第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第42号(11月17日〜11月23日)

 今週は天候に恵まれ、風も弱く快晴または晴れの日が続いた。平均気圧597.1hPa、平均気温-43.9℃、平均風速4.0m/s。また、最高気温-37.1℃、最低気温-54.9℃、最大瞬間風速7.7m/sであった。

 雪氷観測では今週も以下の観測を実施した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。17日、20には衛星観測と同期させての積雪粒径観測を実施した。

 深層掘削準備関連作業としては、深層ウインチへの3400mケーブルの巻き取り作業、新掘削場への物品搬入(バレル洗浄台、バレル輸送台、チップ回収機)、ケーブルとドリルとの接続準備作業などを実施した。3400mケーブルの巻き取り作業は6名(うち1名は記録担当)で実施し、約5時間で終了した(18日に実施)。当初、17日に実施した際には、マストの下においたディスクブレーキ付きシーブに3重に巻いたケーブルが重なってしまう問題が生じたが、このディスクブレーキとケーブル巻き換え機のベルトブレーキの効き具 合を調整した結果、18日のケーブル巻き取り作業はスムーズに実施することができた。

 気象では、定常観測と大気混濁度観測を実施した。

 設営関連では、発電機の500時間点検、雪上車の整備、45次出迎え旅行の準備(そりへ の物資積み込み)などを実施した。

 24日に出発する45次航空隊の出迎え隊(大日方、栗崎、中野)の出発を記念して、22日(土)には壮行会を開いた。なお、亀田のぎっくり腰はだいぶ良くなり、ふつうに歩けるようになった。他の隊員はみな元気で、特に健康に問題のある隊員はいない。(文責:亀田貴雄)



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