昨日は少し下準備を兼ねて、低温室でみずほコアをあさっていました。
みずほコアというのは、南極にあるみずほ基地で掘削されたアイスコアのことです。
成山堂書店出版の極地研ライブラリー「アイスコア」に、こんな記述がありました。
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南極での氷床掘削計画は、1969年から1975年にかけて実施された「みずほ高原・エンダービーランドの雪氷学的研究計画(通称エンダービーランド計画)」の主要課題となった。みずほ基地で1971年に行われた深さ41㍍までの掘削が、日本の氷床掘削の幕開けである。1972年に深さ147㍍、1975年に深さ145㍍まで達したが、この辺りが当時の日本の実力であった。(中略)
その後、日本の氷床コアの掘削と研究は、南極で進展した。「東クイーンモードランド計画」(1982~1986)の一環で、1984年にみずほ基地で700㍍の中層掘削を行った。
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日本の氷床掘削の歴史を感じますね。
700メートルのコアが掘削されたのはもう30年前のことです。
もちろん、大部分は分析に使われてなくなってしまったのですが、まだ残りが低温室にとってあります。
なかなか難しいですが...30年前にはなかった分析技術を使ったら、何か新しいことが発見できるかな~