南極観測隊便り 2017/2018


2017/11/08

大陸側S16に向けて移動します

Tweet ThisSend to Facebook | by ishida
さて、ドーム隊はついに内陸へ出発するようです! ICC事務局代理: 石田

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昭和基地に到着してから本日で5日目になります。当初の予定では、2日前に
すでに大陸側S16に向けて移動する計画でした。しかし、天候状況をみて、出発
を本日11/8に変更しました。昨夜にかけて秒速15メートルの風が予報されていた
ため、野外行動開始と、この強風のタイミングが同期するのは避けるべきという
判断がありました。

 2日間出発を順延した分、実際の内陸にはいってからのプランの詳細な摺り合
わせをおこなったり(写真1)、あるいは橇に物資を積み込んだり(写真2)、
必要な作業に時間を割くことができました。順延によっていいことがいろいろあ
りました。様々な情報確認や、電子機器(PCやナビゲーションやGPS)の最
終調整ができた点もありました。また、昨日午後には、昭和基地設備やその周辺
を越冬隊の方々にご案内いただき、職場訪問をさせていただきました。

 昭和基地は、東オングル島という島の上にあります。海氷のうえに58次越冬隊
の方々がつくったルートを使って、大陸上の拠点S16に半日かけて移動します。
ここでさらに約5日間の時間をかけて、内陸に雪上車隊が出発する準備をすすめ
ます。いよいよ、野外での活動がスタートします。

 昭和基地では58次越冬隊の方々や59次観測隊先遣隊の仲間達に大変にお世話に
なりました。物心両面、項目を挙げれば多々になります。そのお陰で、11月から
のこうした内陸旅行を開始できます。

 それでは、一つ一つのことを順序に立ち上げて、安全に、且つ、充実した内陸
観測を心がけてまいります。


写真1 念入りに打ち合わせ


写真2 橇への積み込み

 (藤田記)
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