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![]() 広がる応用3・ウミガメ1 | ![]() |
海洋環境下におけるウミガメの温度生理学 |
体内代謝熱によるアカウミガメの体温保持 アカウミガメは、1回目の産卵から13日から25日の間隔で2回目の産卵ため再上陸してくることが、標識調査によりわかっている。1989年から1994年にかけ、和歌山県のウミガメ産卵場で計35頭にマイクロデータロガーを装着して放流、内24頭について回収に成功した。 データロガーは、背甲に接着したエポキシ樹脂ソケットにワイヤーで固定した潜水深度、水温、上部および下部照度の4点、ナイロン糸でつないで挿入した胃内温度用1点、計5点を1個体に装着している。 |
![]() 2点の温度、水深、2点の照度の5要素の計測データ 掲載データは、1993年の回収データで6月20日の放流から7月10日回収まで21日間の全記録である。これらの考察から、計測されたウミガメの体温は常に水温より高く、爬虫類であるにも関わらずある程度一定であること、太陽放射エネルギーではなく体内代謝熱によって体温を保持していたこと、などが報告されている。 |
〈参考論文〉 | ![]() |
● TU99-1 Katsufumi Sato, Yoshimasa Matsuzawa, Hideji Tanaka, Takeharu Bando, Shingo Minamikawa, Wataru Sakamoto, Yasuhiko Naito 1999 Internesting intervals for loggerhead turtles, Caretta caretta, and green turtles, Chelonia mydas, are affected by temperature Canadian Journal of Zoology 76 1651-1662 ● TU97-4 佐藤克文 1997 ウミガメの海洋環境下における温度生理学 月刊海洋 29 161-167 ● TU95-1 Sato, K., W. Sakamoto, Y. Matsuzawa, H.Tanaka, S. Minamikawa, Y. Naito 1995 Body temperature independence of solar radiation in free-ranging loggerhead turtles, Caretta caretta, during internesting periods Marine Biology 123 197-205 ● TU95-2 田中秀二、佐藤克文、松沢慶将、坂本亘、内藤靖彦、黒柳賢治 1995 胃内温変化から見た産卵期アカウミガメの摂餌 Nippon Suisan Gakkaishi 61 339-345 ● TU94-1 Sato, K., W. Sakamoto, Y. Matsuzawa, H. Tanaka, Y. Naito 1994 Correlation between stomach temperatures and ambient water temperatures in free-ranging loggerhead turtles, Caretta caretta Marine Biology 118 343-351 ※リンクの論文は別ウインドウで表示します。ページ単位でクローズしてください。 |
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