先週、ドームふじコアの新たな分析に向けて、氷の成形作業が行われました。
長さ50cm、直径約9cmの円柱状の氷から、(下の写真のように)約3.5cm×3.5cmの氷を切り出します。
(氷の中には大きさのそろった小さな気泡がたくさん入っていて、とってもきれいです)
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これまで、アイスコアの分析は、長さ約50cmの氷を数cm~10cmごとに切断する→切断されたピースごとに氷の表面の汚れ(コンタミネーション)を除去する→それらを融かす→分析装置にかける、という流れが主流でしたが、
ここ数年のうちに極地研でも連続融解分析(CFA:Continuous Flow Analysis)ができるようになりました。
CFAでは角柱に切り出した氷を融かしながら分析することによって、連続的に、より高解像度のデータを得ることができます。
また、実際に分析に使用するのは、角柱の内部(内側)の融解水なので、氷の表面の汚れを除去する作業も従来より少なくて済みます。
これから何年かかけて、約2400m分のアイスコアがCFA分析される予定です。
楽しみですね。