履歴書 : Kenji Kawamura's Website

川村賢二
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所

<所属学会>

日本気象学会
日本雪氷学会
日本第四紀学会
米国地球物理学連合
米国科学振興協会

<委員等>

ドームふじアイスコアコンソーシアム 運営委員(ガス解析研究グループ副幹事、年代決定研究グループ副幹事)(2006〜)
日本学術会議 環境学委員会,地球惑星科学委員会合同IGBP・WCRP合同分科会 PAGES小委員会委員(2008〜)
日本雪氷学会 極地雪氷分科会 企画委員(2007〜)
NEEM ガスコンソーシアム 委員(2008〜)
European Research Council(欧州科学会議)Advanced Grant 査読者(2009)
フランス極地研究所 Committee of the Scientific and Technological Programs 研究申請書の外部査読者(2010)

外部資金の取得状況

【研究代表者】
科研費 若手研究(B):ドームふじ氷床コア分析によるフィルン内部の対流混合の解明とガス年代の高精度化(2006-2007)

科研費 若手研究(S):南極氷床コア分析と気候モデリングに基づく氷期・間氷期の気候変動メカニズムの解明(2009−2013)

【研究分担者】
科研費 基盤研究(S):グリーンランド深層氷床コアから見た過去15万年間の温暖化とその影響評価(代表者:東久美子)(2010-2014)

科研費 基盤研究(A):アイスコアに刻まれた十~千年スケールの宇宙線強度変動と地球環境変動(代表者:松崎浩之)(2010-2012)

科研費 基盤研究(A):宇宙線層序学の開拓(代表者:堀内一穂)(2010-2012)

学会・シンポジウム等のコンビーナ

IPICS Open Science Conference, Gien, France, Oct. 1-5, 2012
氷床・氷河コアと古環境変動, 日本地球惑星科学連合2012年大会、幕張、5月, 2012
氷床・氷河コアと古環境変動, 日本地球惑星科学連合2011年大会、幕張、5月, 2011
氷床・氷河コアと古環境変動, 日本地球惑星科学連合2010年大会、幕張、5月, 2010
Climate Change over Glacial-Interglacial Cycles, 2nd International Symposium on the Dome Fuji ice core and related topics, Tokyo, November, 2009
国立極地研究所研究集会, 南極氷床の物理・化学・生物のフロンティア 4、アイスコアコンソーティアム(ICC)研究集会、グリーンランド氷床コア研究集会, 2008
日本第四紀学会 2008年大会シンポジウム, 第四紀後期の気候変動と地球システムの挙動 -その原因とメカニズムの解明に向けて-, 2008
国立極地研究所 先進プロジェクト研究集会, 古気候データとモデリングによる地球システム研究のフロンティア, 2008

<論文査読(2006年以降)>

2006年 Earth Planet. Sci. Lett., 第四紀研究
2007年 J. Glaciol., Geophys. Res. Lett., Clim. Past, Earth Planet. Sci. Lett.
2008年 Science
2009年 Nature(2件), Quat. Sci. Rev.(3件), Earth Planet. Sci. Lett., 水文・水資源学会誌
2010年 Science, Atm. Chem. Phys., Earth Planet. Sci. Lett.(2件), 南極資料
2011年 J. Geophys. Res., Quat. Sci. Rev., Clim. Past, Earth Planet. Sci. Lett., Global Ciogeochem. Cycles
2012年 Clim. Past

<フィールド経験>

2010年7月 グリーンランドNEEM(深層氷床コア掘削プロジェクトにおけるコア処理と現場解析)
2006年9月 南大東島(空気採集)
2005年4月 カリフォルニア州ボレーゴ砂漠(空気採集)
2005年2月 カリフォルニア州ボレーゴ砂漠(空気採集)
2001年6月 グリーンランドNGRIP(フィルン空気採集、深層掘削補助)
1997年2-3月 スエーデン キルナ(大気球による成層圏空気採集)
1997年5-6月、 1996年5-6月、1995年5-6月、1994年8-9月 岩手県三陸町(大気球による成層圏空気採集)

<海外訪問研究>

2012年2〜3月 米国スクリップス海洋学研究所
研究内容:氷床コアの希ガス分析

2010年1月〜2月 米国スクリップス海洋学研究所
研究内容:氷床コアの希ガス分析

2009年1月〜2月 米国スクリップス海洋学研究所
研究内容:グリーンランドNEEM地点で採集されたフィルン空気の希ガス分析

2007年7月〜9月 米国スクリップス海洋学研究所
研究内容:南極ドームふじ氷床コアの希ガス分析により、過去3万年間のフィルン混合層厚と全球海水温を復元。

2006年6月〜9月 米国スクリップス海洋学研究所
研究内容:南極ボストーク氷床コアの希ガス分析により、氷期におけるフィルン混合層厚を推定。

<職歴>

・2011年4月〜現在 国立極地研究所 研究教育系 気水圏研究グループ 准教授
・2007年4月〜2011年3月 国立極地研究所 研究教育系 気水圏研究グループ 助教
研究内容:第1期および第2期ドームふじ氷床コアの気体解析(CO2, CH4, N2O濃度、N2とO2の同位体比、O2/N2、Ar/N2、空気含有量)(東北大学において実施)。O2/N2データを用いたドームふじコアの年代決定と、氷期−間氷期変動のメカニズムに関する研究。氷床コアの気体解析装置の構築とドームふじコアの詳細解析(科研費 若手S)。

・2006年4月〜2007年3月 東北大学大学院理学研究科 大気海洋変動観測研究センター 助手
研究内容:氷床コアの気体解析設備の構築(GC、MS)。第2期ドームふじ氷床コアの気体解析。

・2004年8月〜2006年3月 米国スクリップス海洋学研究所 地球科学研究部門 ポスドク研究員
研究内容:フィルン内部の気体の対流混合を定量化するため、空気中のKrとXeの同位体比の高精度測定手法を開発。南極Megadunesにおいて採集されたフィルン空気および氷床コアの希ガス分析(40Ar/36Ar, 86Kr/82Kr, 136Xe/129Xe, Kr/Ar, Xe/Ar)。第1期ドームふじコアのO2/N2データを用いた精密年代決定(Natureに論文掲載)。地表付近における大気の拡散分離を発見(Ralph Keelingとの共同研究。Science論文を分担執筆)。

・2002年3月〜2004年7月 スイス連邦 ベルン大学 物理学研究所 気候環境物理学部門 ポスドク研究員
研究内容:ベルン大学の空気抽出手法を改良し、南極ドームC氷床コアによりCO2濃度を復元(Nature論文を分担執筆)。ドームCコアによりCH4とN2O濃度を復元(Science論文を分担執筆)。新しい切削法空気抽出装置を開発。EDMLコア分析による過去1000年間のCO2濃度復元。グリーンランドNGRIPコアによるCH4とN2O濃度の高分解能復元。

<学歴>

・2001年3月 博士(理学) 地球物理学 東北大学
博士論文「Variations of atmospheric components over the past 340,000 years from Dome Fuji deep ice core, Antarctica」
指導教官:中澤高清
研究内容:第1期ドームふじ氷床コア(2500m)の気体解析(融解法)による、過去34万年間の大気組成と表層環境変動の復元(CO2, CH4, N2O濃度、N2とO2の同位体比、O2/N2、空気含有量)。南極ドームふじとH72地点のフィルン空気の解析による、フィルン内部における気体の輸送過程と氷床への取り込み過程の研究。

・1996年3月 修士 地球物理学 東北大学
修士論文「フィルンにおける大気成分の重力分離と拡散に関する研究」
指導教官:中澤高清
研究内容:南極H15氷床コアのN2の同位体比の分析による、フィルン内部の大気成分の組成変化に関する研究。H15コアのCO2の濃度と炭素同位体比の測定による、過去250年間の炭素循環に関する研究。

・1994年3月 学士 地球物理学 東北大学