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2013/08/07

氷島

Tweet ThisSend to Facebook | by ishida
氷島―ひょうとうって知っていますか?
私はずっと「こおりじま」って呼んでいたのですが....
先日の一般公開で氷島の氷を展示したのを機に、氷島のトリコになってしまいました。

氷島というのは、北極海に浮かぶ氷の島のこと。
以下、国立極地研究所 編集 『南極・北極の百科事典』 から抜粋しました。

―北極域には古くから「まぼろし島」と称されてきた不思議な島の存在が知られていた。探検隊によって未知の島々が発見されるがその後訪ねてみると島は跡形もなく消え失せているのである。実はその島は岩や岩石で覆われていたり、コケが生育したりしているので本物の陸地の島とそっくりの景観を呈しているからとても氷塊とはみえないのである。―

氷島のもとは、氷河。
氷河が海に張り出し(棚氷)、大きな氷の塊となって海に漂い出たものをいう。

一般公開で展示したのは「T-3」という氷島で1973年に樋口敬二・名古屋大学名誉教授らによって掘削された氷柱。直径は23cmにもなり、現在各地で掘削されているアイスコアとは太さが全く違います。

氷島「T-3」は大きさ7.2×14.5kmほど。
1952年にアメリカ空軍によって発見され、3番目の正体不明物体ということで、T(ターゲット)-3と名付けられたよう。
その後アメリカの観測基地が設営され、氷島観測基地として広く知られるようになった...

.....しかし、それはすでに風によって南下し、消滅してしまったという。

今では得ることのできないT-3の氷。
この氷を分析すると北極圏の過去3000年くらいの環境が分かるかも、と言われているようですが、どうでしょう。
とにかく私は、「まぼろしの島」という響きに魅せられてしまいました。
15:45 | その他