第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第7号(3月17日〜3月23日)

 天候は、今週も良好の日が続き、平均気温-54.0度、最高気温-41.0度、最低気温-65.3度であった。平均気圧594.8hPa、平均風速4.9m/s、瞬間最大風速8.8m/sであった。
   雪氷観測では、今週は以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、降雪・飛雪粒子の粒径および数(SPCによる)、GPSによるドームふじの位置測定(3月17〜20日)、露点温度(バイサラセンサーおよび鏡面式露点計による)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。なお、降雪観察用の実体顕微鏡(ニコンSMZ2-T)の倍率部分が故障し、国内へ修理法を問い合わせたが、こちらで修理すると光軸が狂う可能性があるとのことで、そのまま使用することとした(35mmフィルムを使用する場合、フィルム面での倍率は40倍程度に固定される)。
 掘削関連では、ケーシングパイプ抜き関連作業として、低温用水中テレビカメラ(37次持ち込み)をケーシングパイプ内部およびケーシングパイプと孔との隙間に入れ、内部を観察した。
 気象関連では、定常観測のほかに大気混濁度測定を実施した。
 宙空関連では、オーロラ観測を実施した。特に、18日深夜、20日深夜にはオーロラが明るくなった。
 医学・医療では、健康診断として血液および尿検査を実施した。特に問題のある隊員はいなかった。
 設営関連では、車両整備、燃料搬入(燃料庫付近の雪面へドラム36本および3号発電機へドラム30本)、スノーモービル庫の燃料搬入用リフターを新規設置、を実施した。
 8名の隊員の健康は、特に問題ない。


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