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ペンギンの潜水前のビークオープニング行動 -BOPI-


水族館でデータロガーのキャリブレーション実験をしている時に、ペンギンが頭を水面下に入れた直後、嘴をあけているのに気が付きました(Beak OPening at Immersion = BOPI)。そこで五種類のペンギンの行動をデジタルビデオカメラ(30コマ/1秒)と嘴の開閉時間と角度を記録する新しいデータロガー"IMASEN"(15Hz, Wilson et al. 2002)で記録しました。

観察できた潜水開始のうち、64%でBOPIが観察された。ポーパシング(イルカ泳ぎ)や急に水中に飛び越んた時などによく観察された。 BOPIは頭が水面下に入ってから平均0.16秒後にはじまり0.52秒間続いた。嘴をあけている時間はペンギンのサイズと正の相関があった。

この行動の意味として2つの仮説が考えられる。
1) BOPIは多くの潜水動物で見られる生理的な潜水反応を引き起こすためのトリガーとなっている。
2) 水の中にただよう餌生物や捕食者が残した「跡」を見つけるために海水の「味」をみている。

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参考論文
→ペンギン論文ページ

PG01-11 - Ropert-Coudert Y, Wilson RP, Kato A, M Kurita - 2002
Short underwater opening of the beak following immersion in seven penguin species.
Condor 104: 444-448

PG01-8 - Wilson RP, Steinfurth A, Ropert-Coudert Y, Kato A, Kurita M - 2002
Lip-reading in remote subjects: an attempt to quantify and separate ingestion, breathing and vocalisation in free-living animals using penguins as a model.
Marine Biology 140: 17-27