第37号(10月13日〜10月19日)
13日から14日にかけて風が強く、C級ブリザードとなった。15〜17日にかけては薄雲が拡がったが、風は弱まった。18、19日は快晴で風も穏やかであった。平均気圧594.3hPa、平均気温-59.9℃、平均風速6.4m/s。最高気温-47.9℃、最低気温-73.4℃、最大瞬間風速13.0m/s。雪氷観測では今週も以下の観測を実施した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、 飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡によ る降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。15日には36本雪尺測定、表面積雪サン プリング(250ccx2本)、表面積雪密度測定、16日には衛星観測と同期させての積雪粒径観測を実施した。
深層掘削準備関連作業としては、マストへのシーブ取り付け、門型用ホイストの準備(暖房、配線)、門 型の補強(水平部分)および保持(新掘削場からの支持をとった)、10mピットのふた取り付け、マスト起 倒テスト、新・旧掘削場の整理などを実施した。門型は小型の発電機用のものにL型アングルでかさ上げし たので、強度に若干の不安はあったが、特に問題なくマストの起倒ができた。ただし、鉛直に立てたマスト は、東側に0.8度傾いていることがわかった。来週以降、マストの鉛直性およびマストと掘削孔との位置調 整などを実施する予定。なお、鉛直に立てたマストを添付写真に示す。
気象では、定常観測を実施した。
設営関連では、雪上車の整備作業、燃料ドラム搬入、環境保全関連の状況調査などを実施した。 こちらはみな元気で、特に健康に問題のある隊員はいない。(文責:亀田貴雄)