南極観測隊便り 2017/2018


2017/11/29

11月28日 日々の暮らし

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大藪です。我々ドーム隊は、毎日ドームふじへ向けて1日50-60kmを時速8-9kmで進んでいます。毎日どのような食事をしているのか、どのような生活をしているのか、1日の流れをご紹介したいと思います。

まずは食事です。58次の調理隊員が作ってくださったレーションが基本ですがとてもおいしいです。どうしても野菜不足にはなってしまいますが、少なくとも私の場合、日本にいるよりはるかに良い食事を摂っています。
11月28日の食事を紹介します。
朝食:サンマの梅煮(前日夕飯の残り)、牛肉とジャガイモとパプリカの山椒炒め(前日夕飯の残り)、ひじき、目玉焼き(市販品)
昼食:小樽ダイニングのランチボックス(市販品)(ビーフシチュー・フォカッチャなど)
夕食:豚の生姜焼き、マカロニサラダ
小林さんと宮岡さんが毎日朝と晩にお米を炊いてくれます。水加減がどんどん良くなり、とっても美味しいお米を炊いてくださり、毎食楽しみにしています。また、ご飯が余った時は、翌朝小林さんが色々なアレンジを効かせたおじやを作ってくれます。



---1日の流れ---
6:00〜6:15 起床
起床直後、雪上車の点検を行いエンジン始動
6:30 気象観測
6:50頃 食堂車(SM109)にて健康チェック(体重・体温・血圧・心拍数・血中酸素濃度測定)
7:00 朝食
朝食後、全員でラジオ体操をし、その後雪上車の慣らし運転。
8:00〜8:30 キャンプ地出発
(PB300で雪上車のための道づくりをしてくださっている伊藤さんは我々よりも1.5〜2時間早く出発します。感謝感謝。)

時速8-9kmで前進。
SM111とSM115ではその間レーダー観測を行なっています。また、雪尺があるルートでは雪尺観測を行います。約10kmおきに化学分析用の表面雪の採取も行います。

12:00〜13:00頃 昼休憩と給油、気象観測

時速8-9kmで前進。

16:00〜17:00 キャンプイン、給油、雪上車の雪落とし
夕食までの時間はそれぞれ雪氷観測や食事の準備、雪上車の整備・点検、データ整理、洗濯などを行なっています。
18:30 気象観測
19:00 夕食
20:15 昭和基地との定時交信
定時交信後、昭和基地から毎日「どうでもいいニュース」と題し、いくつか二ニュースを紹介していただいています。我々は毎日それを楽しみに聞いています。

20:45〜 自由時間

日々更新されるブログが、我々の楽しみでもあります。
毎日誰かが記事を持ち寄り、通信機器を持っている川村さんが代表してアップロードしています。そしてその記事を印刷し、朝の新聞代わりにみんなで読んでいます。(大藪記)



本日の行動
出発地:NMD218
キャンプ地:NMD270
標高:約3000 m
気温:-32度(6時半)、-27度(18時半)
風速:7〜10 m/s   
移動距離:52 km
S16(出発地)からの積算移動距離:525 km
ドームふじ基地まで:531 km
本日の行動:移動、ルート沿いサンプリング、レーダー観測、キャンプ地での観測、雪上車整備


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