第30号(8月25日〜8月31日)
前半は快晴が続いたがその後風が強まり、28日から29日にかけてC級ブリザード(今越冬10回目)となった。平均気圧593.5hPa、平均気温 -62.9℃、平均風速 7.3m/s。また、最高気温 -48.4℃、最低気温 -72.1℃、最大瞬間風速 14.3m/s。雪氷観測では今週も以下の観測を実施した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。30日には、36本雪尺測定、表面積雪サンプリング(250ccx2本)、表面積雪密度測定を実施した。
深層掘削準備関連作業としては、マスト起倒用10mピットの造成作業(添付写真参照)、新旧掘削場接合部の階段造り、新掘削場内換気工事を継続した。ピット造成作業はこれまでどおり、3人から6人で行い、26日、27日および30日午前に実施した(25日は床完成ならびに盆として休日、28、29日は風が強いため作業中止。こちらでは10m高で7m/s以下の風速の時に作業を実施している)。これまでに合計で153人・時の作業を行ない、ピット全体にわたって5.2m深まで到達した。
気象では、定常観測を実施した。宙空では、オーロラ観測を実施した。
設営関連では、車両整備などを実施した。
こちらはみな元気で、特に健康に問題のある隊員はいない。(文責:亀田貴雄)