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広がる応用5・ネズミイルカ

北海道臼尻周辺でのネズミイルカの潜水行動

鯨類の自然環境下での潜水行動を解析

ネズミイルカは北半球の温帯・寒帯域に棲息する、体長2mをこえない小型のハクジラである。定置網で罹網したメスのネズミイルカ2頭にDTタイプのデータロガーを装着し、放流した。

イルカは装着後に再び戻ってくることはないので、データロガーをタイマー機構で自動的に切り離し、フロートで漂わせて海岸に漂着させ回収する方法を採った。ネズミイルカは沿岸性が強く、放流した2頭のうち、1頭は2日後に60km離れた位置の刺し網にかかって回収され、他方はタイマーの設定通り4日後に切り離され、放流124日後に岩手県船越湾岸に漂着、回収に成功した。

鯨類の自然環境下での潜水行動解明は、まだ始まったばかりであり、データロガーにより得られたデータにより、いくつかの新しい知見を得ることができた。


イルカの潜水行動と環境水温をまとめた俯瞰グラフ

両個体とも、記録期間中は水面での長い休息はほとんどおこなっておらず、繰り返し潜水をおこなっていた。潜水深度や時間などの潜水パターンには日中と夜間で顕著な違いがなく、潜水は底部で滞在時間のあるボトムタイプとV字型の2タイプに大別される。

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〈参考論文〉
 →イルカ論文ページ

PP00-1  Otani, S., Y. Naito, A. Kato, A. Kawamura
Diving behavior and swimming speed of a free-ranging harbor porpoise, Phocoena phocoena.
 Marine Mammal Science 16, 811-814
PP98-1  Otani, S., Y. Naito, A. Kawamura, M. Kawasaki, S. Nishiwaki, A. Kato 1998
Diving behaviour and performance of harbour porpoises, Phocoena phocoena, in Funka Bay, Hokkaido, Japan
 Marine Mammal Science 14 209-220
PP97-1  大谷誠司 1997
自然環境下でのネズミイルカの潜水行動
 月刊 海洋 / Vol.29, No.3, 187-193
 
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