センターの共同利用体制についてご案内します。
ICRCは、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立極地研究所に設置されたセンターとして、共同利用体制を有すると同時に、国立極地研究所としての極地研究・観測体制の中での自律的・先端的な研究展開をはかっています。ICRCのアイスコア解析や掘削の技術は、常に革新をはかりつづけます。このため、共同利用の受入は、センター設備利用希望者の研究上のご希望や要望を伺いながら、センター運営全体との整合をはかりつつすすめる体制となっています。共同研究や、センター設備の利用、依頼分析については、センターにご相談ください。以下にいくつかの代表的な事例について説明します。
1,アイスコアに関連した一般的な共同研究 アイスコアに関連した共同研究で、年度単位の共同研究体制を明確化することが適当とおもわれる場合には、国立極地研究所の共同利用研究に応募をしていただく場合があります。一般共同研究への
応募については当研究所ホームページに案内があります。
2,各地の大学院所属の大学院生がセンターを利用する場合
本研究所では、大学の要請に応じて、特別共同利用研究員として他大学大学院学生を受け入れているほか、他大学大学院と協力し、連携大学院を実施しています。この仕組みを利用することが適当と思われる場合には、これをおすすめします。
3,ドームふじ氷床深層コアに関する共同研究を希望する場合 ドームふじ氷床深層コアに関する共同研究を希望する場合には、
アイスコアコンソーシアム(略称:ICC)を通じた共同研究をおすすめする場合があります。ICCは、国立極地研究所氷床コア研究委員会の中に設置された共同研究組織です。ICC は南極氷床ドームふじ深層掘削計画で掘削されたアイスコアの解析と研究の実施、 研究の連携と推進を図る目的で設置されています。
4,その他の国立極地研究所のアイスコアアーカイブ資源を用いた共同研究を希望する場合
国立極地研究所には、南極、グリーンランド、極北カナダ、中高緯度の山岳氷河等からのアイスコアをアーカイブとして保有しています。これらについての共同研究を希望される場合には、センターの教員へご相談ください。
5,上記以外の依頼分析ご相談を伺い、各装置の稼働状況に応じて判断をさせていただきます。学術研究以外の目的での依頼には応じておりません。
分析にかかる経費の負担について 大部分の分析については、消耗品および人件費を要するため、分析の量や、研究室スタッフのその分析への必要従事時間に応じ、消耗品供給等の形で必要コストを負担していただく場合があります。自己解析(自ら分析装置を操作する)場合には、消耗品分のみとしてのコストを負担していただく場合があります。