第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第27号(8月4日〜8月10日)

 4日から5日までおよび10日は晴れたものの、今週は薄雲の広がる日が多かった。平均気圧586.1hPa、平均気温-64.9℃、平均風速6.0m/s。また、最高気温-49.4℃、最低気温-74.3℃、最大瞬間風速9.9m/s。

 雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。8月4〜5日に1m深のピット観測を実施し、積雪を採取した。
 深層掘削準備関連作業としては、新掘削場の床基礎造成(マスト用ピットからケーブル巻き替え機まで)を実施した。新掘削場の床は、全体の9割程度が完成した状況。床の基礎材の状況は添付写真参照(旧掘削場側から8月7日に撮影)。手前から奥に伸びている「半角を3枚づつ重ねた材」は、バレル洗浄台の基礎。日本からの指示どおり、中央からずらして施工。その先がマスト既倒用の10mピットになる部分(まだ掘っていない)。また、深層ウインチのケーブル配線を行なった。検層用ウインチを本山氏から指示のあった場所(旧掘削場内、マストから北へ3.2m)に移設した。
 気象では、定常観測を実施した。宙空では、オーロラ観測を実施した。
 設営関連では、燃料庫の屋根の除雪、在庫整理などを実施した。 
 3ヶ月半ぶりの日の出まであと6日となり、日中はかなり明るくなってきた(ドームふじで太陽が出ない期間は、4月27日〜8月16日)。こちらはみな元気で、特に健康に問題のある隊員はいない。(文責:亀田貴雄)




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