実験準備モニタ室、および、超低温冷凍庫室低温室と連動した2つの常温室があります。これらは、低温実験の準備や入退室管理、低温室の監視、関連物資の保管、関連実験、それに、フリーザーを利用した実験や試料保管に用います。
表3: 低温室関連室の一覧 室名 | 用途および仕様特徴 | 室温および 照度負荷 | 面積(m2) |
実験準備モニタ室 | 低温室への入退室は原則この部屋を経由しておこなう。全ての低温室の状況をこの部屋で監視する。低温実験の準備、低温試料の搬入・搬出管理に使用をする。低温実験で使用する物品保管を実施する。この部屋は、雪氷コア解析室、低温クリーンルーム、低温生態実験室、低温実験室Aと隣接をし、小扉、小窓、カラ配管が設置されている。低温室と連動を要する実験や常温機器設置にも使用できる。有線LANに加え無線LANが設置されている。 | 夏期26℃ 冬期22℃ 600 lx | 108 |
超低温 冷凍庫室 | サンプルの超冷凍保存用のフリーザーを設置する、サンプル貯蔵を主目的とした部屋。-50℃以下の温度で貯蔵が必要な試料については、この部屋に設置をするフリーザーに貯蔵をする。また、-154℃までの低温実験をこのフリーザーを用いて実施可能である。この部屋自体は常温である。低温環境実験室のモニタ室も兼ねる。低温室と連動を要する実験や機器設置にも使用できる。
*主な設備・・・(1) 超低温フリーザー サンヨー製 MDF-1155AT、温度調節範囲 -100℃~-153℃、内寸(幅 x 奥行き x 高さ): 500x450x572 mm、有効内容積: 128L (2) 超低温フリーザー サンヨー製 MDF392、温度調節範囲 -20℃~-85℃、内寸(幅 x 奥行き x 高さ): 1120x520x532 mm、有効内容積: 309 L (3) 超低温フリーザー サンヨー製 MDF293、温度調節範囲 -20℃~-85℃内寸(幅 x 奥行き x 高さ): 760x420x565 mm、有効内容積: 180 Lその他、低温恒温槽、上下温度差恒温槽等。 | 夏期26℃ 冬期22℃ 300 lx | 45 |
写真: 実験準備モニタ室の更衣スペース(左)と機材調整スペース(右) 写真: 実験準備モニタ室と低温室も結ぶ小扉・小窓・カラ配管(左)、それに、入室表示用マグネット板(右) 写真: 実験準備モニタ室から低温区画への入り口付近図: 実験準備モニタ室内の目的別区画