南極観測隊便り 2017/2018


2017/12/24

12月23日(土)

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浅層コア掘削、大気観測(ゾンデ観測、SPC)、レーダー観測、AWS設置を行いました。今日のコア掘削も非常に順調に進みました。
昨日同様、レーダー隊は別行動です。日本は祝日であり、行程表ではドーム隊も休養日の予定でしたが、リーダーがそのことを忘れていたほどドーム隊10名はフル活動でした。明日はクリスマスイブ、日曜日ですが、こちらは本日同様フル活動の予定です。今まで経験したことのないほどのホワイトクリスマスのはずですが、太陽が一日中沈まず、全くクリスマス感はありません。日が沈み、夜が来ることが大事なのだなと思いました。(大藪記)

キャンプ地:NDF
標高:約3750m
気温:-28度(6時半)、-25度(18時半)
風速:3〜6m/s
気圧:613hPa
本日の行動:レーダー観測(NDF西南西40km地点でキャンプ)、浅層コア掘削(55.90m)、大気観測(SPC、ゾンデ)、AWS設置、発電機修理

掘削レポート(川村記)※アイスコア掘削関連の方、お気づきの点がありましたらメールお願いします(通常のアドレスです)。
52ランで24m掘削。31.7 – 55.9 m。1ランにかかる時間は約8分。
圧密によりコアの強度が上がったため、スムーズに掘削できるようになった。コアカットは特に問題ない。
夕方にドリルが進まなくなり、20cm程度のコアが2度続いた。カッターはまだまだシャープで、コアバレル内のチップの詰まりもなさそうなので、アンチトルクを疑った。バレルの上に乗ってくるチップの量は少ないため、アンチトルクが効いていないのではなくキツすぎるのではないかと考え、緩める方向に調整(1/4回転)してみたところ、再度スムーズに進むようになった。
昨日と今日と、曇りで風があったため(今日は降雪もあり)、体感温度が低く作業しにくい環境だった。今日の夕方は晴れて風がおさまった。


(写真)本日最後に掘削されたコア。少し氷らしくなってきたが、まだ通気性があり「フィルン」と呼ばれる。


(写真)作業終了間際に晴れた空
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