科学的目標
私たちは、極域の大気・水・物質・エネルギー循環の研究および教育をおこなっています。こうした研究を通じ、現在の人類社会が直面する問題である地球温暖化/気候変動に関連した極域の変化の理解を追求します。
私たちは、気候システムの研究を通して、気候変動における極域の応答と役割を解明していきます。
私たちは、そうした最新の知見を社会に伝え続ける役割を果たします。それによって、社会の各方面の方々や政策決定者が地球温暖化/気候変動に関連し進むべき方向性にかかる判断材料となる知見を供給します。
研究対象とする時間スケール:
私たちが研究対象とする時間スケールは、主に過去約200万年間のなかでの氷期・間氷期サイクルから、現在気候、そして、将来予測までをカバーします。
研究対象とするフィールド:
雪氷圏の大気・地球表面・海洋
鉛直方向には、成層圏・対流圏・大気境界層、氷床・氷河、大陸表層、海面・海氷、海洋表層~深層を研究対象としています。
水平的には南極内陸域から昭和基地、南大洋・季節海氷域、北極海域、グリーンランド氷床、及びニーオルスン・東シベリア・アラスカ・カナダにおける観測拠点を含めた地域を軸にして、研究対象にしています。
代表的なキークエスチョン
海水準は今後どのように変動していくか?
両極氷床は今後どのように推移し、その海面上昇や全球気候への影響は?
両極氷床は、動力学・流動過程としてどれだけの氷を海へ供給するのか?
様々な周期をもつ氷期サイクルを決定し、急激な気候変動をもたらすメカニズムは何か?
高緯度で発生するエアロゾルの気候システムにおける役割は何か?
温室効果気体や関連成分の長周期・短周期の変動は何によって決まるか?
極域の湿潤化の要因と影響はどのような時間・空間スケールで決まるか?
両極域で起こっている海氷変動は何が原因か?
※上記は代表的なものの例であり、キークエスチョンは更に多岐にあります。
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