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気水圏グループが推進する研究 大きく8つに組み上げて説明します。
大気・地表面の放射過程の研究
氷床流動の力学過程の研究
南極氷床表面の水収支・質量収支の研究
大気循環が担う熱・水・物質輸送の研究
広域海氷生成機構の研究
海氷生成と海洋大循環・海洋物質循環の研究
北極温暖化増幅・北極域変動と日本への影響の研究
アイスコアによる気候変動の研究
大気・地表面の放射過程の研究
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気候の変動の強制力/束縛条件は、大気微量成分(温室効果気体、エアロゾル、雲)及び雪氷圏面積等の地表面状態が関わった、太陽放射と地球放射のバランスの遷移です。エアロゾルと雲の関わる大気放射過程は気候変動に対して強い影響力を持つため、その未解明な部分が気候変動の将来予測の不確定性を大きくしています。エアロゾルの起源として海洋表層の物理・生物過程、人間活動などの変動の把握も重要です。また、エアロゾルは極成層圏雲(PSCs)としてオゾンホールの原因になるなど、広く気候問題に関わります。我々はこれらの観測によって気候予測モデルの境界条件や検証データを得ることを目的とします。
広大な南極北極を理解するために衛星観測は不可欠です。衛星観測からの各物理量の抽出アルゴリズムを完成させるため、そしてそれを定常的に適用していくためには、地上、航空機等による高精度の検証観測を継続することが必要です。
極域大気の長期的変化の検出は数10年継続して行って初めて得られる性質のもので、その知見は基本的で環境問題の議論に不可欠です。両極域で科学的に重要な項目を見つけ出し、モニタリング研究観測としてそれを維持・発展させることは我々にしかできない使命ですし、科学と社会への大きな貢献となります。
上の図:第48次南極地域観測隊(2006/2007)で実施した、日独共同航空機大気観測地域(担当教員:平沢尚彦ら)の観測地域3D図
上: 南極昭和基地で観測された大気中の二酸化炭素濃度 (東北大学 青木周司らによる図)
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