さて、JARE59の皆さんは数日前に
中継拠点(RP)を過ぎ、ドームふじまで残り100km程となりました!
ドームふじ到達が目前に迫ってきましたね。
昨日のキャンプ地(MD620)での気温は-30℃以下!朝は-38℃...
寒さも増してきたようですね。
私も昨日、映画「THE DAY AFTER TOMMOROW」を見たので、凍えるような気分でおります。
....ということで、今日はRPコアの紹介です。
RP=RelayPointの略称です。
みずほ基地とドームふじ基地を結ぶMDルート上の中継地点(MD364)です。
場所は74°00'29"S・42°59’48"E
標高は3353m
42次隊によって約80mのアイスコアが掘削されました。
1992-1997年の50本の雪尺の観測結果によると、
この辺りの平均表面質量収支は、水当量で年間10.5mmだそうですが、年によって質量収支がマイナスになっている場所もあるようです。
そのため、このコアは連続性が失われている可能性がありますが、
他の連続性のあるコア(H72コアなど)との比較により堆積の不連続性を明らかにすることが可能だと考えられています。
極地研内には残部がAとBに分けられた状態で保管してあります。

Aは厚さがmax5cmで断面がちょうど丸コアの1/4程度、
Bは厚さがmax3cmで丸コアの上の曲線部分を薄くスライスしたような形です。
参考:
亀田貴雄, 本山秀明, 西尾文彦 (2002): 南極多点浅層コア解析 目的および最近の成果. 雪氷, 64(4), 397-404.