気水圏研究グループ兼アイスコア研究センターの川村さんが
アイスコア中の気体分析に関する研究で、
日本第四学会の学術賞を受賞されました。
第四紀学会の会報に受賞者の言葉が掲載されています✿
第四紀というのは、地球の歴史46億年のうち、人類の時代とされる直近の約260万年です。
アイスコアによって復元される時代は最も古いもので80万年前(南極ドームC)、日本の第2期ドームふじコアで72万年前です。
古気候を復元するための手段として、アイスコアの他に海底堆積物などがありますが、アイスコアは比較的高い時間分解能をもつこと、昔の空気を分析できることといった利点があります。
その利点を生かしつつ、古気候にとって重要な年代であるブリュンヌ・松山境界(78万年前)をカバーする100万年以上前の氷(アイスコア)を掘削すべく、研究が進んでいます。