地球規模の気候−環境メカニズムの解明
過去80万年間の気候変動・地球環境変動の情報を取得し、
さらに氷床変動の復元とその変動メカニズムの解明を目指します。
氷床コアから得られる情報の一つに出すの(固体微粒子)の濃度の変動があります。ダストは気温の低下にともなって増加しており、氷期には海面が低下して陸地が広がり、ダストが大量に舞い上がっていた状況が想定できます。海洋に大量に降下したダストが植物プランクトンを大繁殖させ、プランクトンが温室効果ガスである二酸化炭素を吸収したため、気候寒冷化を加速したというメカニズムが考えられます。ドームふじの氷床コア解析により、こうした気候変動メカニズムを解明します。
氷床コア解析から得られる気候・環境情報
気候環境シグナル 解析要素 気候要素 気温 酸素同位対比 D/H クラスレート含有量 年積雪量 電気伝導度など季節変化 平均積雪量 各種Time Marker 水蒸気量 過剰重水素 大気循環 過剰重水素 固体微粒子 化学成分 放射性同位体 大気組成 気泡ガス分析(CO2 CH4など) 環境要素 火山活動 電気伝導度 pH 陰イオン 重金属 固体微粒子 誘電率 生物活動 炭素同位対比 MSA 微量有機物 花粉 胞子 菌糸 乾燥度 固体微粒子 Al Ca 海氷域消長 海塩性分 MSA 太陽活動 放射性同位体(宇宙線生成核種) 地球磁場 残留磁気 宇宙起源 宇宙塵 特殊元素 人為起源 人為汚染物質 氷床厚さ 含有空気量 クラスレート含有量 氷床応力 結晶主軸方位 結晶粒径 年代決定 季節変化 酸素同位対比 D/H 電気伝導度 pH 過酸化水素 硫酸イオン 絶対示準層 トリチウム 火山灰 相対示準層 気泡の酸素同位対比とCH4 放射性同位体 210Pb 14C
1.地球環境タイムカプセルとしての氷床コア、 2.氷期−間氷期サイクル発現の謎に迫る、 3.地球規模の気候−環境変動メカニズムの解明
4.ドームふじ観測拠点、 5.深層掘削ドリル、 6.年次計画、 7.関連組織図
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