第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第9号(3月31日〜4月6日)

 天候は、今週も良好の日が続き、平均気温-59.8度、最高気温-46.4度、最低気温-68.7度であった。平均気圧595.7hPa、平均風速6.4m/s、瞬間最大風速9.8m/sであった。
   雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。なお、鏡面式露点計(ゼネラルイースタン社製Hygro M4)の冷却系が故障し、国内へ修理を問い合わせたが、直らないことが判明した。故障の原因は、スチームドリルを使用した際のボイラーからの排煙が測定系に混入したためのようである。
 掘削関連では、ケーシングパイプ抜き作業を完了し、8本のパイプを無事引き抜いた。
 気象関連では、定常観測のほかに大気混濁度測定を実施した。
 宙空関連では、オーロラ観測を実施した。
 設営関連では、燃料庫へのドラム搬入(27本)、廃棄物処理用物品整理、発電機部品整理を実施した。
 なお、ケーシングパイプ抜き作業中、今度は谷口隊員が腰を痛めた。現在療養中。それ以外には、特に健康に問題のある隊員はいない。

引きあがったパイプの画像!


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