第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第4号(2月24日〜3月1日)

 天気は、今週も良好な日が続き、平均気温は-43.2度、最高気温は-30.8度、最低気温は-55.2度であった。平均風速は5.8m/s、瞬間最大風速は10.6m/sであった。
 雪氷観測関連では、以下の観測を実施した。36本雪尺(3月1日)、DF80の50本雪尺(3月1日)、表面積雪サンプリング(風向きが一定しないため、基地から離れたMD734、MD736、MD738、DF80でそれぞれ新しい雪と古い雪を250ccづつ採取、3月1日)、表面積雪密度、鏡面式露点計の調整。なお、今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、降雪・飛雪粒子の粒径および数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサーおよび鏡面式露点計による)、毎日の降雪サンプリング、降雪粒子の顕微鏡観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。
 掘削関連では、スチームドリルによるケーシングパイプの周囲の融解作業を25日および27〜28日に実施した。
気象関連では、定常観測のほかに大気混濁度測定を実施した。
 宙空関連では、オーロラ撮影のために観測準備を実施した。
 医学・医療では、睡眠中の呼吸や姿勢のモニターを実施した。また、手術器具の滅菌処理を行った。
 設営関連では、スチームドリル用ボイラーの調整、雪上車整備、火災報知機テスト、旧掘削場の測量を実施した。
なお、8名の隊員の健康は、特に問題なかった。


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