南極観測隊便り 2017/2018


2018/01/04

1月3日(水)

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昨日、予定していた掘削と大気観測が全て終わりました。40mの掘削を目標にしていましたが、41.00m(コア長)を1月2日午後に掘り終え、掘削場を撤収しました。掘削孔に温度センサーを仕掛けており、現在は掘削孔の温度を計測中です。



また、杉浦さんが進めてきたゾンデ観測も順調に行われ、昨日夜で準備してきたバルーンが全てなくなり、観測終了となりました。

本日朝、レーダー隊が第3レグに出発しました。今回は藤田さん+宮岡さんのペアで現在地の南東部の調査に出かけました。

今日は内陸にしては珍しく、風が10m/s以上吹いています。低気圧が内陸まで入り込んでいるのでしょうか。内陸に低気圧が入った際の降雪中の海塩粒子の組成に興味があるので、降雪が伴っていればどうにか採取したかったのですが、残念ながら今のところは強風のみで降雪はありません。昭和基地からの天気予報によれば、今晩が強風のピークだそうです。
掘削や大気観測が終わったため、積雪サンプリングを行う予定でしたが、風が強いためサンプリングは中止としました。午前中に橇編成などのキャンプ出発準備を行い、午後からは半日休暇でのんびり過ごしています。

明日はドームふじの北西へ、現在地から約70km移動予定です。(大藪記)


(レーダー車の出発前の記念写真)

キャンプ地:BC2
気温:-33度(6時半)、-27度(18時半)
風速:7〜12m/s
気圧:611hPa
本日の行動:レーダー観測、アイスコア・積雪試料の橇積み、橇編成、掘削孔温度計測、大気観測、
ブリザード対策(ソリ再配置、車輌位置変更、ライフロープ設置、物資飛散対策など)
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