本ページでは、低温室の利用にかかる情報と利用申し込み要領をご案内します。 低温室は、内外の極地関連研究や低温環境に関わる科学・工学の研究者に広く開放されています。
利用は各低温室と隣接する常温室、及びそれらの部屋に常設されている機器に限られ、
消耗品は利用者本人が持参することとします。
この低温室の利用は、カギを借り受けてから返却するまでは、利用ルールを遵守することを前提に、利用者本人の責任の基に運営されます。
これから低温室を利用する方は、本案内を熟読された上で安全かつ有効に利用して下さい。
1.利用資格低温室を利用できる人は、下記に帰属し、且つ、低温室管理者、アイスコアセンター教員あるいは低温室関連の生物教員から安全指導を受けた者とします。帰属のみでは、有資格者ではありません。
・国立極地研究所職員および学生・研究生
・国立極地研究所を研究場所にする日本学術振興会特別研究員
・国立極地研究所客員教授および名誉教授
・日本南極地域観測隊員
・国立極地研究所の共同利用研究者(※応募については当研究所ホームページに案内があります。)
・その他、施設利用申請に対し本研究所が許可し、且つ、安全指導を受けた者。個別の事例については、お問い合わせください。
2.利用時間低温室の利用は、安全管理のため、時間帯に制限があります。
・利用日: 月曜日~金曜日(休祭日、年末年始を除く)
・時 間: 9:00~18:00
※ただし、鍵の貸出しが必要な方に関しては、
鍵の貸出し時間と連動して、利用時間は10:00~16:30となります。
上記以外の時間帯の取り扱いについて・上記以外の時間帯(休祭日、年末年始、夜間も含む)の利用については、低温室外に「安全確認人員」を配置し安全対策を講じる場合に限り認める場合があります。「安全確認人員」は、安全指導を事前に受けた者とし、最低1時間に1回、低温室内の利用者に異常がないか確認をする義務があります。「安全確認人員」は、監視カメラ映像を研究所内のPCを用いて遠隔で安全確認することも可能です。時間外利用については、アイスコア研究センターに相談して下さい。
・常温の二つの研究室(実験準備モニタ室および超低温冷凍庫室)は、上記の入室時間管理の対象外としますが、利用申し込みは低温室と同様の手続きを必要とします。
3.利用の申込方法 利用日の最低3日前までに低温室利用申し込みフォームに必要事項を記入の上申請して下さい。なお、その際に希望事項があれば担当者と十分な打ち合せを行って下さい。利用申請は、次の所で行っています。
低温室利用申し込みフォーム不明点やご相談は以下メールアドレスにお願いします。
teionsitu [at] nipr.ac.jp
*atを@に変換して下さい。
なお、低温実験室の一部は省エネルギーの観点から随時運転としています。運転開始から温度安定まで日数を要する場合があるため、実験開始予定日のから十分さかのぼって利用申し込みを提出することを推奨します。各室の直近の温度設定はお問い合わせください。
希望温度までの設定に要する最長時間の目安 通常使用している温度より何度変化するかが時間の目安となります。温度を下げる場合,1日に3~5度を目安にしますので、その日数分がまず必要となります。0度以上から下げる場合は,除湿も行う必要があるため,更に1週間は最低必要です。その間,人の出入があると日数が延びます。単純な温度変化であれば,上記の日数+αで良いですが、日によって温度を変化したり細かい設定が必要であったり,複数の部屋の設定をしなければならなかったりという場合には時間を要します。設備保全の一部として低温室の管理も行っているため、αを土日祝があることも加味し,1週間を目安とお考えください。
表: 低温実験室の温度変更に要する日数(目安)希望温度 ℃(右) 現在の運転温度 ℃(下) | 0 | -10 | -20 | -30 | -40 | -50 |
10 | 10 | 19 | 22 | 24 | 27 | 29 |
0 | 0 | 10 | 12 | 15 | 17 | 20 |
-10 | 10 | 0 | 10 | 12 | 15 | 17 |
-20 | 12 | 10 | 0 | 10 | 12 | 15 |
計算式: 日数 = 温度変化(1日/4℃) + 除湿(7日、0℃をまたぐとき)+ 設備管理(7日)
尚、所内の定期ユーザーが低温実験室の温度変更を希望する場合は、
こちらのページ(所内アクセス限定)に従って下さい。不明な点は、teionsitu[at]nipr.ac.jp ([at]を@に変換して下さい)までお問い合わせ下さい。
4.利用の許可・利用順位の決定・利用状況の公開・利用申請は、アイスコア研究センターにより審査されます。許可・不許可は、申請者にその旨を通知します。申請書の記載内容に変更があるときはすみやかに担当者に連絡してください。
・原則として申請順に利用してもらいますが、施設の利用希望日が重複する場合には緊急を要するものを優先し調整することがあります。ただし、並行して行える実験はこの限りではありません。
以下の場合には、利用計画の変更を求めたり利用を許可しない場合があります。
・利用計画が公益性の観点で優先度が低いと当センターが判断をした場合。
特に、極地研究や関連科学研究・技術研究を推進する本来の設置目的との整合性から判断します。
・安全面で問題があると当センターが判断をした場合。
・利用の結果、低温室を化学物質で汚染する等の毀損が起こりうると判断した場合。
・その他、当センターが必要と判断をした場合。
5.研究成果等の公表のお願い
本低温実験室の利用後に、その利用に基づく研究成果出版・報告書や、ビデオ等の著作物を作成・公表をする場合には、国立極地研究所の設備を利用をしたことの明記をお願いします。