第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第8号(3月24日〜3月30日)

 天候は、今週も良好の日が続き、平均気温-57.7度、最高気温-47.9度、最低気温-68.9度であった。平均気圧593.1hPa、平均風速4.1m/s、瞬間最大風速8.7m/sであった。
   雪氷観測では以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサーおよび鏡面式露点計による)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。
 ウインチ移設作業としては、旧掘削場と新掘削場との通路(ドリル作業室の西側)を2.3mまで拡幅し、今後のウインチ移設のための通路造成作業を実施した。また、旧掘削場と新掘削場の接合部の柱を角材で作った。
 コア解析関連としては、コア解析室の机の上の放置されていた種々のコア解析関連の用具を整理した。コア解析室奥のリフターを整備し、運用可能な状態にした。現在、高さ1.6m程度に沈下したコア解析室の天井を今後、高さ1.9m程度にする予定。
 また、重量物(検層用ウインチ590kg、ケーブル巻き替え機250kg、脱水機250kg)をSM102のクレーンを使って新掘削場に搬入した。旧掘削場と新掘削場との通路に置いてあったブチル脱臭機260kgを外に搬出した。
 気象関連では、定常観測のほかに大気混濁度測定を実施した。
 宙空関連では、オーロラ観測を実施した。
 設営関連では、車両整備および燃料庫近くの屋外への越冬用燃料の集積(ドラム130本)、新掘削場へ新規設置したリフターの修理を実施した。
 なお、新掘削場からのブチル脱臭機の搬出作業中、藤田耕史隊員が腰を痛めた。現在療養中。それ以外には、特に健康に問題のある隊員はいない。


トップへ

Copyright (C) 2002 by NIPR. All rights reserved.