昭和基地では、各種レーダーを使って、地上約100km以上の高さの上空(電離圏)を観測しています。極地研究所のSuperDARNレーダーは、国際的な共同観測網に協力。情報通信研究機構(NICT)は、昭和基地ができた時から継続して観測を行っています。

情報通信研究機構(NICT):南極昭和基地における電離圏観測

情報通信研究機構(NICT)も第1次南極観測隊以来、定常官庁として参加していて、昭和基地で電離圏の観測を続けています。

昭和基地のSuperDARNレーダー

極地研究所は南極・昭和基地に2基のSuperDARNレーダーを置き、運用しています。SuperDARNレーダーは国際的な共同観測網で、主に地上約100km以上の高さの上空(電離圏)のプラズマ対流や電場の変動、様々な波動現象、流星や中間圏エコーなども観測することができ、この特性を生かし、オーロラや磁気嵐、電離圏、磁気圏などの宇宙天気の研究や、熱圏や中間圏など、高層大気の研究にも用いられています。

昭和基地にあるSuperDARN (スーパーダーン) SENSU (センス) レーダーの観測結果は、毎日2時間ごとにほぼリアルタイムでWEBページに表示しています。そのサイトはこちらから。極地研のSuperDARN SENSU レーダーサイト

電離層全体の電位分布(プラズマの流れパターン)の変化

地球上全てのSuperDARNレーダーのデータを集めて計算した南極・北極の電離層全体の電位分布(プラズマの流れパターン)の時々刻々の変化を、太陽風や地磁気観測データとともに、動画にしたものです。この動画は2014年11月29日のもの。日時を変えて表示したい方は、以下のページに行くと自分でも検索する事ができます。Mapポテンシャルムービーのページ

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