小 型 無 人 航 空 機 の 開 発科 学 観 測
21-22 March 2006 
Kalgoorlie, オーストラリア
・5時間、500km飛行
・地磁気データ取得
・インターバルカメラ撮影

オーストラリアでは長距離飛行を目指した。
カルグーリーという町は、西オーストラリアの最大都市パースから東に約600kmのところにある。オーストラリアの内陸部は砂漠地帯だが、この町は砂漠との境目の気候のようである。乾いた土と比較的背が低く葉が疎らに茂った木の林がひたすらに広がっている。この時期は夏の終わりであるが、日中の気温は36℃を越え地面の温度は60℃近くまで上がった。日中の湿度は10%を下回った。


町の中心部から北方約50kmの地域を飛行エリアに選んだ。Environmentofficerという役目の人が所有する滑走路を利用させてもらえた。国道の脇に風情のある風車が印象的だった。

オーストラリアへの飛行機の輸送ではエンジンを別便で送る必要があり、現地で組み立てる必要があった。地磁気測定のためのセンサーは機体の前方にポールを取り付けてその先端に組み込んだ。機体の持つ磁力の影響を極力小さくするための工夫である。

離着陸拠点を中心に10km四方の領域を順々に測定した。飛行機との通信は常時確保し、現在地や運行データのモニタをPC上の表示で行った。

今回の観測に関わったメンバー。
一番左はオーストラリアの地磁気研究者のピーター・ミリガン氏。
東京新聞 2006年4月6日 夕刊
観 光

宿泊した由緒あるパレスホテル
この町は現在でも金鉱山の採掘を行っているが、100年も前にゴールドラッシュの舞台となっている。
このホテルだけでなく当時の建物が町の中心部にたくさん残っている。
パースとカルグーリーを結ぶ国道は時々地平線の向こうまでまっすぐ。
車の距離計で図った中では15kmの直線があった。