極地研究所は、SINET回線を通じてインターネットに接続しており、国内外の大学・研究機関等と連携し、昭和基地をはじめとする南極・北極域の観測データを共有利用する体制を構築しています。
極地研究所と昭和基地との間は、衛星通信回線により24時間365日接続しており、昭和基地で得られた観測データを国内に常時伝送することができるようになっています。同時に、国内から昭和基地の運用管理の支援に活用されています。
南極観測船「しらせ」の運航中は、しらせ艦内の隊員と国内および昭和基地とを結び、迅速な観測隊の運営を可能にする情報通信体制を構築しています。
昭和基地には、衛星通信のための地球局設備を運営しており、毎年LAN・インテルサット担当隊員を派遣し、昭和基地のネットワークの運営を行っています。
これらの情報通信基盤によって、東京都立川市の極地研究所を経由して、国内研究機関と昭和基地を結び、南極観測と極域科学の研究を支援しています。
1997年2月(第37次隊)昭和基地向け電子メール運用開始
1998年2月(第38次隊)昭和基地ネットワーク運用開始
2000年11月(第40次隊)しらせ向け電子メール運用開始
2004年5月(第45次隊) 昭和基地‐極地研間常時接続衛星通信回線運用開始(1Mbps)
2009年7月(第51次隊)衛星通信回線増速(1Mbps → 2Mbps)
2010年11月(第52次隊)しらせ向け通信回線にイリジウムオープンポート(OP)を導入
2014年 (第55次隊)衛星通信回線増速(2Mbps → 3Mbps)
2018年3月(第59次隊)衛星通信回線増速(3Mbps → 4Mbps)
2022年10月(第63次隊)衛星通信回線増速(4Mbps → 最大7Mbps)
2022年11月(第64次隊)しらせ向け通信回線にイリジウムサータス(Certus)を導入