先週に引き続き、深層掘削システムや周辺設備を調整しながら、深層掘削を実施した。掘削回数は25回で90.45mの氷コアを採取した。1回の掘削で採取する平均コア長は3.6mで1本ものがほとんどである。1/80の減速機を組み込み切削ピッチに合わせたウインチ繰り出しスピードにセットすると、おおむね3m深までは安定して掘進する。そのあとは切削チップの輸送・充填が困難になり、時間がかかる。明瞭な火山灰層を220.440-220.445 に確認した。来シーズンの本格掘削に向けての最適掘削条件を見出す(掘削マニュアル作成)のに来週いっぱい時間をかける。掘削されたコアは15m毎に切断し、コアデポ雪洞のコア棚に収納している。
コア現場解析準備関連の作業は一通り終了した。ロボットモジュールコントローラーの件については、国内と連絡を取りながら点検した。その結果、航空機あるいは「しらせ」にて国内へ持ち帰る物品を決定した。なお、現場解析準備作業がないときには、担当者である鈴木さんには深層掘削作業に加わってもらっている。
なお先週の報告中、1月2日のドリル減速機は減速比1/80の間違いであった。
Total weekly production: 90.45 m
Drilling depth: 260.41 m
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