おはようございます。
今日はS22コアの紹介です。
と、その前に..
週末に
南極観測隊便りが更新されました!
内陸旅行先でもブログを更新できるなんて、
近年のITの発達を感じますね。
ドーム隊の皆さんがいるS16というのは、南緯69°02’ 東経40°03'
ドームふじ基地と比較すると、まだまだ沿岸に近い位置です。
今回紹介するのは、S16からさらに10キロ程内陸に入ったS22(南緯69°01.6’ 東経40°19.5’)で掘削されたコアです。
極地研に保管されているコアの中で最も沿岸に位置しています。
このコアが掘削されたのは今から40年近く前、1980年7月のことです。
当時(21次隊)の地学部門の方々が人工地震による地下構造の研究のために雪氷中での爆破を必要としており、そのために"雪氷ボーリング"が行われました。
掘削深度は30.47m
コアにはアルミホイルが巻いてあるため、比較的よい状態で保存されています。
コア断面の4分の1が使用されていますが、中ダン(中型段ボール: サイズ120くらい)で9箱分、ほぼ全深度分あります。

参考:
Suzuki, Y. and Shiraishi, K. (1982): The drill system used by the 21st Japanese Antarctic Research Expedition and its later improvement.
Memoirs of National Institute of Polar Research. Special issue,
24, 259-273.