ICC

イスコアコンソーシアム(略称:ICC)は、国立極地研究所アイスコア研究委員会の中に設置された共同研究組織です。ICC は南極氷床ドームふじ深層掘削計画で掘削されたアイスコアの解析と研究の実施、 研究の連携と推進をはかる目的で設置されています。

ドームふじICCのロゴ
 

研究集会の情報

※会員の方々へ
本欄に記載すべき研究会合等の情報を事務局までお寄せください。

 3rd IPICS Open Science Conference 終了しました。
Ice Core Science at the three Poles
October 2022 in Crans-Montana, Switzerland







JGR Earth Surface 誌の表紙ページにドームふじ深層コアが掲載されました。
 
Ohno, H. et al.,  Physicochemical properties of bottom ice from Dome Fuji, inland East Antarctica, Journal of Geophysical Research: Earth Surface, doi:10.1002/2015jf003777, 2016.
  

 

ICC事務局

E-mail: teionsitu  [at]  nipr.ac.jp
大学共同利用機関法人
情報・システム研究機構
国立極地研究所内
〒190-8518 東京都立川市緑町10-3
---------------------------------------------------
All Rights Reserved, Copyright ©
National Institute of Polar Research 

 
 

国立極地研究所



 









 

カウンタ 2016年

COUNTER251166

オンライン状況

オンラインユーザー1人


国立極地研究所を南側から見る。

北側ゲート。
 

国立極地研究所 アイスコア研究センターの設置について



 国立極地研究所アイスコア研究センター設置について

20144

国立極地研究所

 

1.      国立極地研究所におけるアイスコア研究の特色

1)国立極地研究所は、世界最先端の氷床深層掘削技術を有しており、3035mの深さまでのドームふじコアの掘削に成功した実績を持つ。また、北極域においても、多地点の浅層コアの掘削を実施した経験を持つ。グリーンランド氷床においては20年以上前から国際共同氷床深層掘削プロジェクトに参加してきた。両極における深層掘削と両極における多地点での浅層掘削を実施し、分析してきた歴史を持つ大学・研究機関は、世界的に見ても事例はすくない。これらのアイスコアを分析した結果は、主要科学ジャーナルに質の高い論文として公表されてきた。このように、国立極地研究所はアイスコア研究分野において、大きな特色を持っている。

2)これまでの体制の下で実施してきたアイスコア分析技術の開発は、長い時間がかかったものの、立川移転後は多数の大型科学研究費による新しい分析装置の導入も進み、昨年度までに、分析方法の開発が飛躍的に進歩した。物理分析、化学分析、気体分析のすべての分野の分析において、先端的な分析法が実用化、あるいは実現可能な段階に入ってきた。さらに、昨年度に導入をすすめてきた分析機器群も、一部はすでに運用を開始し、残りも今年度には本格運用できる状態になる。これらの分析機器群も先端のものであり、大きな特色になる。

3)このように、国立極地研究所は、ドームふじコアやグリーンランドのNEEM深層コアの他、両極の多地点で採取したアイスコアを、先端の分析機器群を使って分析することができる研究機関に進化しつつある。ここにアイスコア研究センターを設置することにより、アイスコア研究の飛躍的な推進と高速化・効率化が期待されるだけでなく、将来のアイスコアの掘削計画立案も組織的に行うことができ、研究所の持つ特色と強みを一層強化することができる。

 

2.       期待される成果

1)アイスコア研究センターの設置により、技術開発研究を組織的・長期的に効率良く実施することができ、先端技術の開発に貢献すると期待される。

2)アイスコア研究センターの設置により、先端技術を用いたアイスコア分析を現在よりも効率的に高速で行うことが可能になる。質の高いデータを高速かつ大量に取得することが可能になるため、アイスコア研究の進展に貢献することが期待される。

3)アイスコア研究センターがアイスコア・データベースの作成・管理・運営を一元的に行うことにより、アイスコア・データの共同利用が促進され、アイスコア・データを用いた古気候研究の進展が期待される。

4)異なるプロジェクト間の情報共有が促進され、アイスコア研究を効率的・系統的に行うことが可能になる。

5)アイスコア研究の中心的組織を作ることで、内外の共同研究者との連携も促進されるため、アイスコア研究や広範な古気候研究の進展が期待される。また、モデル研究者やアイスコア以外の古気候研究分野との連携による学祭的融合研究が進展し、画期的な研究成果の創出が期待される。

6)掘削・検層技術の開発をアイスコア研究センターの役割の一つとして位置づけることによって、より組織的・効率的に実施することが可能になる。