第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第5号(3月3日〜3月9日)

  天気は、今週も良好な日が続き、平均気温は-50.0度、最高気温は-42.2度、最低気温は-58.4度であった。平均風速は4.9m/s、瞬間最大風速は8.7m/sであった。
   雪氷観測関連では、今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、降雪・飛雪粒子の粒径および数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサーおよび鏡面式露点計による)、毎日の降雪サンプリング、降雪粒子の顕微鏡観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。
 掘削関連では、スチームドリルによるケーシングパイプの周囲の積雪の融解作業を3月3日午後1時から3月6日午前5時まで連続88時間実施し、20.6m深まで融解した。来週は、暖めたエタノールを20.6m深に注入し、残りの1.4m分の積雪を融解させ、パイプの引き抜き作業を完了する予定。
 気象関連では、定常観測のほかに大気混濁度測定を実施した。
 設営関連では、ドームふじ観測拠点の燃料在庫調査を実施した。
 なお、3月7日夜に初オーロラを観測した。8名の隊員の健康は、特に問題ない。


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