04
    極域大気流出と電離圏電子輸送との因果関係の解明
    (研究代表者:小川泰信)
    2011年12月2-5日5-7UT及び12月20-23日5-7UTにESR特別実験を実施。
    オーロラアークの通過に伴う、間歇的な温度上昇(電子温度/イオン温度)を頻繁に観測。
    但し目的としていたイオン上昇流(及び有意なプラズマラインエコー)は観測されず。
  5. 実験番号05
    電離圏加熱装置を利用したイオン上昇流に関連する力の釣り合いの定量的評価
    (研究代表者:小川泰信)
    トロムソUHFレーダーと電離圏加熱装置を用いた電離圏F層加熱観測を、イギリスとの国際共同観測として11月17-20日の14-17 UTに実施。
    自然条件によって他の加熱実験(D領域加熱など)と実施内容をアレンジした結果、4日間共にF領域/上部電離圏加熱とイオン上昇流の観測データを取得。
  6. 実験番号06
    ALIS地上光学/EISCAT同時観測
    (研究代表者:田中良昌)
    2011年11月19-21日 18-24 UT に トロムソUHFレーダーを用いた低仰角観測(キルナ方向)をスウェーデンとの国際共同観測として実施。
    あいにく3晩共に天候が悪く、オーロラトモグラフィを行うためのデータを取得できず。
  7. 実験番号07
    ファブリ・ペロー干渉計とEISCATレーダーを用いた地磁気活動の熱圏風への影響に関する研究
    (研究代表者:塩川和夫)
    2011年11月22-26日 20-04 UT に、トロムソUHF沿磁力線&VHF鉛直上向き観測を実施。
    ノルウェーとの共同観測。実験番号10及び14とマージして実施。
  8. 実験番号08
    ナトリウムライダーとEISCAT同時観測による極域下部熱圏大気温度変動の研究
    (研究代表者:野澤悟徳)
    2011年12月9日19-23UTにUHF&VHF実験を、12月8,14日19-23UT、12月16日19-01UTにUHF実験を実施。
    また、2012年3月10,11日19-23UTにトロムソUHFレーダーを用いて実施。
    ノルウェーとの国際共同実験。天候は快晴が続いたが、地磁気は静穏状態が続いた。
  9. 実験番号09
    北極域下部熱圏・中間圏における大気潮汐波・プラネタリー波の解明
    (研究代表者:野澤悟徳)
    長時間(24時間)の連続観測を必要とするため、本年度は実施せず。
  10. 実験番号10
    EISCATレーダー用受信機の高時間分解能観測への応用
    (研究代表者:大山伸一郎)
    実験番号07とマージして実施。
  11. 実験番号11
    EISCATレーダーと欧州GPS 受信機網を使った中規模伝搬性電離圏擾乱の観測
    (研究代表者:大塚雄一)
    2011年12月10日07-15UTにトロムソUHF&VHFレーダー実験を実施。
    時間とともに位相が下がる電子密度の粗密構造(大気重力波の特徴)が観測された。
  12. 実験番号12
    極冠の電気伝導度
    (研究代表者:家田章正)
    2012年3月29,30日の 11-19 UT(UHF)及び 15-19 UT(ESR)に、静穏な電離圏の基本的空間分布を測定することに成功した。
  13. 実験番号13
    極冠域下部熱圏における高速中性風
    (研究代表者:津田卓雄)
    ESRを用いた中性風観測を2011年7月25日と7月26日の2日間(07-11 UT)予定していたが、7月16日にEISCAT本部よりESR 32m アンテナの故障の連絡を受け、延期。
    その後、2011年12月17,23日7-12UTにESR実験を実施。あいにく地磁気は静穏。
  14. 実験番号14
    極域中間圏・電離圏D 領域における中性・電離大気の短周期変動の調査
    (研究代表者:津田卓雄)
    実験番号07とマージして実施。
    2011年11月25日の夜間には晴天かつD領域への降込みが見られるデータを取得。
  15. 実験番号15
    ICI-3 キャンペーンにおけるEISCAT レーダーと観測ロケットによるカスプイレギュラリティの同時観測
    (研究代表者:阿部琢美)(追加特別実験)
    2011年11月21日-12月06日 07-11 UT にノルウェーとフランスとの国際共同観測として実施。
    2011年12月3日 07:21 UT にニーオルセンから無事打ち上げ。

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