研究内容

研究内容

調査フィールド

調査フィールド
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南極と北極と言っても範囲は広く、さまざまな場所へ出かけて行って、さまざまなテーマの研究を進めています。
地図上のオレンジの点はこれまでに私たちの研究チームが調査地として訪れた場所です
(青い点は今後調査をする可能性のある場所)。
これまでに取り組んできている研究プロジェクトを紹介します。

研究内容① 南極の湖沼生態系の物質循環と発達過程、
   および植物の生理生態に関する研究

研究内容① 南極の湖沼生態系の物質循環と発達過程、および植物の生理生態に関する研究
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南極湖沼は最終氷期以降の氷河後退により、無生物環境からスタートし、徐々に生物が外部から侵入しながら、約1〜2万年かけて湖ごとに固有の生態系に遷移してきました。湖一つ一つが小宇宙のような南極湖沼は地球環境・生命系進化の実験場と捉えることができます。生態系内の物質は様々な形で循環しますが、生物にとって特に重要な生元素(窒素・炭素・リン)は生物活動(食物連鎖や生物分解)によって循環しています。しかし、これまで生態系構造と物質循環系がどのような過程で遷移してきたかはほとんど分かっていません。野外調査・試料分析・実験によって、南極湖沼の物質循環と光合成生物を含む微生物の生理生態という観点から、生態系発達過程について明らかにすることを目指して研究を進めています。

研究内容② 南極の陸域生態系における生物多様性に関する研究

研究内容② 南極の陸域生態系における生物多様性に関する研究
現在、製作中。

研究内容③ 北極の陸域生態系における生物多様性に関する研究

研究内容③ 北極の陸域生態系における生物多様性に関する研究
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生物多様性の情報は、生態系や生態系サービスを理解し、将来を予測をするための基本情報です。しかしながら、北極域においては未解明な部分が多く、早期な解明を期待されています。また、北極域の温暖化や開発によって、生物多様性の変化が危惧されており、その変化は当然生態系機能の変化にも影響を及ぼします。
 そこで、湖沼を含めた陸域生態系における蘚苔類・藻類・地衣類・菌類・細菌類をターゲットとして生物多様性および生態系機能の調査を進めています。これによって、生態系・種・遺伝子レベルから、地上部多様性の変化が生態系多様性変化に与える影響や地下部の機能に及ぼす影響を解明すること目指しています。

研究内容④ 北極の陸上生態系における物質循環に関する研究

研究内容④ 北極の陸上生態系における物質循環に関する研究
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(1)北極のツンドラ生態系における微生物の有機物分解について
低温・乾燥条件下で微生物が如何にして有機物分解を行っているのか、および、温度環境の変化が有機物分解系に与える影響について解明を目指しています。

(2)急速な氷河後退が北極の陸上生態系に与える影響評価
近年極域では急激な氷河の後退が観測されています。しかし、そのことが氷河後退域の生態系にどのような影響を与えるかはほとんど分かっていません。そこで、この研究ではその影響を明らかにし、陸上生態系が今後どのように変遷するか予測することを目指しています。

データベース

北極観測データベース
北極観測データベース