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深層掘削レポート4(03'12.29-04'1.4)
概要
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先週に引き続き、深層掘削システムや周辺設備を調整しながら、深層掘削を実施した。掘削回数は14回で36.14mの氷コアを採取した。懸念されていた深層ドリルによる掘削チップの収納であるが、現在のところ90%以上と優秀である。1月3日には3.84mの最長コアが採取できた。なお、明瞭な火山灰層を132.492m-132.512mに確認した。
来シーズンの本格掘削に向けての最適掘削条件を見出す(掘削マニュアル作成)のには、まだ時間がかかる。コア現場解析準備作業をしては、電気層位装置の動作テストを行った。解析ソフトウェアおよびLCRメーターの正常動作を確認した。第1期現場処理で使用した大型ミクロトームの確認・整備を行った。正常動作しない4台のロボットモジュールコントローラーについて調整しているが、まだ解決していない。
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12月29日(月)
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- 深層掘削:
- Run DF2-0010
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2号機シャフト、バレル
Cutter 40度、シューP4
ブースター3個。上から1800mm離して50mm、100m、100mm
液面111m
131.30mから133.92mまで2.53m掘削。掘削時間31分
電流上昇3A、ウインチ繰り出し停止、電流低下1.5A、ウインチ繰り出し再開
ウインチ繰り出し目盛り15(約8分10秒/1m)
ドリル上昇時に89.85mでひっかかり。
ケーシング末端にドリルカッターマウントがぶつかる?
氷コア2.58m(コア底133.92m)
チップ21kg(チップチャンバー上2箇所はびっしり、下は多少余裕あり)
明瞭な火山灰層を132.492m-132.512mに確認
- Run DF2-0011
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1号機シャフト、バレル
Cutter 35度、シューP4
ブースター2個。100mmを中央と下端
133.92mから137.65mまで3.73m掘削。掘削時間28分。
接地圧あがって、停止して、再掘削。2分間は3Aで良好掘削。
ウインチ繰り出し目盛り前半15、後半17.5
氷コア 3.73m
チップ 26.5kg
コアのトップ(最初の掘削):電流値低くでこぼこコア
中盤から後半 3A掘削、良質 ピッチ3.5mm、コア径94mm
- Run DF2-0012
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前回と同じ設定
液封液200L注入
137.65mから138.46mまで0.81m掘削。
電流値上昇してドリルモーター回らず一度コアカットして再掘削。
ドリル上昇途中ケーシングパイプにひっかかかる
氷コア0.79m(コア底138.46m)
チップ10kg
掘削途中でコアカットしたためコアキャッチャが倒れて固定された。
その後、コアがキャッチャで削れ87.9mmと細い。中央が破砕コアとなった。
- Run DF2-0013
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前回と同じ設定、コアキャッチャ1枚交換。
液面111-115m 液面
138.46mから142.27mまで3.81m掘削。掘削時間29分。
繰り出し調整(張力計及び電流値による)、繰り出し速度は17.5
コアカット305kg。ドリル上昇中、ケーシング末端引っかかり
氷コア3.82m(コア底142.27m)
前半1m、ぎざぎざ細い。それ以降良質コア。ピッチ3.5mm
チップ25kg
- Run DF2-0014
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2号機のシャフトとコアバレル(Run-10の設定)で降ろす
142.27mから145.84mまで3.57m掘削。
ウインチ繰り出し17
コアカット315kg
氷コア3.52m(コア底145.795m)
チップ28.5kg(チップ室中央に硬い固まり)
コアの質、あまりよくなし
- コア現場解析:
- 光学層位装置を分解した。
- 水平バンドソーおよび光学層位関連物品を第3デポ列北側に集積した。
- 電気層位用物品をスノモ小屋に搬入した。
- 電子メール不通。
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12月30日(火)
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- 深層掘削:
- 昨日のチップ採取
Run DF2-0011:脱水後 680cc中50ccブチル
Run DF2-0013:脱水前 1100cc採取。融解後、水650cc、ブチル280cc
- チップ回収ラン4
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4m長のチップ回収器(粗い網)
チップ4kg
- チップ回収ラン5
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チップ3.5kg
- Run DF2-0015
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ドリルセット:1号機シャフトに1800mm毎100mmブースター、35度カッター、シューP4
液面116m
145.84mから148.60mまで2.76m掘削。掘削時間26分。
3A掘削。電流値4A以上、モーター停止で終了。
ウインチ繰り出し速度17.5
氷コア2.77m(コア底148.58m)
チップ19.5kg
コア:トップから40cmシマシマ。40-130cmOK、130-170cm細い、170-277cmOK
バレルトップとコアの間にきれいなチップ。チップチャンバーから進入?
- Run DF2-0016
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前回チップチャンバー中央部にチップがパックされていた
→上のブースターを900mmのところに移動。
148.6mから151.81mまで3.21m掘削。
3A掘削。電流値上昇で繰り出し停止
ウインチ繰り出し速度17.5
電流値の戻りが遅くなったので掘削終了
コアカット 252kg
氷コア3.19m(コア底151.77m)
チップ 24kg
- 上のブースターをフィルターに近づけたり、抜いたりしたら、シャフトがワンタッチジョイントに入らないし、少し入って抜けなくなる。
- ブースター位置調整。中央から400mm下、逆止弁から2200に設置ならOK.
- 減速機付け替え 1/50→1/80
- チップ回収器 細かいメッシュ仕様に交換
- カッターマウント整備
- ドリル・中継コンピュータ調整
- コア現場解析:
- 電気層位装置の組立てを行った。
- 引継ぎがなされていないLCRメーターおよび解析ソフト操作法について、国内担当者に問い合わせ中である。
- 正常動作しない4台のロボットモジュールコントローラーについて、十分暖機したうえ、エンコーダーコネクター部に接点復活剤を噴霧して動作テストを行ったが、症状は以前と同じであった。
- 電子メール不通。
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12月31日(水)
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- 深層掘削:
- 減速機付け替え 1/50→1/80
- チップ回収器 細かいメッシュ交換
- カッターマウント整備
- ドリル・中継コンピュータ調整
- コア現場解析:
- 氷柱を対象にして電気層位装置の動作テストを行った。
- コンピュータはLCRメーターを適切に認識していたが、解析ソフトウェアが正常動作しなかった。
- LCRメーターを直接操作し電導度測定は可能であることを確認した。
- 午後休日日課。
- 電子メール不通。
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1月1日(木)
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- 深層掘削:
- コア現場解析:
- 電子メール復旧。
- コア現場処理に関して、国内担当者より電気層位解析ソフトウェアに関するファックスを受信した。
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1月2日(金)
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- 深層掘削:
- 2号機ドリルセットアップ
減速機1/50(モーターともに2号機用)
ドリルコンピュータ1号機(復旧)
シャフトとバレルは1号機(ブースター2個、下端と下端から2200mm)
カッター35度、シューP4
- 三日月コア整理・パッキング
- 掘削場整理
- ドリル作業室の天井雨漏り、煙突回りを断熱材で覆う。
- Run DF2-0017
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液面121m
151.81mから152.49mまで0.68m掘削。
アンチトルク外れたため掘削終了。
氷コア0.73m(コア底152.51m)
チップ2.5kg
- アンチトルクのリーフスプリングに上面へたり
新品3枚と交換。90度強くする。固定を止め、自在とする。
- Run DF2-0018
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液面123m
152.49mから153.86mまで1.37m掘削。掘削時間16分。
最初1A掘削。後半2A掘削。ウインチ繰り出し17
アンチトルク滑りで掘削終了。
1.36m氷コア、直径92.9mmと細い
チップ8kg
- Run DF2-0019
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シャフト入りづらい、アンチトルクそのまま
液面114m
153.86mから155.32mまで1.46m掘削。
ウインチ繰り出し速度15から12.5
途中一度アンチトルクが外れるが復旧。
ドリル上昇、ゆっくり降ろす。
1A前後、安定掘削。
最後、アンチトルクはずれ、復旧せず終了。
氷コア1.46m(コア底155.34m)
チップ15.5kg
コア表面はなみなみ模様。ドリルのすりこぎ
- Run DF2-0020
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シュー交換 P4→P3、アンチトルクそのまま
155.32mから158.91mまで3.59m掘削。掘削時間30分。
1Aから2.2Aに微増。安定掘削。
ウインチ繰り出し速度15
最後にアンチトルクはずれて掘削終了
氷コア3.56m(コア底158.91m)
チップ 28kg
氷のトップから140cmまでスパイラルコア
- コア現場解析:
- 氷柱を対象にして電気層位装置の動作テストを行い、解析ソフトウェアおよびLCRメーターの正常動作を確認した。
- 電気層位装置を分解し、関連物品を第3デポ列北側に集積した。
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1月3日(土)
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- 深層掘削:
- ドリル組み立て
ドリルコンピュータの接地圧調整(1号機)
耐圧室、アンチトルク組み立て
1号機バレル、ジャケット
- Run DF2-0021
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ドリルは昨日と同じ仕様
液面124m
158.91mから162.71mまで3.80m掘削。掘削時間44分。
1.01.7A 安定掘削
ウインチ繰り出し速度15
途中アンチトルクが外れるが、復旧させる。
コアカット 270kg
氷コア3.84m(コア底162.75m)
コアにスパイラル(トップから173cm)5cm間隔から1cm間隔に狭くなる
チップ27.5kg
- Run DF2-0022
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前回と同じ仕様だが、シャフトのブースター位置を真ん中にした。
液面128m
162.71mから166.56mまで3.85m掘削。掘削時間32分。
1.01.9A 安定掘削
張力計軽くなったので終了(バレル内にコア満杯)
コアカット285kg
氷コア3.83m(コア底166.58m)
トップから140cmまでスパイラル
チップ31kg
- Run DF2-0023
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前回と同じ仕様
液面132m
166.56mから169.96mまで3.40m掘削。掘削時間47分。
1.01.5A 安定掘削
途中アンチトルク外れる。ウインチ繰り出しゆっくりにする。
電流3Aまで上昇し、ウインチ繰り出し停止でも下がらず掘削終了。
コアカット284kg
氷コア3.38m(コア底169.96m)
30cm底部分以外スパイラル
チップ 28.5kg
- コア現場解析:
- 現場解析関連物資を第3デポ列北側に集積・整理した。
- 第1期現場処理で使用した大型ミクロトームの確認・整備を行った。
- 正常動作しない4台のロボットモジュールコントローラーについて、十分暖機したうえ、回路全体に接点復活剤を噴霧して動作テストを行ったが、症状は以前と同じであった。
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