第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第3号(2月17日〜2月22日)

 2月19〜21日には、低気圧が進入して雲が多くなり気温も上昇したが、幸い風はあまり強くならなかった。その後、晴れの日が続いた。今週の平均気温は、-44.3度、最高気温は-29.6度、最低気温は-56.5度であった。平均風速は5.5m/s、瞬間最大風速は10.7m/sであった。
 雪氷観測関連では、GPS測定機の立ち上げ、レーダー反射板の設置、宇宙塵採取(大日方氏担当)を実施した。なお、現在以下の観測を継続している。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、降雪・飛雪粒子の粒径および数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサーおよび鏡面式露点計による)、毎日の降雪サンプリング、降雪粒子の顕微鏡観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。
 気象関連では、定常観測のほかに大気混濁度測定を実施した。
 宙空関連では、オーロラ撮影のために観測準備、流星バースト通信の移動観測用アンテナの撤収(SM108号車)を実施した。
 医学・医療では、睡眠中の呼吸や姿勢のモニターを実施した。また、手術器具の滅菌処理を行った。


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